冬休みの短歌
天国の入国審査で恋ダンス踊らされました生き返りました
あの人のかごにいくらのおにぎりとプリンが入っている 金曜だ
難しいてつがくしょに振り落とされたがくしが今日も働いている
先生が七時に帰れと言うきっと酒と生徒の話をするんだ
学校とかなくていいのにと言ってみる君の困った顔を見たくて
都会では星に代わって幾千のLEDが物語を生む
もし君のコップが満タンだとしても私は静かな海 溢れないよ
大晦日なのに一家でうどん食う親父の腰がよくなるように
不器用な電気ケトルは「あっ」という間に答えられなくて泣いちゃう
あの人の大事な人の代わりにはならない大事な人になりたい
酉年は鳥カレンダー 戌年は犬カレンダー 亥年はあはは
少しだけ他の女とちがうよな気がして文語でLINEを送る
願ってもいないのに来る明日より電話の君を信じて眠る
冬休みの短歌