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どうせろくでもない人生なんだろうな~。終わっていくのは自分のせいで世界なんて昔から真っ黒でつまんないし、死ぬ以外のイベントがなんにもない。この性格じゃ結婚は無理だし、子供も別に好きじゃない。親父が死んでから、ずっとある違和感はただひたすらに母親へ向っている。本当はずっと母に自分だけを見て欲しかった。でも、そんなのは無理で、もう期待もできない。だから、ただただ寂しいのだと思う。欲望は尽きないね。最高は今って、最悪でも幸せでいようねって言ってくれる人がいるのに私はひとりなんだよな~新しい命が生れて、あんなちっちゃくて、でも、親父は死んだ。私も死ぬ。あんなちっちゃいあの子も死んでしまう。でも、死ぬために生まれてきたなんて謂わない。思わないから。タクシーの運転手についた嘘は、自分を守るためのものだったけど。生きていたいんだ。それは嘘じゃないはずなのに放り出されてからずっと寂しさに震えている。どうしようもないね。もう今更自分を変える力がない。


20161023

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-31

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