いぬかぶり 第4話

いぬかぶり第4話をアップします。

だいぶ時間が経っていました。
以前読んだことのある人はお久しぶりです。
始めて見た人は初めまして。(第1話から読むことをお勧めします。)

今回は、少し佐藤君の元居た会社の話になります。
彼がいなくなった後に何が起きたのか?

そして、彼とカフェのみんなの話にもなります。

では、拙い文章で読みづらいかもしれませんが、楽しんでください。


「社長。局長が来ました。」
「ああ?」
佐藤がもともといた会社。Q・G・J本社。もともと、佐藤が勤務していた場所だ。
本社といっても小さな会社だ。なので、本社といっても小さなビルの一角でしかない。
その一角の部屋に茶髪の男が入ってきた。女とも言えるきれいな顔が特徴だ。
男が入ってきた瞬間に入口付近のデスクの男が立ち上がって、社長に声をかけた。
男は真っ先に社長のデスクの方に近くまで行った。
「社長。佐藤はどうした。」
「やあ、藍沢じゃないか。久しぶりだな。支局の方はどうかね?上手くやっているか?」
普段は見せない社長の笑顔を見て、社内の人間の表情が一瞬凍りつく。藍沢は、眉間にしわを寄せて社長を見下ろしている。オーラは完全に殴りかかりそうな感じである。
「社長のおかげで上手くやれてますよ。今日の仕事以外はね。」
「うん?何かあったかね?本当はあまり君に手なんて貸したくないのだがしょうがないから貸してあげようじゃないか。」
藍沢は眉間にしわを寄せたままニコニコし始めた。近くにいた秘書は少しお辞儀をしてどこかへ消えた。
「佐藤のことです。彼は貴方のところの人ですよね?彼、時間になっても来ません。さらに言うと、連絡も着きません。どうしたのですか?まぁ、あなたの教育がなっていないだけだと思いますがね。」
「彼はやめたよ、会社を。今日ね。」
一瞬、藍沢の顔が曇った。
「言ったはずだ、藍沢。仕事に私情なんて持ち込むなと。その感情が時として命取りになるんだ。わかったか?」
藍沢がこぶしをあげる。その瞬間に近くにいた社員がその腕をつかむ。社長はそれを見て拍手をする。よくやったと言いながら頷いた。
「代わりの人間なら、連れて行っていいよ。いくらでもこちらが都合をつけるからさ。」
藍沢は体を回転させると同時に右足をあげる。そのとき、社員のうでをくっと引く。そしてそのまま社員の頭にキックを食らわせた。
「すみませんね。社長のところの人、一人伸ばしちゃった。」
「いいよ。あとで何とかする。でだ、穴埋めはどうするつもりなんだ?」
「できる限り、…いやここで一番一般人に体型が近い男をくれ。そしたら、ここを去る。」
「わかった。早く持ってくるな。できる限り君には早くここを去って欲しいからね。ハハハハハ。」
社長は笑いながら立ち上がった。そのとき、伸びている社員を覗き込み「ちょっと安静にしておこう」といいながら少し端に寄せた。

「あ…やばい。藍沢さんからメールと着信がある。」
会社を出てから初めて携帯を覗いた佐藤。そこには「局長 藍沢」という名でメールと着信があった。
「藍沢さんって?」
巳緒がすかさず突っ込みを入れる。
佐藤は少し肩を落としながらかすかに笑いながら言った。
「僕が働いてたところの上司だよ。普段僕の働いてるところとは違うところにいる人で、そこの偉い人なんだ。ちょうど、2時間前ぐらいから共同で仕事をするはずだったんだ。たぶん、ぼくが来ないのを不審に思ったんじゃないかな?」
「あー。なるほど。」
「どうしよう…。返信した方がいいのかなぁ。でもさ、自分は今日仕事を辞めたんです、なんて言えないよね。」
「確かに。」
いつの間にか、高波は横に座っている。
さっきまで、多田と何かの話をしていた。多田は面白そうにその話を聞いていた。その話は終わったのだろうか。佐藤はいつの間にか横にいた高波に少し驚いた。高波の付けている香水の香りが印象的だった。
「佐藤さんさ、その藍沢って言う人と一日でも一緒に仕事をした?」
高波は、腕を組んでじっと佐藤を見つめていた。
「え…はい。昨日まで一カ月ほど。」
「じゃあ、挨拶はしろよ。せめてもの礼儀だぜ。…これ以上、身の回りに変な奴が増えても困るんだけどな…。」
頭を抱え込む高波。彼の頼んだ、コーヒーが出てくる。ブラックだった。
「どうすればいいんだろう。さすがに、メールだけじゃまずいですよね。直接会った方がいいですよね。」
巳緒は少し首を傾げるしぐさ。高波は、自分の判断に任せると言わんばかりの知らん顔。
「じゃあ、とりあえずメールでいつ会えるか聞いてみます。たぶん彼、今は任務中なんで。」
巳緒はうなずいていた。


