失くなりたい。

こんな人もいるでしょう。あんな人もいるかもね。

自分が嫌いだから。

直ぐに自惚れて出来ない癖に嫉妬して、でも叶えたくて諦め切れない自分が嫌い。

天パだから雨の日は最悪で、晴の日でも寝癖が酷くてぱさぱさして、纏めにくい自分の髪が嫌い。

目が嫌い。寝起きは腫れぼったくて目が空いているのか分からないのが嫌い。

鼻が嫌い。高くて自分の視界に映るほど大きい自分の鼻が嫌い。

口が嫌い。冬はリップをしてもカサついて、血が出る口が嫌い。

顎が嫌い。二重あごになってたまに割る自分の顎が嫌い。

肌が嫌い。ニキビが出来るこの肌が嫌い。あ、でも最近は治ってきてる。

性格が嫌い。欲にまみれて、周りを見れない私が、出来ないことを環境に押し付ける私が嫌い。

その他にも、自分の足が、手が、色んなところが嫌い。

精神が弱いところも嫌い。救急車で運ばれるのももう沢山。

嫌いだから、嫌いだから消えてなくなりたい。

私の足下は崖っぷち。

下はもちろん暗い暗い闇があるだけ。

でもまぁ、もうちょと頑張ってみるだけの余力は無きにしもあらず。。。

「ご飯よー、起きなさい!!」

「はーい」



『抜粋、私の遺書より』

失くなりたい。

みんなそれぞれ、頑張ってるんですよ。

失くなりたい。

努力しても報われないなら。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-07

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