浴室
あめが降ってくる
頬を冷気の粒がうつごとに
削がれてささくれ立つ鬱屈
気だるい午後の日陰には
不可思議な憂鬱が忍び込み
あかるげに記憶をかき乱す
息を吐き切るたびに
錯乱の裡で明瞭になる思考
切れ味のいい敵意を噛み砕き
シャワーを浴びるたびに
繊細に研ぎ澄まされていく
私の本質が眠気眼(ねむけまなこ)を覚ます
浴室
あめが降ってくる
頬を冷気の粒がうつごとに
削がれてささくれ立つ鬱屈
気だるい午後の日陰には
不可思議な憂鬱が忍び込み
あかるげに記憶をかき乱す
息を吐き切るたびに
錯乱の裡で明瞭になる思考
切れ味のいい敵意を噛み砕き
シャワーを浴びるたびに
繊細に研ぎ澄まされていく
私の本質が眠気眼(ねむけまなこ)を覚ます
浴室