76

乗り遅れたサブカルチャーに
今頃感じている
君と夢にした今までのことは
7秒ずつ区切って生きたい

王子様は来ないから
少女漫画と恋をする

ひきこもって手に入れた色の白さを
褒められるのが嫌いなんだって
頭の中でしか言わないで左腕を撫でる

きず だらけ

中学生らしく嫌っていた
普通の大人になって
お金を稼いでるなんて知ったら
君は卒倒するんだろう

普通に満員電車に乗って
普通に乗り換えて
普通に会社に行く

普通なんてつまらないって
君は暴れて泣くんだろう
なくんだろう泣くんだろう

でも、死なないんだろう
普通すぎてつまらない

君の部屋 ベット
カーテンで仕切られた向こう側
今もあの人が眠ってるけど
暗闇の中から声をかけられることはもうない

乗り遅れたサブカルチャーに
今頃感じている
夢にした君との今までは
7秒ずつ区切って生きていきたい



20160909

76

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-31

Copyrighted
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