柔らか幼女と秘密の庭
小湊夢音・十七歳は今日も自室から一歩も出ないで暮らしている。
夢音は携帯でラインを母に送った。
『早くごはん持ってきて。』
しかし返事が無い。いつもなら『すぐ行く』とか『あと10分』などと短いコメントがすぐに表示されるのだが。
気分を害した夢音は、窓から色々な物を投げ捨てる感情表現をすることにした。これをやると、世間体を気にする母は言うことを聞く。
カーテンと窓を最小限度開き、前回の食事で使った皿やコップを投げ捨てようとする。下は石畳なので、割れて大きな音をたて、母を焦らせるはずだ。
その時、背後から大声が聞こえた。
「あー!ダメだよそんなことしちゃー!」
全身が消し飛ぶ程驚いた夢音が振り向くと、ドアが無遠慮に開け放たれており、見たことの無い小さな女の子が立っていた。小学三・四年生くらいのようだが、とても綺麗な顔をしている。見るからに明るく、活発そうな子だった。
引きこもりの夢音にとっては恐怖でしかない。部屋の戸は夢音自身を除き、誰もあけることは無いはずだった。母も決して開けない。それが勝手に開かれ、知らない人物が現れた。しかも明るい元気なタイプ。夢音の身体は最大の危機を感じて、呼吸が乱れ、著しく発汗する。それをよそに見知らぬ女児は楽しげに幼い声を張り上げた。
「夢音さん超可愛い!むちゃくちゃ巨乳だしー!あ、あのね、わたし、鈴川梨沙っていうの。夏休み、夢音さんのお世話するから!」
もちろん夢音が受け入れるわけがない。しかし気弱な引きこもり女子が、初対面の人間に面と向かって自己主張できるはずがなかった。
梨沙は会ったことのない親戚の子だった。夏休み中ずっと夢音の家にいるという。
その日から母に替わり、食事等の面倒は梨沙が見てくれることとなった。夢音の平和な暮らしは終わった。
母の場合、食事はドアの前に置いて立ち去る。夢音と顔を合わすことは無い。夢音の部屋のドアに鍵はついていないが、母がドアを開けることは無い。
しかし梨沙は平気で部屋に入ってくる。しかも、出ていかない。他人が居ることによって夢音が極度の緊張を感じ、食が進まないでいると、「だめだよ残さないで食べないとー」などと余計なことを言ってくる。一人にならないと食事を楽しめないのだが、何しろ夢音は他人に何かを言うことも出来ないので、出ていかせることは不可能。
夢音は完全に部屋から出ないで生活しているため、風呂は母が小さなバスタブにお湯を入れて部屋の前に運んで来たのを引っ張りこみ、自室入浴しているのだが、その時も梨沙は居る。
「こんなでかいおっぱいはじめて見たー!グラビアアイドル目指したらいいのにー!」
などと言って一人ではしゃいでいる。裸を見られるのみならずその感想まで言われ、夢音は羞恥で精神が崩れそうである。
それどころか。トイレに行くこともない夢音は紙オムツを着けて過ごしており、それが汚れると部屋の外の専用ゴミ箱に捨て、それを定期的に母が回収するというシステムなのであるが。
「オムツ交換してあげるからそこに寝てー。」
そんなの自分で出来ると言えない夢音は排泄物まで見られることとなった。
恥の極地だが、一人になれないから泣くに泣けない。梨沙は嫌な顔一つせずに夢音の世話を焼き、することがなくなると「何かして遊ぼーよー」と言って、いつまでも居る。
さかんに話しかけてくる梨沙に対し、夢音は何も言えなかった。
だが梨沙と一緒にいるうちに、いつしか言葉が自然と口をついて出てくるようになった。
梨沙が本当にいい子だということがわかってきて、夢音の警戒心は薄れていったのだった。夢音が元気な人を苦手とするのは、そういうタイプは容易にこちらに悪意をぶつけてくるイメージがあるからであってそういう嫌な部分を持っていないのならば、別に怖れる必要も無い。
いつの間にか、夢音は梨沙と楽しく会話していた。といっても相変わらず自分の意見はほとんど言えず、相手の話に合わせてばかりなのだが、それでも本当に心から楽しい思いをしていた。
そうしているうちだんだんと、夢音は梨沙のことが好きになっていった。夢音は小学生の時、男子によるイジメに遇って以来、男には興味が無く女の子が好きだった。中学二年生時にそのことが周囲にバレそうになり、恐怖を感じて引きこもりになったが、女の子しか好きになれない体質は未だに変わっていない。
夜になると、梨沙は「もう寝る時間だから」と言って部屋を出ていった。去り際に「夢ちゃんとすっごく仲良くなったこと、夢ちゃんママに報告するんだ」などと言っていた。やはり、当然のことだが梨沙は夢音の相手をするよう母に頼まれて来たらしい。しかし小学生が夏休み全部を住み込みでボランティア活動的なことに費やすというのもおかしな話である。何か事情があるのだろうか。
