瘡蓋

いま君との記憶をひとつずつ数えてる
ひとつめに泣いている姿が視えてきて
ふたつめに物想いに耽る横顔が視えたよ
そう言えば忘れかけてた泣き方を
また教えてくれたんだよね

All I live for U, only Ur sake
なんてこと言ったらなんて返ってくるかわかってるよ
"No, you may just live for U"
ただそうしていたって返せるもんなんてないのにね
But it might be beautiful as more than my name

今日も世界の何処かで誰かが言うんだ
「始まりが終わりを迎える」
「出逢えば別れが生まれる」
もしも彼らが長生きをしてまだ繰り言を唱えるなら
その目の前で僕ら抱きしめ合ってみたいんだ

ゼロとイチのちょうど真ん中
誰もが過ぎるその間で
そこから両手を広げた範囲を
切り取ったまま次に紡ぐんだ

All I live for U, only Ur sake
僕が願っても祈ってもういいやって盛り上がっても
"No, you may just live for U"
ただそうしたいだけでただ貫いていくだけなんだよね
U know, only you can make me HAPPY,

次に出逢う時はどうしよう
また始まるとかどうせまた限りが出来ちゃって
面倒だからやめにしよう
目が合ったらまず手を繋ごう
言葉なんて使い古してきたし
放ったところできっと忘れるんだ
そしてどっちが悴んでるなんて他愛なく綴られて
強がったりもするだろうけどそこは見逃してね
余計なものは何ひとつない
けど僕ら無言で語る可能性大
くだらなくてにやけ笑い浮かべ
手を口にあてるのかい
それは僕の癖の方だったハイ
みっつめに視えた願い

All I live for U, only Ur sake
I am Urs and Ur mine
"No, you may just live for U
But yes, agree with Ur latter forever"
Even this world cannot separate us

例えばいつか僕らが永い刻を生きて
そろそろ次に往こうかなんて
そう思う日まで来たとしたら
どうかまた君を君として産み落としてください
どうせなら時間を巻き戻してくれてもいい
次の世の僕はそれを空から眺めてみたいんだ
どうか僕みたいのと出逢いませんようにって
ずっと見守り続けていたいんだ
幸せになれますように
僕の願いが叶いますように
って君の寝顔を見ながら祈るんだ
そんなこと言ったらなんて返ってくるかわかんない
けどなんとなくあんまりいい顔はしなさそうだな
だからもし君が哀しそうだったら
仕方がないから僕は空から降りて来てあげよう
避けられそうだから最初は遠くから見届けよう
だから今度こそはただの一度も泣かせる事のない様に
痕のない綺麗なままで
僕が全部を叶えられたらいいな

瘡蓋

瘡蓋

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-28

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