真珠姫とダイアモンド

真珠姫とダイアモンド

 そこにあったのは 誰かのたわごと

 拾い集めた小枝を 洋服の裾に絡みつかせたまま

 道を行くようなもの

 いつか小枝で 傷つくだろう

 しかし彼は道を行かねばならず 急いでいる


 そこにいたのは大きな鼻の小さなピエロ

 隠し通してきた 幻を その涙に映す

 真珠と涙の申し子が

 彼に手を伸べる


 That's right!

 君は勇気を引き出した

 それでいい

 お天気なんか 気にしてる場合じゃない!

 それでいい

 君はその向こうへ行く権利がある

 ぼろぼろになった ピエロなんて置き去りにして

 手元にナイフ 光らせて

真珠姫とダイアモンド

真珠姫とダイアモンド

きれいなものが大好き。きれいな嘘は大嫌い。ダイアモンドはエイエンの輝き(笑)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-01-29

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