証明
好と嫌。惚と蔑。どちらも欠けてはいけない。
僕は嬉しくて仕方がない。
君の嫌いなところが手に入ったことが。
欠陥がこの目にしっかり映ることが。
いくら君でも許せないと思うことがあることが。
そしてその全てを打ち明けることを
君に放つことを今宵は許されたのである。
君が大人で良かったと、安堵する。
それと同時に、盲目的ではなく盲信的ではなく
君を
君として好きだと
証明できたことへのなんとも言えない喜び。
僕は君の僕とはかけ離れた異質さを
いつの日か
認め、受け入れ、抱きしめてみたいのだ。
証明
人を好きになること。