冬休みの短歌

天国の入国審査で恋ダンス踊らされました生き返りました


あの人のかごにいくらのおにぎりとプリンが入っている 金曜だ


難しいてつがくしょに振り落とされたがくしが今日も働いている


先生が七時に帰れと言うきっと酒と生徒の話をするんだ


学校とかなくていいのにと言ってみる君の困った顔を見たくて


都会では星に代わって幾千のLEDが物語を生む


もし君のコップが満タンだとしても私は静かな海 溢れないよ


大晦日なのに一家でうどん食う親父の腰がよくなるように


不器用な電気ケトルは「あっ」という間に答えられなくて泣いちゃう


あの人の大事な人の代わりにはならない大事な人になりたい


酉年は鳥カレンダー 戌年は犬カレンダー 亥年はあはは


少しだけ他の女とちがうよな気がして文語でLINEを送る


願ってもいないのに来る明日より電話の君を信じて眠る

冬休みの短歌

冬休みの短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-04

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