証明

好と嫌。惚と蔑。どちらも欠けてはいけない。

僕は嬉しくて仕方がない。


君の嫌いなところが手に入ったことが。


欠陥がこの目にしっかり映ることが。


いくら君でも許せないと思うことがあることが。


そしてその全てを打ち明けることを


君に放つことを今宵は許されたのである。


君が大人で良かったと、安堵する。


それと同時に、盲目的ではなく盲信的ではなく


君を


君として好きだと


証明できたことへのなんとも言えない喜び。


僕は君の僕とはかけ離れた異質さを


いつの日か


認め、受け入れ、抱きしめてみたいのだ。

証明

人を好きになること。

証明

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-16

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