とても気になるところだが、夢音は母とラインで必要最低限以上のやりとりはしないので、何も聞くことが出来ない。
それにそんなことより、一人になった夢音にはやることがあった。ベッドにもぐり、オムツを外して、梨沙を想いながら股間を指でまさぐった。
オナニーは夢音の日課だった。普段は百合もののエロゲーなどをオカズにしている。
今日はひたすら梨沙のことを考えていた。妄想の中で梨沙と愛しあい、あるいは泣きじゃくる梨沙をレイプしたり、縄で縛られた自分を梨沙が責め立てたり、二人で触手に孕まされたり。淫らな発想が収まらない。何度イってもやめられない。
いつもは声を出さずに静かに致しているのに、今日の行為は知らず知らずのうちに激しくなり、吐息は荒くなりよだれが枕を濡らし、あえぎ声を漏らしてしまっていた。普段なら一回イったら罪悪感のようなものが心に浮かんで終わりにするのに、どうしても終わらせられない。夢音は自慰し続けて、しまいにはそのまま寝てしまった。
翌朝。夢音はとてもすっきりと目を覚ました。ふとベッドの横を見ると、梨沙がいた。びっくりしたが、しかし同時に非常な幸福感で満たされた。今日も会いに来てくれたんだ、と思うだけで幸せでしょうがない。
しかし何かおかしい。雑然とした夢音の部屋が、半ば整然となっている。梨沙が整理してくれていたようである。
問題は、梨沙の前に、百合のマンガやゲームやイラスト集などが積み上げられていることであった。もちろん十八禁のものが大量に含まれている。いや、大半がそれである。ローティーン少女の水着写真集なども入っている。
目覚めた夢音に気づいた梨沙がこちらを向いた。真剣な顔になっている。おはようの挨拶も無く、梨沙は問いかけてきた。
「夢ちゃん……女が好きなの?」
もはや逃げも隠れも出来ない。そもそも言い逃れや言い訳、ごまかしなどする能力など持ち合わせていない。谷底に飛び降りる気持ちで夢音は、
「うん。」
とだけ答えた。すると一層真剣な顔になった梨沙は言った。
「じゃあ、わたしとつきあおうよ。」
何を言われたか夢音にはよくわからなかった。聞き取れてはいるが理解が出来ない。しかし、勢いに押されて
「うん。」
と返事をした。そうすると梨沙は顔を輝かせて
「やったあ!」
と大はしゃぎした。
夢音には何がなんだかわからない。何も思考が追いつかないでいる夢音に梨沙は告げた。
「デートに行くよ。起きて!」
そして勢いよく布団をはがす。オナニーしていた時のままの半裸の夢音の肢体が露わになった。それを見た梨沙は前日とは異なり、赤面して恥ずかし気にそっぽを向いた。
「早く着替えて!そんな格好じゃ出かけられないじゃん!」
夢音も赤面し、大急ぎでオムツをはき、普段あまり開けないタンスの中から使う用途の無かった外出着を引っ張り出し、全速力で着替える。オナニーしていたことがバレていないか心配で必死で身だしなみを整えた。
着替え完了と見るや、梨沙は夢音の手を引っぱり、部屋のドアを開け放った。
「行こ!」
夢音は心底ギョッとした。デートという言葉の意味がわかり、恐怖が全身に満ちた。
その時はじめて夢音は梨沙に抗った。そしてはじめてキッパリと言った。
部屋の外は怖いから行けない、母と顔を合わせるのも怖い。無理。
しかし梨沙はあきらめてくれない。梨沙が言うには、母は出かけていて夕方まで帰らないという。
「何も怖くないよ。二人で一緒に出よう。」
とても優しい顔で言う梨沙を、夢音は拒絶できなかった。梨沙と手をつなぎ、およそ三年ぶりに部屋の外に足を踏み入れることとなった。
廊下は見覚えがあるが、異界のように感じられる。しかし、梨沙がいるおかげで怖くはなかった。階段を下りるのは危険なよう(思えて身の毛がよだったが、梨沙にしがみついてなんとか下りることができた。
家の中を歩き回る。確かに梨沙の言う通り、誰もいない。色々な物を久しぶりに見る。梨沙と二人で冒険しているようで、楽しくなってきた。弱気が薄れてゆく。
しかし玄関の外に出ていくことは、決して出来なかった。
「えー、夢ちゃんと一緒に色んなところに行きたいのにー。」
夢音は、家の外は梨沙と一緒でも怖いし、人に見られたくないと説明した。しかし梨沙はどうしても折れない。
「彼女のお願い、聞いてくれないの?」夢音はごめんなさいと謝ることしか出来ない。そうしているうち、梨沙は半泣きになった。
「わたしには夢ちゃんしかいないのに……」
梨沙は、一緒に遊んでくれる友達が一人もおらず、誰かと出かけるのは久しぶりなのだと語った。
「わたしも、男が好きじゃなくて女が好きなの。それが学校でみんなに知られたら、誰も話してくれなくなっちゃった。」
