死ぬこたあないじゃないか、時給408円の作業所通いの俺はここで一緒に生きていた

死ぬこたあないじゃないか、時給408円の作業所通いの俺はここで一緒に生きていた

   



   








   



   



   



   



   

 冬季うつが今夜は激しいのか、物事がなにひとつ人間として考えられない、考えようとしても抑鬱だけが頭を支配して、時間がどんどん過ぎて、無為の虜囚のままに一日が終わってしまうまであと数分。






・・・・・・・・だれか、おれを、さがして、くれ、みつけて、くれ。







   
 

  それは悲観的な慣性。


   









 僕はこの厳しい冬を乗り越えようとしながら、時間が永続的に死滅して、いったいこの冬に何かなすべきことを成し遂げたというものはあるのだろうか?詩作も生きる術もすべてが絶望的に破綻するまであと数週間。







・・・・・・・・こんな、ふゆの、さきに、いったい、なにが、のこると、いうのか。







   


  そんな悲観的なスパイラル。


   



   



   











   

            窓際に置いた熱いコーヒーカップがすぐに冷たくなる。






            それすら何か寂しく思うような、



            そんな抑鬱の、  夜。



   



   



   



   











   

     朝刊でどっかの大きな会社の無名にされた社員がずいぶん前に過労自殺した話を読み、








     あのなあああああああああああ、



     別になあああああああああああああああああ、



     おまえさああああああああああああああああああああああ、



     死ぬこたあないじゃないかぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!、






     正規社員になれなくたって世の中幾らでも退避壕あるのに、



     時給408円の作業所通いの俺がここで生きてたのに、



     時給408円でも卑屈にならず、



     社会保障パッシングも恐れず、






        アホノミクスがなんぼのもんじゃい、

                                     糞喰らえ、ネオリベタリアン、

                                                                死んどけ、鬼企業ども、








時給408円の抑鬱を病みながらも、



ちまちま、水泳のゴーグル組み立てたりね、



こつこつ、おからドーナツ揚げたりね、



とりあえず時給408円チックに生きてるけど、






     死ななくてもいいじゃないか、







     死ぬなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!、



     なんで死ぬのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!、



     時給408円の俺、置いてくなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!、







     このアホ、



     この大バカ者、



     犬死に野郎、








     世界というものはだな、


                               どうにでも抜け道を抜けられるんだよ、



                                                                イチぬけたらいいんだよ、







             そんな無意味な無益を、


                        時給408円の俺が、悲憤慷慨する、











                               おのれ、
  





                           ちきしょう、




                                   このやろう、




                            おれの、




                                なかまを




                              よくも、




                                ころして、





                            くれやがったな。










                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!
                            無意味!・無益! 対 俺の悲憤憤慨!!







     それは悲観的な慣性で、



     絶望から絶望の反復横跳び継続で、









     抑鬱コーヒーカップの底で。



   



   










         俺      は         こ   こ       で    一    緒      に     生   き   て           た

   












   
   

 時給408円の生きがいと、詩作さえ閉ざされなければ、



 俺はまだ生きられる。



 時給408円の俺の年収408万円だったとしても、



 詩作がなければ、



 ちまちま、水泳のゴーグル組み立てたり、


 
 こつこつ、おからドーナツ揚げたり



 時給408円の生き様もなければ、


 俺の魂はレームダックだ。 死に体だ。




                                                                

                          
       ー                                                        4  0  8  円

           ム               詩                      おれ

               ダ

                   ッ         ク                       の


                                          た                     水
          俺    の
                                                               泳
                                ま                               ゴー
             生  き  
                                                        詩          グル
            様
                       し



                                  い

   
           詩
                                         死
                                                         体
               ド  ーナ   ツ                        に
お   か    ら











 俺の生きる意味と、社会のコモンセンスは同一じゃない。





   







俺   は  決    して    お   ま   え   の    こ   と     忘 れ     ない    俺     が  忘   れ     ない   



   











 どこからでもかかってこいや、くそったれが。







   




                         抑鬱に  頭の中が凍て尽きながら、




   







   

  ときどき
       魂の鋭敏さ  を
                           


              確認する。



                            、    





                                     


   



   



   



   



   



   



   



   

死ぬこたあないじゃないか、時給408円の作業所通いの俺はここで一緒に生きていた

「作業所」というのは知らない人もいると思うが、障害者ばかりが集まって低賃金でリハビリ代わりに軽作業をする職場のこと。僕は7年ぐらい時給408円の作業所に通っていた。
「ネオリベタリアン」というのは新自由主義者のこと。要するに企業・株主優先の資本主義の最終形態、今の日本のようなものである。

この詩は4年ほど前に書いた。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

死ぬこたあないじゃないか、時給408円の作業所通いの俺はここで一緒に生きていた

  • 自由詩
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-06

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