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詰め合わせのチョコレートとしあわせを
きみがくれた

いなくなった人の影を並べて
泣きたくなる夜も
君がいる きみといる

さよならと死ぬ日を
じぶんたちで決められる僕らが
それを拒んだのは
だからだったよね

あいたい人にあうために
あう洋服を選んで
決まらなくて困って

そういうこと、
ずっと続けて生きていきたい

重ねても薄まることなんてない悲しさが
僕の地層を作っていくのなら

きみのかなしさもぼくにちょうだい
全部美味しく食べてあげるよ


20161107

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-31

Copyrighted
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