にんげん、だもの
人間の弱さは社会から疎外されてしまう。それでも、人間だからこそ、自分の影と共生することができる。
「にんげん、だもの」
さみしさや 不安や 孤独たち
きっとぼくらは きみらに
あらがえば、あらがうほど
くるしくなってしまうのだろう
「さみしい。」
どうしてか
「それはね、あなたが、
ひととの愛のなかで 生きている」
だからこそ
「ふあんだよ。」
どうしてか
「それはね、あなたが、
これからを生きていこうと
している」
だからこそ
「孤独なんだ。」
どうしてか
「それはね、あなたが、
世界から あなたを
閉じ籠めてしまうから」
だからこそ
あなたが、
にんげん、
だからこそ
「自分の 影を 見捨てないでいて」
じぶんの影に
じぶんの影にこそ
愛を注げる
そんなひとであれ
にんげん だからこそ
にんげん、だもの