今年も昇進を逃した人々へのメッセージ

大体の会社では、年に1回給与改定、昇進昇格が実施されるかと思います。

昇進された方々、おめでとうございます。
これまで会社での働きに全力をささげてきた努力が報われましたね。今後もますます、業務に励んでいただければと思います。

今年も昇進を逃した方、お気の毒様です。
特に同期から数年の遅れを取っている方々におかれましては、心中お察しいたします。
もう明日会社行きたくないとか思ってるんじゃないんでしょうか？
一日位なら休んでもいいと思いますよ。別にどうってことはありません。
向こうの反応は「あっそ。お大事に。」位なもんです。
別にあなたがいなくても仕事は回ります。あなたがいないと仕事が回らないようなら、あなたはとっくに出世しています。

身も蓋もない事実を申し上げましょう。
あなたはですね、会社にとって不要な存在なんです。
大切なことだから、もう一度申し上げましょう。
あなたはですね、会社にとって不要な存在なんです。

あなたは必死になって反論するかもしれない。
「俺はこれだけ数字を挙げたが、上司の政治力が弱くて俺を昇進させられなかった。」
「俺はこれこれを成し遂げたが、上司と折り合いが悪くて不当に評価を低くされた。」
「部署全体の成績が悪くて・・・」
「同期のXXのごますりが上手くて・・・」
分かった。分かりました。

では一つ簡単な数学をやりましょう。
あなたの成績が正当に評価されずに昇格できなかった確率を、出血大サービスで多めに見て0.6と仮定する。
昇格失敗1年目…確率0.6
昇格失敗2年目…確率0.36
昇格失敗3年目…確率0.216
昇格失敗4年目…確率0.1296

もういいでしょう。これ以上計算を続けるのは残酷というものです。

新人研修の同期っていましたよね？
出世頭から順番にあなたまでを並べていってください。
すると、パーソナリティとか学歴とか仕事のスタイルとか、上位層にある種の特徴が共通していませんでしたか？

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僕の場合、同期は11人いたのですね。
で、入社2年目で昇格したのが1人、入社3年目で昇格したのが8人、まだ平のままなのが3人です。
そして、僕はまだ平のままの3人のうちの1人。

驚くべき事実がありましてね、
入社研修のとき、大体お昼ご飯を2グループに分かれて食べるようになっていったんですね。
で、落ちこぼれ3人は同じグループに入っていたのです。
出世組の方は、これはちょっとこじゃれたイタ飯屋みたいなところでアマトリチャーナかなんかを食べてました。
落ちこぼれ組の方は、ビル街の500円の弁当屋で買った弁当を持って公園で日向ぼっこしながらフリスビーして遊んでいました。
出世組の方は、遊びに行くとなると新宿御苑のあたりのレンタルルームを貸し切って、でおしゃれに鍋パなんかをやったりする。
落ちこぼれ組の方は、横浜の工場夜景観覧船にのってきゃーとかわーとか言ったりしている。

入社研修の最終日の帰りですね、入社2年目で昇格した出世頭の子とたまたま一緒に帰らなくてはいけない日がありましてね、
気詰まりだったんですが、まあ世間話をするわけです。
で彼は「俺は研修中11人の中で常に1番になれるように必死だった。」といっていました。
で僕は「僕はね、研修中この11人の中で自分だけにしかできないことは何かをよく探していたよ。」と答えました。

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で入社して3年目、会社は1番になりたい男を出世させ、ニッチを追う男を冷遇した。
ここで僕は悟るわけです。この会社で俺は絶対出世できない。頑張って中層がいいところだ。そこまでいって、無理がたたって体をぶっ壊したら元も子もない。

「頑張ればいつかはできる」
という幻想を捨てるべきです。頑張ってもできないものは出来ません。
人事面談であなたの上司はこういうでしょう。
「いや、あともう一押し、もう一押しの実績さえあれば、昇格も現実的なのだが…」
そんな嘘に騙されちゃいけません。あなた、そんな具合で何年昇格を逃してきたんですか？同じことをやっても結果は同じです。

