MT校七不思議
閲覧禁止の棚には何があるんだろう?
学校の都市伝説の一つに『空白の棚』というものがあるんだ。
図書室の先生のいる机の隣にある扉には鍵が付いていない。
その中に入ると下へ続く階段と上に続く階段がある。
上まで上がり切ると扉がある。木製の扉だ。
木製の扉にも鍵は付いていない。ドアノブすらついていない。
木製のドアに手をつくと引き込まれるかのように部屋に入れる。
部屋は一面本棚に埋め尽くされている。
蔵書量は少なく、100冊あるかないかである。
しかし、蔵書の多くは読むこと、見ることでさえ禁じられた本である。
その本には何も書いてはおらず、見ると発狂してしまうという。
なぜその本たちが禁じられたのかは誰も知らない。
ただ一人、その学校の創立者はこの世にあるすべての本を読破したという。
MT校七不思議