さらに、ひどいイジメを受け、いじめっ子達が自宅に石を投げ込んだこともあるという。それを聞いた夢音の母が心配して夏休み中、預かるということになったという。
「せっかく一人じゃなくなったのに……」
ぐす、ぐすと泣く梨沙。それでもどうしても夢音は梨沙の願いを聞くことは出来なかった。
「もういいよ!」
梨沙は夢音を残し、一人で外に出ていった。夢音はショックを受けた。どうしたらいいのかわからない。
とりあえず部屋に戻らねばならない。一人で異空間にいたら精神が崩壊してしまう。
急いで階段に向かう。途中、リビングを通り抜けようとしたら、窓がボン、ボン、と音を立てた。びっくりして思わず振り向くと、庭に梨沙がいて、窓を叩いている。外は雨が降っているのにカサを持たず、濡れそぼって立っている。
梨沙は、ニッコリと笑顔になると、おもむろにスカートをたくしあげ、夢音にパンツを見せた。フリル付きの繊細で可愛いパンツだったが、しかし夢音は興奮しているどころではない。
庭先は細い路地で、その向こうは公園だから、こんな雨の日に人が通ることはめったに無いとはいえ、もし誰かに見られたらどうするんだと焦り、大慌てで窓のロックを外して開き、何をどう言っていいのかわからないので梨沙の手をひっぱって中に入れようとする。
だが梨沙はその手を逃れ、庭の端の生け垣まで行き、ふざけた調子で言った。
「お庭に出てきてよ。そしたらお礼にエッチしてあげる!」
夢音がまたしても驚いて何も言えないでいると、
「嘘じゃないよ!ほら!」
言うなり梨沙は上着を脱ぎ捨て、真っ白い肌を屋外にさらした。さらにお子様ブラジャーを外して捨てる。少しふくらんだ胸が外気に触れる。
次の瞬間、夢音の体は勝手に玄関に走っていた。自分の靴が無いから靴下のままでドアを開けて飛び出し、カサ立てからカサを引っこ抜いて開き、家を回り込んで庭へ。
梨沙は靴と靴下以外の着衣を全て脱いでいた。雨の中、幼い裸体の少女は
「来てくれたんだね、夢ちゃん……」
と、幸せそうにつぶやいた。
夢音は駆け寄ってカサをさしかける。「何てことしてるの!こんなにびしょ濡れになって!」と言いたいが上手く言えない。
そんな夢音を梨沙は抱きしめた。冷たい雨水のすぐ後に、あったかい体温が夢音の体にしみこんでくる。
「エッチしよう、今すぐ。」
耳もとで梨沙がささやいた。夢音は逆らえない。梨沙は夢音のシャツのボタンを外し、ブラジャーをめくりあげ、露わになった乳首を舐めた。最初はおとなしく、やがて強く吸い付いた。
夢音の体が痙攣し、一気に愛液があふれ出る。カサを手放しそうになって、強く握りしめる。
「わたしの胸も吸って……」
梨沙に切ない表情で訴えられ、夢音は幼い乳房にむしゃぶりついた。信じられないほど柔らかく芳しい。夢音の理性は消えそうになっていた。獣のように吸い、甘噛みをくり返す。胸のみならず頬も、脇も、太ももも吸う。両手でやりたい放題に幼女の肢体をまさぐる。いつの間にかカサは梨沙が持っていた。梨沙は夢音のすでに濡れてしまった身を雨から守ろうと努めながら、夢音の責めに耐えていた。
健気な梨沙を押し倒し、夢音は秘部に喰らいつく。梨沙の甘いあえぎ声がとまらない。可愛い悲鳴を上げて、梨沙は生まれてはじめてエクスタシーを経験した。
征服感で満足している夢音に、
「今度はわたしが夢ちゃんを舐めたい。」
と梨沙。
夢音はスカートをたくし上げ、パンツを脱いで寝転がって股を開いた。梨沙の舌が触れると、夢音の局所はすごい量の愛液を垂れ流す。頭がおかしくなったように、失禁しながら昇天する夢音。
カサはとっくに捨てられていた。夢音も全裸になり、二人は濡れた芝生の上、冷たい雨に打たれ続けながら熱い肉をしゃぶりあった。
しばらくして理性を取り戻した二人は、家に戻ったが風呂場でまたセックスし、そして夢音の部屋でもずっとセックスしていた。
夜も遅くなってからやっと梨沙は出ていった。一人になると夢音は猛烈な罪の意識に苛まれることになった。小学生相手にしてはいけないことをしてしまった。もう取り返しがつかない。
自分の獣性が許せない。どれだけ性欲の固まりなんだ、自分は。そう自己嫌悪してしまう。何しろ部屋でのセックスの途中からは梨沙は半失神状態で夢音が力尽きるのを待っているような感じだったのに、それを数時間も犯し続けた体たらくである。
自分がここまで下らない人間だったとは……夢音は一晩悶々と悩んだ。
しかし梨沙の方は特に思い詰めるところはなかったようで、次の日部屋に来ると無邪気な笑顔を見せた。
「今日は公園でデートね。言うこと聞いてくれるならエッチしていいよ。」
まだ雨は降り続いていた。この日は無人の公園でセックスした。
柔らか幼女と秘密の庭