そんな落ちこぼれ組のサバイバル術を考えたので、みなさんご一読ください。
なにかご意見有ればどうぞ。

1. 会社にはあくまで残る。毎月25日に決まったお金が入ってくるというのは大きな既得権益です。こういうものを一時の衝動に任せて打っちゃってはいけない。

2. 言われた仕事は最低限する。要は責められないようにする。会社にあなたを責め立てる理由を掴ませてはいけません。

3. パワハラ、セクハラには先制攻撃。「課長。今の発言は許容できません！」早ければ早いほどよい。上司に好かれようと努力するのは無駄です。どうせあなたは出世できないのです。無駄に精神をすり減らさないこと。

4. サービス残業は一切しない。サービス残業は労働基準法に照らして違法です。サービス残業しないような社員は絶対に出世できませんが、あなたはほぼ絶対に出世できない社員なのですから、堂々と実労働時間を申請すればいいのです。ほら、今年こそ昇格するに違いないと思って無理をして娘さんを入れた私立中学の寄付金、どうやってやりくりします？既に日に6時間スーパーでレジを打っている奥さんに8時間働かせるのですか？あなたそれでも男ですか？あなたは時間で雇われた労働者なのです。成果に報いられるビジネスパーソンなんていうかっこいいものではありません。この際そういうプライドは一切捨てなさい。

5. 土日は一切仕事をしないこと。持ち帰り残業もしない。工数予算が足りなければ、上司に追加のリソースを要求しなさい。なぜできないのか、と問い詰められたならば、できないものは出来ない。あなたの立てた計画が無茶苦茶なのだ。私はこの工数予算で目標を達成する責任を負っていないと敢然と言い切りなさい。当然上司は嫌な顔をするだろうが、事実目標達成に責任を負っているのは管理職なのだから、あなたに理屈上分がある。理屈というのは、中途半端にいうから嫌われるのであって、堂々と言い切れば決して正面だっては反論されません。だって理屈なんですから。

6. もし職場で困っている人がいたら、全力で助けなさい。例えば、暇なおじさんのなぶりものにされている新人。なかなかお局さんから仕事を教えてもらえない派遣社員。急に子供が熱を出して帰らなくてはいけないワーキングマザー。そして、部長から目標未達で叱られてしょんぼりデスクに帰ってきた課長。課長には見えて無くて、現場の一線を見ているあなたになら見えることがきっとあるはずです。コーヒーの一杯でも買っておしゃべりしてみましょう。きっと彼は救われます。
あなたに助けられた人は、あなたが困っているときに、彼らができる限り最大限の手を差し伸べてくれます。決してニヒリストになってはいけない。

7. 会社の外で社会貢献をしなさい。何らかの組織の運営に携わりなさい。社会をよりよくしなさい。人のために尽くしなさい。そうすれば、まずあなたの自尊心が回復される。そしてあなたはちょっとした事業運営担当者に「出世」できるんです。あなたは平社員じゃありません。管理職です。方針を話し合い、予算の手当てをして、人を集め、段取りを組み…これって、会社の偉い人がやっていることと同じですね。下手な企業研修よりもよっぽど有用だ。加えるに、この種の経験は、あなたをsomebody different な人間にします。会社のメインストリームと違う何かを持つ人間は、会社の変革期に必ず必要とされます。もし会社の変革期が訪れなければどうする？いっそのこと社会貢献を本業にしてしまえばよろしい。そうすればあなた、もうあなたは平社員じゃありません。一国一城の主です。

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万年ヒラ社員も悪くないって思いません？
むしろね、中途半端に出世している人の方が危ないと思いますよ。彼らもいずれ会社のピラミッドの階梯にぶつかるわけですからね。
出口戦略は早めに練っておくに越したことはないですよ。会社とはクールに付き合っていくべきです。

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