ONE OK ROCK 『Mighty Long Fall』 ―和訳― *正式なものではありません。
ONE OK ROCK . John Feldmann 作
ONE OK ROCK 『Mighty Long Fall』 ―勝手に日本語訳―
When we met the pain stood still
僕たちが出会ったとき 「痛み」が、立ち止まっていた
It was us
それが、僕たちだったんだ
Then suddenly it’s where’d you go?
「それ」が突然、きみをどこかに連れ去ってしまったの?
The system blew I knew
「穴(それ)」が抜けていたことを 僕は、知っていたんだよ
This side of me I want a little more
「それ」の傍で 僕はきみをもう少しだけ欲しがった
But inside it seems I’m a little boy
でも 「それ」の内側で思ったんだ 僕は、本当にただのちっぽけなガキだったんだ、と
Nothing else
それ以外の 何者でもなかったんだ と
Don’t go it’s mighty long fall
行かないで 「それ」は底なしの『底』
When you thought love was the a top
きみが僕に「愛」を感じてしまった時が、頂点だったんだ
Oh no it’s a wake up call
ああ でも それが「それ」を呼び起こす合図でもあったんだよ
When your life went into shock
きみの人生が、激しい衝撃に揺さぶられたときが
It’s seems like gravity keeps puling us back down
まるで、「それ」は僕たちをどこまでも突き落とし続ける、重力のように思えたんだ
Don’t go it’s a mighty long fall
行かないで 「それ」は底なしの『底』
When you know time is up
きみが「きみとぼく」から、逃れられないと知ったときから
嘘を一つ 愛を二つ
それでなんとかやり過ごしてきたでしょう?
でもそれじゃもう僕をダマせないでしょう?
じゃどうする? どうしよ!
Don’t go it’s mighty long fall
行かないで 「それ」は底なしの『底』
When you thought love was the a top
きみが僕に「愛」を感じてしまった時が、頂点だったんだ
Oh no it’s a wake up call
ああ でも それが「それ」を呼び起こす合図でもあったんだよ
When your life went into shock
きみの人生が、激しい衝撃に揺さぶられたときが
描きたがりな未来に明日はない
いっそどうせ痛むなら傷め続けよう(続けよう)
Get up Get up Get up Get up
起きろ 起きろ 起きろ 起きろ
Time to make amends for what you did
〝お前のその罪(あい)を、償う時が来た〟、と
Get up Get up Get up Get up
起きろ 起きろ 起きろ 起きろ
Running with the demon’s in your head
悪魔たちがきみの頭の中へと走り来る
Let’s shout it out completely
完膚なきまでに、頭のなかで叫んでくる
You never really wanna know
〝お前は「そんなもの(愛)」なんてのを、知りたくなんてなかったんだろう〟、と
Let’s shout it out were screaming oh oh
叫び声は「絶叫」へと、変わっていた ああ ああ……
Don’t go it’s mighty long fall
行かないで 「それ」は底なしの『底』
When you thought love was the a top
きみが僕に「愛」を感じてしまった時が、頂点だったんだ
Oh no it’s a wake up call
ああ でも それが「それ」を呼び起こす合図でもあったんだよ
When your life went into shock
きみの人生が、激しい衝撃に揺さぶられたときが
It’s seems like gravity keeps puling us back down
まるで、「それ」は僕たちをどこまでも突き落とし続ける、重力のように思えたんだ
Don’t go it’s a mighty long fall
行かないで 「それ」は底なしの『底』
When you know time is up
きみが「きみとぼく」から、逃れられないと知ったときから
Don’t go Don’t go Don’t go … …
行かないで 行かないで 逝(い)かないで……
ONE OK ROCK 『Mighty Long Fall』 ―和訳― *正式なものではありません。
大好きな曲、ONE OK ROCK の、『Mighty Long Fall』の、勝手な、強引な日本語訳です。
ネットで、「これはどんな意味なのかな?」、と思って、和訳つきのPVを見たみたりしたのですが、どうもしっくりとは来ず、ためしに、自分で訳してみようかな、と思ったのがきっかけでした。
あんまり深読みはせず、英語の、そのまんまの意味を調べて、これは果たして、どんなニュアンスを伝えようとしているのか、考えながら日本語にしていくと、この歌詞が僕には、主題歌として使われていた、映画版『るろうに剣心―京都大火編―』に触れているのではなく、むしろ、〝本編では語られなかった、剣心の十字傷が出来た理由〟―原作コミックスの方の、剣心と前の妻、雪代巴(ゆきしろ・ともえ)との関係。……それも、〝巴の方に重点を置いた歌詞〟だったのではないかな、と思えてきたのです。
映画版では、剣心がどうして左頬にあの傷を負うことになったのか。(*二つ目の傷)
どうして、あんな人斬りが、現在の剣心になったのか。その重要な部分が、語られていません。
映画のストーリーの展開上、その話を入れると筋が乱れる、アクションに集中できなくなる、ということだったのかもしれませんが、映画にかかわっていた人たちは、もしかするとこの曲をもって、映画の内容を完璧に『補完』しようとしたのではないかな、と勝手に穿って読んでしまったのです。
それは、途中の日本語の歌詞にある、『嘘をひとつ、愛をふたつ』や、『それでなんとかやりすごしてきたでしょう? でもそれじゃもう僕をだませないでしょう』という言葉から見ても。
後の方の日本語歌詞、『いっそどうせ痛むなら、傷め続けよう』(これは、間違ってる可能性が高いのですが)からみてみても。
原作の方のストーリーを、最初は僕―剣心―と。後半、巴のセリフを「意図的」に挟んだのではないでしょうか?
この中にある単語、systemとは、かなり抽象的ではあるけれど、でも、心象風景としては非常にわかりやすい、巨大な『穴』―つまり。
最初は殺すつもりで近づいたはずの剣心を、共に過ごすなかで逆に愛してしまい。
最終的には、彼を救うために自分が死ぬことになる、そんな、己のはまってしまった、『どしようもなく暗くて深くて痛みを伴うもの―でも逃れられない愛という〝堕ちていく運命〟―を、形容したものだったのではないでしょうか?
その『穴』について語りつつ、巴(きみ)のことを剣心(僕)が、いまだに想いつづけている歌―それが、『Mighty Long Fall(底のない「底」)』―つまり、〝愛に死ぬことになる(きみの)運命〟―だったのではないでしょうか?
でもまあ。
ここまで書いてはみたものの、学生時代、全く英語が出来ずに、どうやって自分は高校に入ったのか、わからないくらいの入試点数で、それが今でも、ほとんど変わらずにいるくらいの自分が、いいように勝手に訳してみたものなので、最初っから間違っている可能性が非常に高いものですし、当然、正式なものでは全くありません。(笑)
……ただ、もしも〝こういう風〟に言っているのだとしたら。
何だかとても切なくて、今までただかっこいいと思っていただけの曲が、かなり、違う色合いを帯びでくるみたいで、勝手であっても訳していて、ものすごく、楽しかったんです。
自分の普段使っているのとは違う言語を、自分たちの知っている言葉に置き換えていく、という作業は、実は言葉についてよく考えるし、同時に「想えるということ」でもあるんだなあ、と、深く実感していました。
他の曲もやってみたいと思います。
あってるかどうか、はなはだ自信がないのですが……。
いい曲ですよね、やっぱり。