光の雨

もしも生きたくなくなったら
24時間待ってみて

大事な言葉を思いだし
24時間待ってみて

空には窓があいていて
光という名の愛だけが
そこから燦々ふりそそぎ
あなたを見守ってるらしい

大事なことはたくさんあるけれど
順序を間違えないように

流せなかった涙があつまって
光の雨になるだろう

輝いた喜びが窓辺から
おとなった朝に


あなたが大事にするものを
粗末にしているやつがいる

大きな怒りに襲われて
自分がなくなることもある

僕は知ってる あなたがわるくないことを
すべて背負える背中など
世界のどこにもないことを

流せなかった涙があつまって
光の雨になるだろう
自分自身をあたたかく見守れる
ようになる夜に


もういいんだ
もう十分耐えたから
風にまかせ しずくになって
流れてゆけ

流せなかった涙があつまって
光の雨になるだろう

輝いた喜びがもう一度
おとなった時に

こらえきれずあふれ出す涙が
誰かに見られないように

やわらかく
あたたかく
一途に



ひかりの
雨は

ふる

光の雨

光の雨

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-07

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