人生汽車
じんせい
【人生】
人間がこの世で生きることや、生きている時間、経験などのこと。
背伸びをして目を凝らしながら
僕は待ちに待った人生汽車に乗り込んだ
名前も知らない街を目指しながら
僕は二度とは戻れない人生汽車を走らせた
吊革を握らないと時に転んだ
多くの助言と支援に心が締め付けられた
遠くに離れていく君に手を振った
不確かな記憶を想像して手紙を書いた
跡形も無い公園、何かが在った空き地
悪夢で見た景色、誰かが走っていた線路
不安を感じる場所を見送りながら
僕はつまらない地点から人生汽車に乗り込んだ
大切な人や物だけを乗せながら
僕は決して止まらない終点へ人生列車を走らせた
吊革を握りしめても風に煽られた
多くの出会いと別れに心が揺さぶられた
新天地に慣れていく君に手を振った
唯一の感覚を意識して詩を書いた
人生汽車
初期のやつ。言いたいことは分かるけど、もはやファンタジーだなw
テーマは勿論人生。デパートの駐車場で母親に読んで聞かせたら褒めてくれたなあ。懐かしいです。
文句があるとすれば、人生という名の列車って作品を誰かが既に創ってたこと。
唯一無二の名に廃るんで列車を汽車に変えてやったぜ。ははは。
まあ、違う列車なんで行き先は違うし別に気にしないけどね。
「人生列車」
背伸びをして目を凝らして待っていた
僕は待ちに待った人生列車に乗り込んだ
午前7時 電車に揺られながら吊革を握りめる時
遠くに浮かぶ母や友の残像と 手紙を見て泣く時
かけがえのないこれまでや跡形もないかつての全てが
涙となり手のひらに落ち想像の地図を創る
僕の人生列車 二度とは戻れない
誰も知らない街を目指す
次は如月 知らぬ間に季節は走る
耳の中に駆け巡る この世界に打ち鳴らす鼓動
午後7時 電車に揺られながら何にも掴まらずいる時
動き続ける景色を見つめて 自分だけ止まっている時
ゆとりさえ無い社会や嫌になる熱い気温が
汗となり目の前を落ち自由のせせらぎとなる
僕は人生列車 つまらない場所から
早く逃げたいだけなんだ
乗せていってくれ
誰も乗せずに終点へ