2017年

｢10.9.8.7.6…｣
カウントダウンが聞こえてくる
それは新たな年の幕開けであり
僕が歩んで来た今年の幕引きの合図だ
振り返る事すらせずただただ歩き続けた1年が
こんなにも短くあっという間に感じるなんて思わなかった
悔いはある でも楽しい思い出もあった
だから僕は少しの寂しさと達成感を胸に
残り少ない1年を歩き続ける

｢5.4.3.2.1…｣
カウントダウンが大きくなる
それは新たな年への希望であり
今年を精一杯生きた人々の喜びを表す
足を止めず前を向いてふと思い出す今年1年は
こんなにも色鮮やかで懐かしく感じるなんて思わなかった
涙を流した でも笑顔もいっぱい溢れた
だから僕はしっかりと顔を上げ前を見て
最後の1歩を踏み出した

｢A Happy New Year！｣
足を止めたその瞬間 響いたその言葉はとても大きかった
僕の年は終わりを告げた 2016年は過去になった
これからは2017年 笑顔で迎える彼に僕は微笑む
今までお疲れ様、2016年
今年をよろしく、2017年
僕は今年というバトンを彼に手渡す
彼は笑顔で受け取ると 1歩また1歩と歩き出した
去年になった僕 今年になった彼の背中は
とても初々しく そしてどこか嬉しそうに見えた

誰かが去年を思い出す時 僕はその人の中で生きている
それは何年何十年経っても変わらない
僕の年を過ごした全ての人の中で
2016年の思い出は生き続けながら
今という時を進んでいく人々を支え続ける

こんにちは、作者の黒豹です。
この作品は以前投稿した作品ですが修正を加えて再度投稿しました。
この作品は今年の年明け後に投稿した作品で今回の修正で内容はほとんど変更ありません。

さて、今回のテーマは題名の通り｢2017年｣です。
2016年と2017年をそれぞれ擬人化し、1年の中で起きた色々な出来事を思い出しながら新年を迎えるという内容を書いてみました。
新年が開ける瞬間、ふと昨年の出来事を振り返り思い出す方はなかなか多いと思います。過去は変える事も戻る事も出来ませんが過去が無くなる事はありません。過去を振り返る時は是非、嬉しかった事はモチベーションに、辛かった事は｢バネ｣に変えて未来に生かしてみてください。
｢過去を無駄にしない事｣
それこそが過去を懸命に生きてきた自分自身を輝かせる1番良い方法になるはずですので。

読者の方々にとって昨年はどんな年になったでしょうか？
私にとっての昨年は再び作品作りに取り組みだした始まりの年となりました。読者の方々に支えられて作品作りをする事が出来るこの喜びを今年も忘れぬよう胸に刻みながら作品作りに勤しみたいと思います。

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