週末がチープな死を請求した

週末がチープな死を請求した

  



     



     



   

週末がチープな死を請求した。




 



   

青ガラスに魂。

いつも同じ低音のむかつきで、微熱永久ルート。


ルージュで鏡に 遺す。

身体から指紋が抹消される。



お昼寝のブティックホテルから生き延びる。思いつきで髪を梳かして眉を描く。顔なんてどこにも一度もなかった。
「行け」と言われたので壊れたロレックスを巻いた右手親指を大気圏に向けて立てる、真昼、アウトバーン。


タロットの儚いツキ。 もうここには帰らない。
   

 

野良犬の死体、干からびて、パーキングエリア。


 




 


次に拾われるシボレーを待つ。
  



     



     



   

週末がチープな死を請求した

一人称を使わないように頑張った。
本当は、『殺戮ロレッタ』というタイトルにしたかった。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

週末がチープな死を請求した

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-22

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