「私は何度も言ったはずだ。この問題は解決したんだから、早く仕事に戻れと。それとも、なんだ?佐藤のことに関してまだ文句があるのか?」
「そうだ。」
藍沢はもともと深かった眉間の皺をさらに深くした。強く握っていたであろう、拳から血が流れていた。
「俺は何回も言ったはずだ。このことに関しては、俺の私情は関わってない。俺が言いたいのは、なんで佐藤を捨てたのかって言うことだ。」
「俺らの仕事にとって邪魔だからだって、言ったじゃん。あと、私が佐藤を捨てたみたいな言い方をしているが、佐藤の方が自分から切り出した話だ。原因は…わからないね。まぁ、自分からこの職場に合わないって感じみたいだな。」
「そう感じさせたのは、お前らのせいだ。」
社長のデスクを勢いよく蹴る藍沢。デスクの音が高くフロアに響く。社長は頬杖をしながら右手で煙草をいじる。
「ふん…。お前が平社員だったら間違いなく切り離しているところだ。でもまあ、君は切り離すには惜しい人材だな。うん。社長のデスクを蹴るとは何とも言えない度胸だね。…仕事にも活用されていたらうれしいよ。」
「俺は何回も言ったはずだ。佐藤はこっちに渡せと。そうすれば、上手いぐらいに育てるのに…育てられたはずなのに。」
「君は人の話を一切聞かない人だな。呆れた。」
佐藤の代役が二人の横に来た。しかし、二人ともその人のことを無視している。
二人の間に流れる空気には少し異常なものがある。


「ねぇ、あの二人ってなんなの?」
「え、社長と大宮の方の支局の局長さんでしょ。」
「へぇー。局長さん、顔きれいだね。女みたい。」
「でも、局長やってるぐらいだから強いんじゃないの?私、長いことここにいるけど、あの二人はよく喧嘩している。うん。でも、社長が捨てないあたりはやっぱりなんかあるんじゃないかな?」
横のガラス張りの休憩室で、女性社員複数人が飲み物片手に話をしている。

「お。代わりに来てくれるのは君か。」
社長がようやく代わりに来てくれる人に気づく。
「さ、用事は済んだ。早く仕事に戻れ。きみがいると困るな…。異常に口答えしてくるし。」
「社長のことを憎む要素がまた一つ増えましたね。また今度、ですね。」
藍沢は微笑みながら、代役の人を連れてフロアを出て行った。

いぬかぶり 第4話

第3話を上げてから、今日にいたるまで何があったか。

ひたすらにレポート作成の日々です。

性格上、レポートは提出日ギリギリに行うので、常にピンチです。
提出前日(当日)、午前2時までやるのはざらです。
午前3時まではできますね。

4時はさすがに次(といっても、今日になるのですが)の日の影響を考えて寝てしまいます。

レポートパットはよく使い切ります。
20枚は、一定のラインさ!←


ちなみに、このいぬかぶり、もう本文はだいぶ進んでいます。

つまり、私がアップ作業をがんばるかどうかに、この話の進行が関わってくるわけでして。


といっても、あと少しで夏休みになります。

きっと、今よりアップ速度は上がるでしょう!?


それよりも、まずは手元の宿題たちをがんばります。

これを書いている今も、明日提出のレポートがあるんですけどねww


では、またお目にかかることを期待して。

読んでくださり、ありがとうございました。

いぬかぶり 第4話

佐藤君のお話第4話です。 今回は、以前いた会社と通い始めたカフェでの話になります。 彼がいなくなった後、会社ではなにが起きているのか?!

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-07-13

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