星歌舞闘戦姫AKBGFDEVOL 第一章『運命の出会い/ディスティニー・コンタクト』
星歌舞闘戦姫AKBGFD EVOLの続きですが、AKB0048をベースにしながら、星の海のアムリの主人公にして、ヒロイン、華凶院アムリや交響詩篇エウレカセブンのヒロインであるエウレカ、しゅごキャラ!の主人公、日奈森(ひなもり) 亜夢(あむ)を主要人物としておりますので、AKB0048の登場人物は脇役扱いですが、物語の展開次第では主役以上に活躍することは、約束します。お気づきですが、主人公がいる惑星ガラパゴスは、星の海のアムリに出てくる廃棄物集積衛星“ガラパゴス”の名をとったもので、宇宙ステーション“桃色珊瑚”が出てくるなど、星の海のアムリの一話を元に構成しています。エウレカの性格も若干変更しておりますので、注意してください。また、機動戦士ガンダムシリーズの登場メカや戦艦も含んでいますので、気楽に読んでください。
星歌舞闘戦姫AKBGFD EVOL 第一章『運命の出会い/ディスティニー・コンタクト』
惑星ガラパゴス
ここは元々廃棄物集積衛星だったが、移住してきた人類が長い年月をかけて美しい星へと生まれ変わった。様々なリゾート地が多く存在し、多くの人種が存在する。
オーシャンアイランドシティー
惑星ガラパゴスの主要都市にある展望台で、一人の少女が星空を見上げていた。彼女の名は華凶院かきょういんアムリ。遥々コロニー国家『カークウッド』からこの星へやって来た。彼女には悩みがあるようだが・・・。
華凶院アムリ「はぁ・・・。今日も失敗した・・・・。わたしって・・・馬鹿だね・・・。」
独り言を言うアムリ。そこへ、不良三人組に絡まれてしまう。
不良A「へい、彼女。俺たちと遊ぼーぜ。金ならちゃんとあるぜ。」
不良B「暖かくしてやるからよ。一緒に行こうぜ。」
不良C「ひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっは。」
華凶院アムリ「い、いやー!、離して!!。」
アムリを無理矢理連れて行こうとする不良達。そこへ・・・・。
謎の女性「ちょっと、何しているのよ。」
不良A「うん?・・・わたっ!!。」
ブン、ドサッ。
目に止まらぬで、投げ飛ばされた不良。
不良B「てめー・・・。何しやがる!!。」
不良C「こ、こいつ!?。」
謎の女性「・・・。フンッ。」
ドカッ、バキッ、ドーーーン。
不良達「グフッ、ゴフッ、ダフッ。」
一瞬で、不良達を投げ飛ばした。
アムリ「・・・あ、ありがとうございました。」
謎の女性「・・・別に、邪魔だったから・・・。」
そう言い残して、その場に去ろうとするが、アムリが、呼び止めた。
アムリ「あ、あのう・・・、お、お名前を・・・・。」
謎の女性「亜夢あむ、日奈森亜夢ひなもり あむ。」
自身お名前を言い残して、去っていく。
アムリ「あむちゃんか・・・。」
アムリは彼女の後姿を羨ましく見つめていた。そこへ・・・。
市民1「おい、本当か?。ここに人気アイドル『泰平女君たいへいじょくん・徳川家康とくがわいえやす』がゲリラライブするようだぜ。」
市民2「本当かよ。俺たちも急ごうぜ。」
市民3「場所はセントラルタワーのスカイホールだ。遅れるなよ。」
アムリ「セントラルタワー・・・。」
市民が慌しいことに気になったアムリは、その後を追う。
一方、惑星ガラパゴスに接近する巨大な脅威があった。それは、ガラパゴスのみならず、銀河全域を巻き込み、アムリやあむ達の運命を変える大事件の始まりであった。
惑星ガラパゴス・宇宙ステーション「桃色珊瑚ももいろさんご」
アナウンサー「宇宙ステーション「桃色珊瑚」は、本日は終点です。忘れ物のないよう、気を付けて下さい。宇宙ステーション「桃色珊瑚」は、本日は終点です。忘れ物のないよう・・・。」
宇宙ステーション「桃色珊瑚」事務室
局員A「アー・・・終わった・・・早く帰って寝るとしよっか。」
局員B「おいおい、まだ残業残っているだぞ。」
局員A「へいへいへいっ・・・。」
局長「まだ残っていたのか?。」
局員B「あ、局長。残業がありますので、これを片付けたら、帰る所です。」
局長「そうか、一足先に帰らせてもらうぞ。終わったら帰れよ。」
局員B「わかりました。」
局員A「了解。ボス。」
出所する局長。そこへ・・・。
局員C「きょ、局長!。局長!!。大変です。管制室へ来てください。」
局長「ん?。どうした、騒々しいな。何かあったのか?。」
局員C「た、大変です!。「桃色珊瑚」に未確認飛行物体が接近しています!!。」
局長「な、何だと!!。」
未確認飛行物体の接近に宇宙ステーション「桃色珊瑚」のスタッフ達は混乱する。桃色珊瑚に接近する未確認飛行物体は、辺境の惑星アクーシャから脱出し、超空間跳躍ハイパージャンプした巨大宇宙船AXIOMアクシオム号であった。しかし、EUの攻撃で各部に爆発が頻繁に起こり、今にも崩壊寸前であった。
コンピュータ「ガガーー・・ビビーー・・・オー・・・ト・・・コン・・・ト・・・ロ・・・・ル・・・ザザーー・・・ガガーー・・・フ・・不能・・・・制御・・・不能・・・ブツッ。」
コンピュータが壊れ、自動操縦を失い、制御不能のまま、進路はガラパゴスへと向かっていく。
宇宙ステーション「桃色珊瑚」管制室
局長「おい、状況はどうなっている。」
オペレーター1「はい、応答していますが、返答がありません。」
局長「あの船の機種はどうだ。」
オペレーター2「はい、識別データを検索中・・・識別データは・・・ッ!・・・AXIOMアクシオム!!。こ、これは、DEAVAディーヴァ所属の宇宙船です。」
局長「な、何!?。何故IEOイーオ本部直属の特殊機関であるDEAVAの船がここに!?。」
オペレーター3「大変です。AXIOMアクシオムがコースを外れて、ガラパゴスの方へ向かっています。このままでは、大気圏に突入します。」
オペレーター4「AXIOMアクシオム接触まで、後10分。」
局長「全員、退避命令を出せ。今すぐに。それと“リージョンフリー”本部にこの事を報告しろ。いいな。」
オペレーター1「は、はい!!。」
オペレーター3「AXIOMアクシオムは、船体を斜めに傾きながら、大気圏へ向かいます。」
オペレーター4「AXIOMアクシオム接触まで、後5分。」
局長「全員、衝撃に備えろ!!。」
宇宙ステーション「桃色珊瑚」に衝突寸前に迫るAXIOMアクシオム。
ドガアアアアアア・・・ガリガリガリガリーーーー・・・・・・。
