そして、去る

 実際の勝負の世界にいた者を描く時、その者が誰に憧れ、誰を倒すことを切望していたのかは、その者のキャラクター(=人柄、人間像)を描く上で大きな意味を持つ、大切なこと。
 それを変えてもいいや、と思って企画された作品は、その企画が通った時点で、すでに作品ではない。
 そのことに気づく人間がいないような世界なら、もう気にかける必要もない。

 あとは、タイトルに記されたままに。

     <了>

そして、去る

 最後の一行は<記した>とするべきところですが、感覚で<記された>としてあります。

そして、去る

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-22

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