生きて

光り、暗闇、光り、暗闇

黒、白、黒、白

意識と無意識の世界

破壊と創造

腐っても鯛

嗚呼、現実は

残酷な迄に無修正だ

右手に握って拳銃を頭に付けて

引き金を引いた

しかし不発

嗚呼、今日もダメだったか

ポツリ口からでる

夢の中で鍵を貰った

ん？鍵を…あ、心の中にある奴か

自分って奴にも開かない扉がある

ん？今開けるのかい？

じゃあ開けるよ

ほら、開けるよ

で、何が見える？

光り？

あーそれは夜光虫さ

海に居る奴さ、でも俺は嫌いだ

眩しすぎる嫌いな光りだ

しかし

あんたは嫌いじゃない

ところで

どうして、あんたは ここに居る

俺の心の中に

ん？

暗闇を照らすためにだって？

そうかい

ありがとうよ

あんたの名前…知ってるよ

大切な人だから

しかし、あんたは俺だ

また会おうぜ

もしも右手に握っている拳銃を

杖になる遠い日が来たら

引き金を あんたの手に代えて

引きたいなってね、なんてな

そっと右手の拳銃を空に向けて

弾丸の代わりに

言葉を込めて発射した

天を見上げると思いが伝わったのか

泣き顔は笑顔になり

綺麗な虹の俺を見下ろしていた