局長「・・・う、うう・・・じょ、状況は?。」
オペレーター4「「桃色珊瑚」、下部に損傷しましたが、軽傷です。」
オペレーター3「現在、AXIOMアクシオムは、大気圏へ突入します。」
局長「“リージョンフリー”本部にIEOイーオから救援部隊を送れと伝えろ。」
オペレーターA「は、はいっ。」
ガラパゴスへ突入するAXIOMアクシオム。これがガラパゴスに悲劇を引き起こし、アムリたちにEUとの戦いへ身を投じることとなるのだった。
セントラルタワー・スカイホール
華凶院アムリ「ここがセントラルタワー・・・スカイホール・・・。」
セントラルタワーに着いたアムリは向かおうとしたが・・・。
市民1「やばいぞ。DESデス軍が現れたらしいぞ。」
市民2「くそー・・・せっかく、ライブを見に来たの・・・。」
市民3「ここはやばくなるぞ。さっさと逃げようぜ。」
華凶院アムリ「DESデス軍って・・もしかして、あれ!?。」
DESデス軍
深銀河貿易機構(D.G.T.O)が組織した特殊部隊で、芸能活動する者を拘束するために強制鎮圧を行う強固な軍隊である。軍事政権が実権を握る背景として、「異星人及び生命体との遭遇戦闘に備えなければならない」という思想の元に組織された。また、同時に“芸能”や“歌”が「人のココロを乱すもの」として、「芸能禁止条例」や「芸能禁止法」が成立され、多くの芸能人を迫害されてきた。AKB0048のゲリラライブもDES軍の攻撃に合うことが多い。
華凶院アムリ「はぁぁぁ・・・最悪・・・ん?。」
セントラルタワー・スカイホールから歌声が聞こえた。それは、人気アイドル『泰平女君たいへいじょくん・徳川家康とくがわいえやす』のゲリラライブの始まりだった。
華凶院アムリ「・・・すごい・・・芸能禁止されているのに、恐れずに歌い続ける。」
徳川家康の直向な行動と強い信念を感じ取ったアムリは感服した。それは、じぶんしか出来ないことを探す彼女の心情であった。次第に家康の行動に感化され、自分の力で夢を掴み取る決意を固めるが、そこへ、巨大な火の玉を目撃する。
ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・。
華凶院アムリ「な、なに!!。あれ?。」
星空が赤く燃えるように明るく、彼女の頭上に通過する火の玉。
市民1「な、何だ。何が起きたんだ。」
市民2「デッケー隕石が流れてきたぞ。」
市民3「おいおい、嘘だろ。世界の破滅か!?。」
巨大な火の玉に恐怖する人々。アムリは何故かあの火の玉に気になっていた。
華凶院アムリ「(・・・な、何だろう・・この胸騒ぎは・・・やな予感がする・・確かめよう。)
アムリは火の玉を追って、走り出した。しかし、さすがに火の玉は遠くへ行っているので、へばってしまった。
華凶院アムリ「はーはーはーはー・・・思ったより遠すぎる・・・ん!?。」
そこへ偶然、火の玉に気になって追ってきた日奈森亜夢と出会った。
日奈森亜夢「何してるの?。こんな所で。」
華凶院アムリ「あの火の玉を追って来たんだけど、遠すぎて・・・。」
日奈森亜夢「・・・あ、ああ・・わかった。あたしのトラパーで乗せてあげるから一緒に来ていいよ。」
華凶院アムリ「え!。あ、ありがとう、あむちゃん。」
日奈森亜夢「う、うう・・・その・・あむちゃんと呼ぶのはやめて・・。」
空中を飛翔する小型移動車「トラパー」に乗って、火の玉を向かう二人。その巨大な火の玉の正体は大気圏に突入したAXIOMアクシオムだった。もうすでに、船体の強度が、限界を超え、崩壊している。
ゴオオオオオオ・・・・バキバキッ・・メキメキッ・・パキパキッ・・・・。
AXIOMアクシオム貨物室
AXIOMアクシオム内の貨物室では、白いカプセルが収容されている。そこへ作業用のロボット「WALL・Eウォーリー」が現れた。
ウォーリー「ア・ア・・ウ、ウォーリー・・・。」
WALL・Eウォーリーは、白いカプセルを動かし、慌てて、操作デッキへ向かう。
ピッ・ピッ・ピッ・ピッ・・ウィィィィィィィ・・・・・・ガゴンッ。
収容ハッチにある輸送艇にカプセルを載せ、発信させるWALL・Eウォーリー。
ウォーリー「ア・・ア・・、ウォーリー・・・。」
ガアアアアア・・・・・・・ガゴンッ・・・ビュウウウウウウウウ・・・・・
摩擦熱に包まれたAXIOMアクシオムから脱出する輸送艇。摩擦熱を受けながらも、何とか脱出に成功するが、コントロール不能に陥っていた。
ウォーリー「アワワワ・・・ウ、ウォーリー・・・。」
ガラパゴスへ墜落する輸送艇。その様子を目撃するアムリとあむ。
華凶院アムリ「あの火の玉から何か出てきましたよ。」
日奈森亜夢「あ、あれは・・・宇宙船!。じゃ・・あの火の玉は・・・まさか?!。」
火の玉の正体に薄々気づくあむ。そこへ・・・。
華凶院アムリ「え、ええ・・・う、うそでしょ・・・。」
日奈森亜夢「どうしたのよ。」
華凶院アムリ「こ、こっちに来ますよ。あ、あれが・・・。」
日奈森亜夢「へ・・・うそ・・・に、逃げるわよ!!。」
何と輸送艇があむ達の方へ向かっていた。トラパーで全速で逃げるアムリ達。
ゴオオオオオオオオオオオオオ・・・・・ズザザザザザザザザザザアアアアア・・・・・。
地上に不時着した輸送艇。アムリ達は危機一髪にかわした。
華凶院アムリ「はうわぁぁぁ・・・死ぬかと思った・・・。」
日奈森亜夢「はぁはぁはぁはぁ・・・何が落ちてきたの・・・!!。」
ドガガアアアアアアアン・・・・ガラガラ・・バラバラ・・ズウウウウウウウウン・・・・。
空中で爆破四散し、地上に墜落するAXIOMアクシオム。
華凶院アムリ「え、ええーーーーっ。ば、爆発しましたよ。船!?。」
日奈森亜夢「・・・それより、これは何?。」
華凶院アムリ「あっ。」
輸送艇を見る二人。突然、輸送艇のハッチが開いた。
プシュウウウウウウウウウ・・・・・・ウィィィィィン・・・ガコンッ。
ハッチから現れたのは・・・WALL・Eウォーリーだった。
ウォーリー「ア・・アア・・・ウォーリー。」
華凶院アムリ「・・・」
日奈森亜夢「・・・」
WALL・Eウォーリーの出現に言葉を失い唖然する二人。WALL・Eウォーリーも何をすればいいか分からず、あたふたしていた。一方、宇宙ステーション「桃色珊瑚」では・・・。
宇宙ステーション「桃色珊瑚」管制室
局長「状況はどうなっている。」
オペレーター4「現代、AXIOMアクシオムは空中爆発して、地上へ四散しましたが、市街地への被害はありません。また、あの船から脱出艇を確認しました。」
局長「そうか・・・救援は何時ごろに着くか?。」
オペレーター1「はい、IEOイーオ総司令部から通達では、到着するまで三日がかかるということです。」
局長「それでは遅すぎる。地上のガラパゴス州軍に地上に落ちた船の解析及び生存者の救助を通達。それと市民に避難勧告も出すよう伝えろ。」
オペレーター1「はっ。」
オペレーター3「局長。10m先で、亜空間反応あり。超空間跳躍ハイパージャンプのようです。」
局長「何!?。到着は三日後ではないのか!?。」
オペレーター2「いえ、これはIEOイーオの艦隊ではありません。データベースに無い見確認物体です。それもすごい数が超空間跳躍ハイパージャンプしようとしています。」
局長「何!?。超空間跳躍ハイパージャンプまでどれ位かかる?。」
オペレーター3「超空間跳躍ハイパージャンプまで、後10分です。」
局長「一体、何が来るんだ!?。」
それはガラパゴス滅亡のカントダウンの始まりである。一方、アムリ達は・・・
輸送艇・貨物室
WALL・Eウォーリーの案内で、輸送艇の貨物室に入った二人は、白いカプセルを見つけていた。それは惑星アクーシャで発掘したオーパーツである。
華凶院アムリ「あむちゃん、これって、一体・・・。」
日奈森亜夢「知らないわよ・・これ・・・何処かの星から運ぶ途中で事故か何かでこの星に墜落しちゃったようだけど・・・ん?・・・何?。」
ウォーリー「ア、アア・・・ウォーリー・・・。」
WALL・Eウォーリーから渡されたのは、メモリーディスクであった。これをコンソールにある装置に入れると映像が流れ出した。
ザザザザザザザザザザーーー・・・ジジジジジーーー・・・ブゥンッ。
出てきたのは、血まみれの男で、服装から軍人のようだ。
調査隊隊長『・・・う、うう・・・こ、こちら・・・DEAVAディーヴァ・・・第125・・・先遣調査師団・・・しょ・・・所属・・・・うう・・・わ、我々は・・・・惑星アクーシャから発掘した・・・LOGOAロゴア・・・『エデンのゆりかご』の入手を・・・手に入れることができた・・・しかし、EUの襲撃で、キャンプと部下を失い・・・AXIOMアクシオムでの脱出を試みたが・・・EUイーユーの攻撃で・・・司令官や艦長も失い・・・私も・・・長くはない・・・・この映像を見ている方・・・・どうか・・・し、真実を・・・伝えてくれ・・・や、奴等は・・・・冷酷無比な悪魔だ・・・奴等に狙われたら最後・・・・殲滅するまで攻撃を止めない・・・く、繰り返す・・・奴等は悪魔だ・・・奴等に出会ったら・・ま、迷わず・・に、逃げ・・・ろ・・・・ガクッ・・・・・ブツンッ・・・・・・。』
華凶院アムリ「ま、まさか・・・・これって・・・・。」
日奈森亜夢「・・・な、何か・・・やばい事に巻き込まれた気がする・・・。」
華凶院アムリ「・・・・そ、そうですね・・・・ん?。」
あまりの衝撃の映像を見て驚愕するアムリ達。アムリはコンソールに点滅するボタンがあったので、押してみると・・・・
ピピッ・・・カチャカチャカチャカチャ・・ピッ・・。
出てきたのは、とある極秘資料のデータであった。その内容は・・・。
『LOGOAロゴア』
正式名称、『LOSTロストOVERオーバーGALAXYギャラクシーOOPARTSオーパーツARTIFACTアーティファクト』。
かつて銀河系に存在した超古代の異端技術によって作られた遺産の総称。過去に何らかの要因で消失した世界、ないしは滅んだ古代文明で造られた。多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では太陽系はおろか全銀河系を崩壊させかねない程危険な物でもある。通常時は力を発揮しない基底状態にあるが、高次元特殊能力『エレメント』を引き出す素質を持つ者=エレメント・ドライバーによる歌・精神・エレメント能力によって、起動し、励起状態となってその力を解放することが可能となる。なお、発祥も存在理由も謎が多く、現在はアカデミー本部にて調査中。
極秘資料を見て驚く二人。その場に立ち去ろうとするが、アムリは何かを気づいた。
華凶院アムリ「あむちゃん、これって、一体・・・。」
日奈森亜夢「・・・もしかして・・・これって・・・・「エデンのゆりかご」?。」
白いカプセル『エデンのゆりかご』を発見する二人。アムリは、そのカプセルの中に気づいた。
華凶院アムリ「あむちゃん、このカプセルの中に人が!?。」
日奈森亜夢「こ、これって・・・一体、何なの?。」
カプセルの中に入っているのは、青竹色(くすんだ水色)の髪をショートカット、薄紫の瞳、抜けるような白い肌をしており、明らかに常人とは一線を画す容姿をしている美少女。また、前髪を除けるための金色の髪留めと、首に同色の首輪を付けている。WALL・Eウォーリーは、彼女らに何か伝えようとしていた。それは・・・。一方、ガラパゴス州軍の駐屯基地では・・・。
ガラパゴス州軍第75師団駐屯基地
基地の司令室ではガラパゴス州軍第75師団司令官であるスティーブン大佐は、副官であるドーン・ディニンガー少佐と共に墜落したAXIOMアクシオムの情報を集めており、調査のため、部隊の編成をしていた。
ドーン・ディニンガー少佐「大佐。総司令部からAXIOMアクシオムの調査及び墜落付近の立ち入りを禁止するよう指示がありました。」
スティーブン大佐「わかった。大型陸戦艇ランドバトルシップ「ランドロス」の出動するよう、部下に命じろ。」
ドーン・ディニンガー少佐「はっ、わかりました。」
ガラパゴス州軍兵士「大佐。AXIOMアクシオムから脱出したと思われる輸送艇を発見しました。ただ今、先遣隊が向かっている所です。」
スティーブン大佐「わかった。生存者がいたら、直ちに救助して、「ランドロス」へ運ばせろ。」
ガラパゴス州軍兵士「はっ、わかりました。」
輸送艇に向けて先遣隊を向かわせるガラパゴス州軍第75師団。一方、アムリ達は、輸送艇から発見した白いカプセル「エデンのゆりかご」を運んでいた。
墜落現場・輸送艇
華凶院アムリ「はあ、はあ、はあ、はあ・・・ようやく運び出したけど、これって一体?・・・。」
日奈森亜夢「知らないけど・・・こいつが一番知っていると思うけどね・・・。」
ウォーリー「ウ・・ウ、ウォーリー・・・・。」
WALL・Eウォーリーに睨みをつけるあむ。アムリはエデンのゆりかごを調べていた。何の変哲も無い白いカプセル。しかし、アムリは何かを気づいた。
華凶院アムリ「あ、あむちゃん・・・。」
日奈森亜夢「何?。何か用?。」
華凶院アムリ「このカプセル、何処にもスイッチらしきものがないの。」
日奈森亜夢「え!?。あ・・・本当だ。」
何処にもこれを開けるスイッチが見当たらないカプセル。その時・・・・。
カッ・・カッ・・カッ・・カッ・・。
突然、ライトの光が二人を包み込む。そこに現れたのは・・・。
ガラパゴス州軍兵士1「こちら、ガラパゴス州軍第75師団。君達を拘束する。抵抗すれば撃つ。その場に動くな。」
華凶院アムリ「え?・・ええーーーーーっ!!。」
日奈森亜夢「ちょ、ちょっと!。何なのよ、これ!!。あたし達に何の罪があるのよ!?。」
ガラパゴス州軍兵士2「お前達が、船の墜落現場の近くにいた。大人しくしろ。」
華凶院アムリ「ち、違います!!。わ、私達は・・ただ・・・へっ?。」
日奈森亜夢「な、何!?。」
アムリは慌てながら兵士達に事情を話そうとしたが、カプセルに触れた瞬間、光り出した。
ポアアアアアアア・・・・プシュウウウウウウウウ・・・・・ウィィィィ・・・ガコン。
カプセルがひとりでに開きだし、中から出てきたのは・・・先ほどアムリ達が見た青竹色の少女。眠り姫のように眠っていた眼が少しずつ開けていき・・・・・・起き上がった・・・。
華凶院アムリ「・・・・」
謎の少女「・・・・あなたは誰?・・・。」
華凶院アムリ「・・・あ、わ、私はアムリ・・・華凶院アムリ。」
謎の少女「・・・・私は・・・Eurekaエウレカ・・・・Eurekaエウレカ Rentonレントン・・・・・。」
これが、アムリとエウレカとの運命の出会いであった・・・・。
日奈森亜夢「・・・な、何なの・・・この子?・・・・。」
ウォーリー「ウ・・ウォーリー?・・・・。」
ガラパゴス州軍兵士1「な、何だ・・・・あの少女は?・・・。」
ガラパゴス州軍兵士2「何故、あのカプセルから出てきたんだ?・・・・。」
ガラパゴス州軍兵士3「・・・わ、分からんが・・・・大佐に報告しなくては・・・・。」
突然の光景に呆気を取られるあむや兵士達。彼女の出会いがアムリ達の運命を変える事が、彼女達は何も知らずにいた・・・。一方、宇宙では、更なる危機が迫ってきていた・・・・。
宇宙ステーション「桃色珊瑚」
局長「未確認物体の転送は?。」
オペレーター3「超空間跳躍ハイパージャンプ完了まで10秒。9・・8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・1・・0、来ます!!。」
ビカカカカアアアアア・・・・・・ビカカカカアアアアア・・・・・。
超空間跳躍ハイパージャンプした見確認物体。その正体はEUの巨大母艦3席と主力機であるメタゾード「ガフラン」数十機であった。
局長「な、何だあれは!?・・・・。」
突然の襲来に驚く「桃色珊瑚」のスタッフ達。そこへ、ミサイル型戦略兵器「コロニーデストロイヤー」を装備したガフラン3機が現れ、コロニーデストロイヤーを放った。
ドシュウウウン、ドシュウウウン、ドシュウウウン・・・カッ、バゴオオオオオオオン。
「桃色珊瑚」のスタッフ達「うわあああああああああああ・・・・・・・・。」
一瞬にして、宇宙の塵と化した「桃色珊瑚」。大気圏突入を開始するガフラン達。中継地点である「桃色珊瑚」を失ったガラパゴス。今、EUの惨劇が始まろうとしていた。一方、アムリ達は・・・。ガラパゴス州軍に捕まり、部屋に監禁されていた。
ガラパゴス州軍第75師団旗艦・大型陸戦艇ランドバトルシップ・「ランドロス」
華凶院アムリ「・・・あむちゃん、これからどうなるの?。」
日奈森亜夢「わからないわ・・・それに、ここで慌てても、何も解決できないわよ。チャンスは必ず来るから焦らず待つこと。それまで・・・・我慢よ、我慢。」
華凶院アムリ「が、我慢ですか・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・!!っ。」
華凶院アムリ「?。どうしたんですか?。エウレカさん。」
エウレカ・レントン「・・・・来る。」
日奈森亜夢「く、来るって、一体何が来るのよ?。」
エウレカ・レントン「・・・・。」
エウレカの言葉にまだ分からない二人。それは迫り来る危険を予知する彼女の能力であるが、アムリ達はその事は知らずにいた・・・。その頃、司令室では、AXIOMアクシオムについて会議していた。
スティーブン大佐「桃色珊瑚からの報告では、あの船はAXIOMアクシオムというDEAVAディーヴァ所属の宇宙船である事がわかった。しかし、その船は何処から来たのかは、不明のようだ。それに・・・・あのカプセルからまさか、少女が出てくるとは・・・」
ドーン・ディニンガー少佐「はっ。今、輸送艇のデータから解析している所です。そろそろ解析結果が出る所ですが・・・・あのカプセルと少女については、未だ調査中です。」
スティーブン大佐「・・・・そうか・・・・・。」
通信兵1「失礼します。大佐。輸送艇のデータから解析した結果、あの船は、DEAVAディーヴァ第125先遣調査船団所属の宇宙船で、惑星アクーシャから来たようです。」
スティーブン大佐「そうか・・・あの船は、惑星アクーシャから来たのか・・・。」
通信兵1「それと・・・DEAVAディーヴァ第125先遣調査船団を襲撃した敵は、EUイーユーという名前しかわかりません。詳しく調査をしており、分かり次第、報告します。」
スティーブン大佐「わかった。引き続き、調査を頼む。」
通信兵1「はっ。」
通信兵2「大佐!、大佐!!。た、大変です。「桃色珊瑚」から通信が途絶えました。」
スティーブン大佐「何!!。原因は?。」
通信兵2「不明です。しかし、通信を途絶える10分前に、何かが超空間跳躍ハイパージャンプしたという報告がありました。」
スティーブン大佐「な、何かだと?・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐「如何ですか?。大佐。」
スティーブン大佐「・・・総司令部に未確認飛行物体の接近を知らせろ。後、各部隊に迎撃体制を整えろと伝えるんだ。市民に退避命令も忘れずにな。」
ドーン・ディニンガー少佐「はっ。」
スティーブン大佐「・・・・・一体何が起きたのだ?・・・・・・。」
EUの襲撃に荒ただしくなるガラパゴス州軍第75師団。しかし、すでにEUの魔の手はすぐそこまで伸びていた。
オーシャンアイランドシティー・中央部
ウッズ中尉「こちら、ガラパゴス州軍第89中隊。応答願います。」
通信兵『こちら、ガラパゴス州軍第75師団。未確認飛行物体の接近中です。迎撃体制を・・・ザザザザザザーーーー・・・チュウウウウウウウウン・・・・ジジーーー・・・・。』
ウッズ中尉「ガラパゴス州軍第75師団、応答しろ。何が起きた?。応答願う。」
隊員1「中尉。通信施設が次々と破壊されています。」
ウッズ中尉「何!!。全部隊に戦闘態勢を取れ。」
隊員1「はっ。」
隊員2「中尉。南部と北部、東部、西部の部隊から連絡が途絶えました。彼方此方あちこちで、火の手が上がりました。」
ウッズ中尉「何!!。い、一体何が・・・。」
ドガアアアアン・・・チュドオオオオン・・・ガガアアアアン・・・バゴオオオオン・・・。
ウッズ中尉「一体、何が起きた!?。」
隊員3「ちゅ、中尉。た、大変です。部隊が次々と攻撃されています。」
ウッズ中尉「な、何!?。な、何が起きた!?。」
隊員3「わ、分かりません。一体何が起きたのか、わかりません。」
隊員1「中尉。部隊が全滅寸前です。た、退却を・・・。」
ウッズ中尉「くっ・・仕方ない・・・退却・・!!。」
ウッズ中尉の目の前に現れた巨大な影。それはEUの重装甲型メタゾード「バクト」だった。
ウッズ中尉「・・・な、何なんだ・・・こいつは・・・。」
チュチュチュチュチュチュウウウウウ・・・カァァ・・・バシュウウウウウウン。
ウッズ中尉「ウワアアアアアアアアアア・・・・・・」
ドガガアアアアアアアアアアアン・・・・ゴオオオオオオオオ・・・・・。
バクトの攻撃で消し飛ばされる装甲車。炎に包まれるガラパゴス州軍第89中隊。バクトの奇襲でガラパゴス州軍の各部隊が次々と壊滅されていた。一方、総司令部では・・・・。
ガラパゴス州軍総司令部・ガラパゴスベース
オペレーター1「総司令。大変です。衛星軌道上から多数の未確認飛行物体が突入しています。その数、30機以上です。」
ダラス総司令「何!?。各部隊は何をしている。迎撃態勢を取れ。」
オペレーター1「そ、それが・・・各部隊から応答がありません。」
ダラス総司令「何!?。各部隊に通信できないのか?。」
オペレーター2「そ、それが・・・通信が出来ないんです。調べた所、通信設備が破壊されていたようです。」
ダラス総司令「何!?。破壊されただと!?。一体何が!?。」
オペレーター3「た、大変です。ガラパゴスベースの上空に未確認飛行物体が接近。」
ダラス総司令「何!?。直ちに迎撃せよ。」
オペレーター3「はっ。」
ガラパゴスベースへ攻撃する10機のガフラン。ガラパゴスベースも迎撃開始するが・・・。
バシューー・・・バシューー・・・バシューー・・・チュンッ、チュチュンッ・・・。
ビーム砲を受けても弾かれるガフラン。通常火気ではEUのメタゾードには効かない。
チュチュチュチュチュウウウウウウウン・・・・バシューー・・バシュシューー・・・バシューーー・・・チュドオオオオオン、ドガアアアアアン、ドゴオオオオオオン・・・。
次々と破壊される戦車や戦闘機、倉庫、通信施設。容赦のない攻撃で火の海と化したガラパゴスベース。もはや、壊滅するのは時間の問題である。
兵士達「わー・・・逃げろーーー・・・ひーー・・・助けてくれーーー・・・わあああ・・・死にたくないよーーーー・・・ぎゃあああああーーー・・・こ、殺されるぅぅぅ・・・・。」
負傷兵「う、うう・・・・・・・あ、悪魔・・・・・ううっ。」
ガラパゴスベースを蹂躪じゅうりんするガフラン。生ける者すべてを一人残らず殺戮・破壊を尽くすその姿は・・・まさに悪魔そのものである。本部施設を狙って、集中攻撃を開始する。
ダッダッダッダッダッダッダッ・・・・ドガーン・・ボガーーン・・ドゴーーーン・・。
次々と火の手が上がるガラパゴスベース。最後は、数機のガフランが装備した大型ビームバズーカにより、一瞬にして大爆発を起こし、消し飛ばされた。
カッ!!・ドガアアアアアアアアアアアアアアン・・・・ゴオオオオオオオオオオオ・・・。
ダラス総司令「う、うわあああああああああああああ・・・・・・・・・。」
焼け野原と化すガラパゴスベース。火に包まれた廃墟を後にし、飛び去るガフラン達。
チュチュチュチュチュウウウウウン・・・バサアアア・・ゴオオオオオオオ・・・・・
次は市街地ヘ向かっていた。一方、監禁されているアムリ達は・・・。
ガラパゴス州軍第75師団旗艦・大型陸戦艇ランドバトルシップ・「ランドロス」
日奈森亜夢「・・・はぁぁぁ・・・いつまで待たせるのよ・・・。」
華凶院アムリ「そ、そうですね・・・・ん!・・・あ、あれは!?。」
日奈森亜夢「どうしたの。アムリ?。」
華凶院アムリ「ま、街が・・・街が燃えています!。」
日奈森亜夢「え!?、街が燃えている?・・・う、嘘・・・本当に燃えている・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・奴等が来たのよ・・・。」
二人「へっ?・・・や、奴等?・・・・。」
エウレカの言葉に驚く二人。そこへ兵士が現れた。
ガラパゴス州軍兵士1「出ろ。ここは危険だ。退避しろ。」
華凶院アムリ「え!?・・な、何があったんですか?。」
ガラパゴス州軍兵士2「未確認飛行物体が各地で虐殺を開始している。総司令部や他の部隊との連絡が途絶えているんだ。敵がすぐそこまで迫っているのだ。」
日奈森亜夢「み、未確認飛行物体・・・何なの!?それ?・・・。」
ガラパゴス州軍兵士3「わからん・・・だが、大佐の命令で、民間人の退避が優先されている。ホバートラックも用意しているから、君達も早く来るんだ。」
華凶院アムリ「あ、はいっ。」
アムリ達は兵士に連れて、ホバートラックへ向かった。一方、司令室では、ガラパゴスベースや各基地への通信が途絶え、街が謎の敵によって蹂躙されて、打開を開くための作戦会議を行っていた。
スティーブン大佐「・・・・諸君、総司令部が壊滅した以上、我々ガラパゴス州軍第75師団が全権の指揮を執ることになった。敵の数は数十機だが、通常火器を寄せ付けないほどの強力な奴等だ。我々がやるべき事は、生存者を救出し、この星から脱出することだ。現在、残っている宇宙港はスカブコーラル宇宙港、ファイサル宇宙港、プランクォール宇宙港の三つのみ。これを死守しなければ、宇宙への脱出は不可能に近い。厳しい戦いになるが、一人でも多く生きて脱出させることだけを考えろ。諸君達の健闘を祈る。」
ドーン・ディニンガー少佐「はっ、分かりました。ガラパゴス州軍第75師団、命をかけて任務を必ず成功させます。残っている残存部隊に集結させ、宇宙港を死守します。」
スティーブン大佐「うむ、頼んだぞ。」
兵士「大佐。未確認飛行物体がここにやってきます。」
スティーブン大佐「・・・そうか・・・総員、第一種戦闘配置。」
兵士達「はっ!!」
スティーブン大佐の号令と共に敬礼する兵士達。最後の戦いが始まる。その頃、アムリ達は州軍の兵士に連れられ、ホバートラックに乗り、宇宙港の一つ、ファイサル宇宙港へ向かっていた。
華凶院アムリ「・・・あ、あむちゃん・・・私達どうなるのですか?・・・・。」
日奈森亜夢「・・・知らないわよ・・・そんな事・・・・でも・・・一つ分かった事は・・・・あたし達は・・・・大きな事件に巻き込まれたことになっている事・・・・・・。」
華凶院アムリ「はうううううう・・・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・。」
あむの言葉に慌てるアムリ。そんな状況に眉一つも動かないエウレカ。そこへ、兵士が説明を受ける。
ガラパゴス州軍兵士1「いいか、我々は、まだ残っている宇宙港の一つ、ファイサル宇宙港へ向かう。君達民間人を宇宙港まで連れて行くことが任務だ。我々は君達を死守するが、万が一、どんな事が起きても必ず宇宙港へ向かうんだぞ。わかったな。」
華凶院アムリ「は、はいっ!。」
ガラパゴス州軍兵士3「お、おい!。見ろ!!。「ランドロス」が・・・・。」
華凶院アムリ「え?、は、はうわぁぁ・・・・。
日奈森亜夢「う、嘘!?・・・もう奴等がそこまでに!!。」
アムリ達が見たのは、無数のガフランに一方的に攻撃され、大破寸前のランドロスの姿であった。すでの彼方此方で爆破が起きており、各部に炎上している。
ガラパゴス州軍兵士2「わ・・僅か・・3分で・・・ここまでやられているとは・・・。」
ガラパゴス州軍兵士1「しっかりしろ!!。我々の任務は民間人を必ず宇宙港へ送り出すことだ。各地、持ち場に着け。」
ガラパゴス州軍兵士2「・・・りょ・・了解・・・。」
ガラパゴス州軍兵士3「見ろ、味方の残存部隊が来たぞ。」
ホバートラックに集まる州軍の残存部隊。軍用トラパー10台と61式戦車ろくいちしきせんしゃ5両、対PT重誘導弾「リジーナ」搭載、高機動車両「ラコタ」8台、対PT戦闘ヘリコプター6台、多目的制空戦闘機「スピアヘッド」12機、ミサイル搭載トラック「ブルドック」5台、リニアガン・タンク4台、連結合体6輪装甲車4台、有線ミサイルカー7台、カーゴトラック9台、計70台が集まった。これにより、戦力も大幅に上がった。
ベン・バーバリー中尉「こちら、ガラパゴス州軍対PT特技兵小隊隊長、ベン・バーバリー中尉だ。俺達がエスコートするから安心していいぜ。」
ガラパゴス州軍兵士1「わかった。我々はファイサル宇宙港へ向かうので、付いてくれ。」
ベン・バーバリー中尉「わかった。」
華凶院アムリ「・・す、すごい数ですね・・・あむちゃん・・・。」
日奈森亜夢「・・・え、ええ・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・」
一方、ガフランの攻撃を受けた「ランドロス」では・・・。
ガラパゴス州軍第75師団旗艦・大型陸戦艇ランドバトルシップ・「ランドロス」
ゴオオオオオオオ・・・ガラガラ・・・ドゴオオオオオン・・・バゴオオオオオン・・。
炎に包まれる「ランドロス」。武装も大半以上を失い、機関部もやられ、行動不能に陥る。そんな中、「ランドロス」から退避を開始する兵士達の中には大佐の姿が・・・・。
ドーン・ディニンガー少佐「大佐!。ここが危険です。退避してください。」
スティーブン大佐「・・・・・少佐、私はここに残る。」
ドーン・ディニンガー少佐「!!・・・た、大佐・・・何を!?・・・。」
スティーブン大佐「もうこの艦は、奴等を攻撃する手段を失っている。だが、囮にすれば、ある程度時間稼ぎができる。ここで、奴等を食い止める。その間、部下を引き連れて、残存部隊を集めて、ここから脱出してくれ。この艦を自爆させる。」
ドーン・ディニンガー少佐「!!・・・し、しかし・・・。」
スティーブン大佐「・・・少佐、私は多くの部下を失った。せめて、最後は軍人として貫きたいのだよ。指揮権は君に任せる。後は任せる・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐「・・・大佐・・・。」
スティーブン大佐「・・・少佐、最後まで私に付いてくれて、ありがとう・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐「・・・た、大佐・・・・御武運を・・・。」
スティーブン大佐「ああ・・・君もな・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐は残った部下達を引き連れて脱出、艦に残ったスティーブン大佐は、艦の自爆装置を操作していた。目の前に迫るガフラン達。そして・・・。
スティーブン大佐「・・・・来たか・・・・主よ救いたまえ・・・・。」
カチッ・・・・カァァァァ・・・・チュドオオオオオオオオオオオオンンンンンン・・・・。
スティーブン大佐が押した自爆装置で、一瞬して大爆発を起こし、無数のガフランを巻き込んで消滅する「ランドロス」。凄まじい大爆発に唖然として見るアムリ達。
華凶院アムリ「・・・い、今のは、一体・・・。」
日奈森亜夢「・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・」
破壊された「ランドロス」の跡地では、周囲は焼け野原と化し、ガフランの大半以上は大爆発によって、大破、行動不能になっていた。しかし・・・・・。
・・・・ガラッ・・・ズザアアアア・ズザアアアア・ズザアアアア・・チュチュチュチュウウウウウン・・・・・バサアアアアアア・・・・・ヒュウウウウウウウウウウウン・・・・。
残骸や焼け野原の中から僅かに生き残ったガフラン3機が出現し、空へ飛び出した。さらに、目標をアムリ達が乗るホバートラックを目掛けて向かってきた。
ガラパゴス州軍兵士2「くそっ!!。あの爆発に巻き込んでも、まだ生きてやがった。」
ガラパゴス州軍兵士3「ど、どうする!?。」
ガラパゴス州軍兵士1「宇宙港まで走れ!。振り切るんだ!!。」
ガラパゴス州軍兵士3「あ、ああ・・・わかった。」
急いで、宇宙港へ向かうホバートラック。そこへ、
ベン・バーバリー中尉「ここは俺達が足止めにする。お前達は宇宙港へ行け。」
ガラパゴス州軍兵士1「!!・・し、しかし!!。」
ベン・バーバリー中尉「どの道、奴等を倒さない限り、生き残れないぞ。フッ、まあ、俺の部隊も僅かこれだけだ。最後は奴等に思い知らせてる。後は任せたぞ。行くぞ。曹長。」
パパ・シドニー・ルイス曹長「はっ!。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・中尉・・・御武運を・・・。」
高機動車両「ラコタ」で足止めすべくガフランに向かうベン・バーバリー中尉を敬礼して見送る兵士。残りの半数以上は足止めに向かったため、護衛はカーゴトラック4台、ミサイル搭載トラック「ブルドック」5台、有線ミサイルカー2台、61式戦車5両、計16台のみとなった。
ガラパゴス州軍兵士1「しっかり掴まってろ!。振り切るぞ!!。」
華凶院アムリ「は、はいぃぃぃぃ!!。」
日奈森亜夢「・・ん、んん!!・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・・。」
猛スピードをあげるホバートラック。しかし・・・・。
ドガアアアアン・・・ボゴオオオオオン・・・ドガガアアアアアアアン・・・・。
護衛のカーゴトラック2台と「ブルドック」2台が破壊された。突然の攻撃に驚くアムリ達。そこへ、突然、姿を現したメタゾード「バクト」が現れた。
ガラパゴス州軍兵士1「なっ!、姿を消すことが出来る機能を持っていたのか!?。」
そこへバクトへ攻撃を試みる61式戦車やブルドック、有線ミサイルカー。しかし、バクトには通常火器は無力化、逆に反撃を受け、破壊される。
チュドオオオオン・・・バゴオオオオオン・・ドオオオオオオン・・・ゴオオオオオオ・・・。
残った護衛は、カーゴトラック2台とブルドック2台、61式戦車2両、計6台のみであった。さらに、ガフラン5機とバクト2機が現れ、次々と破壊される車両。
ドガアアアアン・・バゴオオオオオオン・・・チュドオオオオン・・・ドオオオオオン・・・。
最後に残っているのは、ホバートラックのみであった。逃げ切ろうとするホバートラックの前にバクトが現れ、五連ビーム砲を放った。その攻撃で、ホバートラックが横転した。
ガラガラ・・ガラガラ・・・ドガッ・・ガシャアアアアン・・・・・・
横転して仰向けになったホバートラック。中からアムリ達が出てきた。
日奈森亜夢「はあ、はあ、はあ、はあ・・・アムリ、無事!?。」
華凶院アムリ「はわぅぅぅ・・・・ぶ、無事です・・・エウレカさんは?・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・・。」
華凶院アムリ「だ、大丈夫みたいです・・・・・はわあああっ!!。」
アムリが見たものは、仰向けになったホバートラックに挟まれ、血だらけになった兵士の姿だった。すでに重傷を負っており、動かすことが出来ない模様・・・。
華凶院アムリ「だ、大丈夫みたいですか!?。今、助けます!!。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・う、うう・・・い、いや・・・いい・・・私は・・・・どうやらここまでのようだ・・・・君たちも早く・・・ここから逃げるんだ・・・・。」
華凶院アムリ「!!・・・で、でも・・・。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・こ、この傷だ・・・ど、どのみち・・長くは・・・助けられない・・・この先・・・3キロを進めば・・・ファイサル宇宙港に・・・着くはず・・・私に構わず・・・・行ってくれ・・・・後は・・・任せて・・・ここで・・奴等を食い止める・・・・。」
華凶院アムリ「そ、そんな・・・この傷では無理です・・早くここから・・・。」
日奈森亜夢「アムリ!!。ぐずぐずしないで、早く行くわよ。」
華凶院アムリ「あ、あむちゃん!、でも、あの人を置いとくわけには・・・。」
日奈森亜夢「あの人は自分のことより、あたし達を宇宙港まで送り出すことだけを考えていたのよ。あの人の思いを無駄にしないの。分かった!?。」
華凶院アムリ「・・・・・は。はぃ・・・・・・・。」
あむ達と共に市街地へ走るアムリ。兵士の事を思いながらその場から去った。そこへ、バクトが現れ、アムリ達を追いかけようとした。そこへ、銃声が鳴った。
パァァァン、パァァァン、パァァァン・・・・・チュチュチュチュウウウウウン・・・・・。
バクトは仰向けになったホバートラックを見ると、兵士が発砲していた。
ガラパゴス州軍兵士1「はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・・・化け物・・・あっちより・・・こっちを見やがれ・・・・。」
バクトを挑発する兵士。バクトは徐々に近づくが、兵士の口元が笑った・・・・。
ガラパゴス州軍兵士1「ははは・・・・俺と一緒にくたばれ!!。化け物!!。」
カチッ・・カァァァァ・・・・・バゴオオオオオオオオオオオオン・・・・・。
ホバートラックに搭載している強力な爆弾「ブラストボム」で、バクトを道連れにした兵士。これをもろに食らったバクトは破壊されたが、残りの3機のバクトが降り立った。
チュチュチュチュウウウウウン・・・・・ズウウン、ズウウン、ズウウン、ズウウン・・・・。
その場に去るバクト達。その様子を遠くから見ていたあむ。
日奈森亜夢「・・・よし。」
そう言うと地下鉄へ行くあむ。地下鉄ではアムリ達が待っていた。
日奈森亜夢「みんな、よく聞いて・・・。この地下鉄は、オーシャンアイランドシティーのシンボル・オーシャンアイランドシティーの地下に通るの。オーシャンアイランドシティーの近くにファイサル宇宙港があるから、そこに行けば、何とか宇宙港に行けるわ。」
華凶院アムリ「なるほど・・・・でも、どうやって地下鉄を通るんですか。ここを歩いても4時間以上掛かりますが・・・・。」
日奈森亜夢「このホームの何処かに、連絡用の運搬列車があるはずだから、手分けして探すわよ。」
