その他大勢

 時に私は思うのです。ああ、私は特別ではないのだと。他人とは違う、どこか違う。そう思っていたしそうありたかった。ですがふと顔を上げると私の周りには薄ら笑いを浮かべた鬼が立っているのです。私はこうなりたい、成し遂げたいという思いがありました。ですが努力したことはありませんでした。目を凝らして目的地山頂を見ると、そのあまりの高さに無謀さにめまいがするのです。ですので、私がこうして毎日、自堕落を堪能しているのも無理はないのです。だって私は普通なのですから。

その他大勢

その他大勢

あぁ、成し遂げてみたいものです。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-23

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