私は殺されたの?
「くくく……。あいつらを恐怖のどん底に落としてやる……。」
朝から気分のよくない日だ。初デートなのに……。
「隆太ぁ~!早く行こうよ!」
「あ……。ご……ごめん!今行くよ!」
「どうしたの?なんか暗いよ?」
はぁ、なんかモヤモヤするんだよな……。
「だ……大丈夫だよ!美夏!」
「ならいいけど……!今日楽しみだねぇ!」
「よぉし!今日は楽しもうな!」
「うん!」
大きな交差点。車がたくさん通りかかり、交通安全に注意しなければいけない場所だ。
「あ……!なにあれ!」
突然頭上からキラリと光るものが落下してきた。それは道路に転がってきた。
「あっ!美夏!信号赤になるから急ごう!」
「う、うん!」
僕の判断が甘かったのだろうか……。
「美夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
横断歩道に血が広がった。それはほかの誰でもない、君のだった。
救急車のサイレンが街に鳴り響く。
何もかもが狂ったようだ。
美夏side
突然目の前が真っ暗になった
いったいここはどこなのか……。
「美夏・・・。美夏あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
隆太・・・。
迷惑かけて本当にごめん……。
「隆太……。」
「美夏!」
「ごめん……。」
最期にフラグを立て……。
すべて終わらせた
ありがとうってね。
体が急に軽くなった。
「あれ……。」
自分の体が目の前に横たわっている
私の体は血まみれでむせたくなるほど赤かった。
「手がある……。」
ガチャ
ドアが開いた。
「!?」
とっさに私はベットのしたに隠れた。
白衣を着た医者が現れた。
続いて……
私の母父妹兄がやってきた。
「残念ながら……。ご臨終です。」
家族が泣き崩れた。
私はすでにこの世から消えているんだ。
誰にも見られない、幽霊体になって存在しているんだ。
今それを悟った。
私は家族の元へ駆け寄った。
「母さん、父さん、兄さん、冬美(妹)……。ごめんね。」
私はあの事故のとき、いろいろと不自然なことを覚えていた。
直前にキラリと光るものが落ちてきたこと。
運転手はどこかでみたことのあるような顔だった。
するとどこからか声が聞こえた。
「2階の待合室に向かって」
声は女性らしき声だった。
言われたからには向かってみるしかないと思い、私の遺体のある部屋からでた。
待合室にはある人物がいた。
学校の友達の笹山奈留ちゃんと中岡小百合ちゃんがいた。
「こんなことしてよかったの……。」
「別にいいのよ。あの子の罪は死んでもらわないと償えないから。」
「幽霊になってでできたらどうしよう……。」
「幽霊なんている訳がないわ。あなたも私を裏切ったらどうなるか分かってるでしょう?
さっさと言うこと聞いときゃいいのよ。」
「うん……。」
なんの話をしているだろうか……。
もしかして、もしかしてという思考が頭の中に回った。
私は殺されたの?
私は殺されたの?
ゴーストママ捜査線みたいな話になってるのはきにしないでくださいw
中途半端に終わってしまいましたが、続編の希望が多かった場合は書いていきます!