出かけにいくよ きゅーてぃーフルーツ
「わたしたちは もうすぐ大人だけど まだちっちゃな子供です」 「いつか 大きくなるけれど それが いつになるかは わかりません」 「わたしたちは どこから来たか 知っています」 「わたしたちが どこへいくのかは わかりません」 「わたしたちが どこかへいけるまで 時間がかかります」 「どうか おねがいです すこしだけ時間をください」
ねこの ふうちゃん 、
とっても ご機嫌で 、
“ ウ ―――――― ッ ”
お年はみっちゅの そっぴぃ 、
ちょっぴり
だだこねるぜ 、
“ ハッ ! ”
ジンギなき
遊び 、
あきちゃいましたら 、
遊び部屋で
おネムのじかん。
ぐっすりこ・・・・・
スーハ―・・・・・ スーハ―・・・・・
こつぶちゃんな 寝息の
ユメは 何色 ?
いたずらポーズのまんま
スーハ―・・・・・スーハ―・・・・・
ふたりんこ 。
ちっちゃな オモチャみたいなのね 、
かわゆい かわゆい
きゅーてぃーフルーツ 。
あいだに 割り込んで
はさまって ハンバーグ
わたしも おネムしていい ?
ブーハ―・・・・・ブーハ―・・・・・
ちょおっと ふやけた きゅーてぃーフルーツ 。
あかちゃんに
なったつもり・・・・・・・
スーハ―・・・・・スーハ―・・・・・・・・・・・・ブーハ―・・・・・
お昼寝んこ
おしまいんなって 、
目覚めたところは
あのタイクツな 場所かね ?
あのタイクツな 時間 なの ?
どこへ 行くのかしらね ?
どこに 行くんじゃろうね ?
どこ 行くっていうんさ ?
きっと
そいつは
どこでもないところ
だよ !
そう、 どこでもないところ 行くんだ
観覧車 、ある ? キャンディは 、ある ?
うん 、 あるかもしんないぞ !
だって 、 どこでもないところ 行くんだよ
ほら 、 どこでもないところ 行くんだぜ !
そうさ 、 どこでもないところ 行くのだから・・・・・・
きみたち 、 それで 満たされるのかにゃ ?
あたしたち 、 それを 信じていいの ?
信じちゃっても
きっと
いいんだよ
おう、 それで いいんだぜい !
へんっ 、 それで いいもんねー !
よっし 、 それで いいのであーる !
そうだよ それで いいんだよ 。
それで いいのだからさ・・・・・・・
スーハ―・・・・・スーハ―・・・・・スーハ―・・・・・
ちょおっと ただ今
おネムまっただなかの
ふうちゃん と そっぴぃ そんで わたし
ふたりんこちゃんに プラス おでぶちゃん1匹
きゅーてぃー・フルーツ な わたしたち
これからでかけます。
どこでもないところへ続く お菓子の小道
見つけられるよ ! どこでもないところの あそび場を !
探し出すんだぞー ! どこでもないところの お昼寝先を !
そんでもって 、
それでいいんだ !
それでいいんだじょー !
それでいいんだよ・・・・・。
だからね 、
出かけにいくよ !
どこでもない どこかまで ! !
それで それで それで いいんだも――― んっ !!!
「ありがとう お菓子のかみさま 遊びのかみさま お昼寝のかみさま」
「わたしは いまから みたことないとこ おとずれます」
「だあいすき 人生 とっても あいしてる」
「ねこを だっこした あのひとに ささげます」
出かけにいくよ きゅーてぃーフルーツ
3歳のときの甥をイメージして書いた作品。
Talking Headsの“Road to nowhere”からもインスピレーションを受けた。
「どこでもないところ」に行くというコンセプトはそのまま引用した。
この作品をNさんに捧げる。
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich