創作

教えてやる そこに物語は無い。
嫌でも分かる それは芸術ではない。

それは狂気の衝動、異次元の妖気、逆しまの闇、忘れ尽くされた神秘の彼方。
もはやすでに時遅し、お前はもうちぐはぐに征服されてしまった。
左のこめかみから右の肘にかけては年老いた眼差しに、残りは虎の牙を剥く靴のかかとに。
あらゆる輪郭から解放されて、毒々しい火花を飛び散らし、嵐を巻き立てる悲鳴が悪夢から覚める。切り刻まれた平和、反逆する調和。
お前はお前ですらなくなってしまった。
安堵が刃を突き立てたのだ。切実な願望こそが道化だったのだ。
なれば安心するといい。お前は、いや、それは、永遠の不快と緊張の特異点、まやかされた刹那の歓喜を巻き込んで貪り尽くす、底抜けの暗闇である。

創作

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-16

Copyrighted
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