極彩色の街

虚ろな魂を抱えて 野良犬がこっちを見てやがる
極彩色の街並みに一匹

積み木遊びの成れの果ての様な街並みがだらだらと続き、ビル風に流される人波は無数の足音を響かせる
裏路地の空気はぬめりとした油っぽさを含み、ドブの香りが生暖かく立ち上る

そんな街で

虚ろな魂を抱えて 野良犬がこっちを見てやがる
極彩色の街並みに一匹
目の眩む世界に迷い込んで

極彩色の街

極彩色の街

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-16

CC BY-ND
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