空を飛ぶ鳥

もしわたしが鳥だったなら
空をまっすぐに上へ飛ぶだろう

酸素が薄くなって
空の青が薄くなって
気が遠くなって落ちて行く

地上に落ちる寸前で意識を取り戻し
そしてまた上り始める

まっすぐ上へ
どこまでも上へ

行けるとこまで
限界を超えて
私は飛んで行くだろう
もしも私が鳥だったなら

でも私に翼はない
空を飛ぶことはできない
だから歩く
どこまでも、足の続く限り
歩いて行く
それが人生

空を飛ぶ鳥

空を飛ぶ鳥

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-15

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