勇気

足元を見下ろすと 広がるビル群

蟻のように歩く人々 道を埋め尽くす人々

不幸なのは僕だけじゃない

そんなことはよくわかってる

ここから見える人の中にも

同じような人はいるはずだ



今日が終われば明日が来る

明日が終われば明後日が来る



だけど、

昨日は、一昨日は、先月は、去年は、

二度と来ないんだ

もう二度とやり直せないんだ



もしもあの日に戻れたら

僕は何か変えることができるだろうか

ここに立とうとしない未来がくるだろうか



全てを投げ出して 楽になりたい

常日頃から思っていた

いや、

もしもあの日に戻れても

僕には何か変える勇気もないだろう?



あと一歩で楽になれるのに

面倒なことから逃避できるのに

肝心の一歩を踏み出せない僕には。

勇気

Twitter過去作です。

勇気

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-07

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