華凶院アムリ「あ、はい。」
アムリ達はホーム中を探索し、連絡用の運搬列車を見つけたが・・・。
日奈森亜夢「・・・駄目だわ・・・バッテリーが切れている・・・。」
華凶院アムリ「あ、でも・・・充電用のエネルギーパックがありましたけど・・・。」
日奈森亜夢「破損している部品が多いのよ・・・修理するのに時間が掛かるわ。」
華凶院アムリ「そ、そんな・・・・」
エウレカ・レントン「・・・!。」
華凶院アムリ「どうしたんですか、エウレカさん?・・・ん?。」
エウレカが何かを気づいて、その視線を見るアムリ。壁に何か黒い影が覗いていた・・・。
ウォーリー「ア・アア・・・・ウ、ウォーリー・・・・」
華凶院アムリ「あ、あれって・・・・輸送艇に会った・・・。」
日奈森亜夢「あの時のロボット!。何でここに・・・?。」
それは墜落した輸送艇にいた作業ロボット「ウォーリー」であった。どうやらアムリ達の後を追って来た様だ。さらに、ウォーリーは破損している部品を素早く修復するすと、連絡用運搬列車を動かすことが出来た。これで、オーシャンアイランドシティーの地下へ行けるようになった。
華凶院アムリ「あ、ありがとう。あ、そうだ、あなたの名前は?。」
ウォーリー「・・・・ア、アア・・・ウ、ウォーリー・・・。」
華凶院アムリ「ウ、ウォーリー・・・・いい名前ね。」
ウォーリー「ア、アア~~~~・・・・・。」
嬉しそうにダンスをするウォーリー。アムリはある事に思い付いた。
華凶院アムリ「ねえねえ、あむちゃん。この子も連れてってもいいでしょ?。」
日奈森亜夢「あのねえ・・・こんなオンボロのロボットを連れてどうするの?。足手まといになるだけよ・・・・。」
華凶院アムリ「で、でも・・・この子のおかげで、列車が動けるようになったし、何か役に立つことになるから、ねっ、お願いっ!!・・・・。」
日奈森亜夢「・・・はぁぁぁぁ・・・・・好きにしていいよ。」
華凶院アムリ「あ、ありがとう、あむちゃん。よかってね、ウォーちゃん。」
ウォーリー「ウォーリィィィィィッ。」
日奈森亜夢「ハァァァァ・・・・何か・・・厄介事に巻き込まれた気がする・・・・。」
あむの悩みを他所にウォーリーを仲間にしたことを喜ぶアムリ達。一行は、連絡用運搬列車を乗り、オーシャンアイランドシティーの地下鉄へ向かった。一方、地上では・・・・・。
セントラルタワー・スカイホール
EUの襲撃で、スカイホールは破壊され、炎に包まれるセントラルタワーは倒壊寸前である。そんな惨劇の中、倒壊寸前のセントラルタワーの中で必死に走る一人の少女がいた。
少女「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・ふぅぅぅ・・・・・はっ!!。」
安全な所で休息をとる彼女が見たものは、黒い輸送機と無人戦闘メカ数機であった。
少女「!!・・・DESデス軍!!。」
彼女の前にDESデス軍が立たち憚はばかり、彼女に警告する。
DESデス軍隊長「動くな、貴様は包囲している。直ちに投降を・・・!!。」
チュドオオオオオン・・・ドオオオン、ドオオオン、ドオオオン、ドオオオン・・・・。
突然、DESデス軍の無人戦闘メカ数機が爆破・破壊された。
DESデス軍隊長「な、何だ!?。何が起こった!!?。」
DESデス軍兵士「た、隊長!。あ、あれを!!・・・・。」
DESデス軍隊長「な、何だあれは!?。」
そこへ現れたのは、EUの新たなメタゾード「ゼダス」であった。その姿は漆黒のカラーリングと全身の鋭いエッジ、コーン状に突出した胸部が特徴で、胸部は狼と鮫の中間した姿である。ゼダスは、DESデス軍の輸送機に急接近し、ゼダスソードで一刀両断に切り裂いた。
DESデス軍隊長「う、うわああああああああ・・・・。」
ザシュッ・・・・バカアアアアン・・・・・カァッ、ドガアアアアアアアアアアアアン。
一刀両断され、爆破するDESデス軍の輸送機。ゼダスはウイングを展開し、腕部を前へ突き出し脚部を折りたたみ、高機動形態となって、飛び去った。
少女「・・・・・はっ!、いけない!!・・・早くここから出なきゃ・・・。」
少女は、危険を感じ、その場を去った。その頃、アムリ達もセントラルタワーを着いた。
セントラルタワー前
華凶院アムリ「ふううう・・・・やっと着いた・・・・。」
日奈森亜夢「よし、ここからファイサル宇宙港までは1km先よ。行くわよ。」
華凶院アムリ「は、はい・・・・ん!。」
アムリは何かを気づいた。
日奈森亜夢「どうしたの。」
華凶院アムリ「あそこに誰かいた気が・・・・。」
日奈森亜夢「誰って?・・・・ん!。」
あむはアムリが指を指した方へ向くと人影がぽつんと立っていた。
日奈森亜夢「!!・・・・・だ、誰!?。」
謎の人影「あ、あ・・・・ま、待ってください!。わ、私は決して・・・怪しい者では・・・。」
日奈森亜夢「じゃあ・・・誰なのよ?。」
人影に尋問するあむ。人影は、アムリ達の前に現した。それは、小柄で愛くるしい姿の少女だった。少女はあむ達にこう答えた・・・。
少女「わ、私は、徳川家康とくがわいえやすです。」
華凶院アムリ「え!?・・・も、もしかして・・・・人気アイドル『泰平女君たいへいじょくん・徳川家康とくがわいえやす』ですか!?。」
徳川家康「え、ええ・・・そうです。ここでゲリラライブをやるためにやって来ましたが、正体不明の敵の襲撃で、マネージャーとはぐれてしまい、何とか一人で逃げ出すことが出来ました。それに、私の他に生存者が生き残っていて嬉しいです。」
日奈森亜夢「そう・・・まあ・・・あたし達の他に生存者がいてよかったわ。あたし達はこれからファイサル宇宙港へ向かうところよ。あんたも来る?。」
徳川家康「え・・・あ、はいっ!。」
華凶院アムリ「はわぅぅぅ・・・ま、まさか・・・人気アイドルの泰平女君たいへいじょくん・徳川家康とくがわいえやすに出会うなんて、夢にも思わないでした・・・。」
徳川家康「え・・・も、もしかして・・・私のことを知ってるんですか?・・・・。」
華凶院アムリ「い、いいえ・・私は噂を聞いていただけで・・・・まさか、こんな所で会うのは初めてです・・・あ、私、華凶院アムリです。よろしく。」
徳川家康「そ、そうですか!。こちらこそよろしく。アムリさんと呼んでいいですか?。」
華凶院アムリ「いいですよ。あっ、こちらは日奈森亜夢ちゃんで、こっちが、エウレカ・レントンさん、そして、これはロボットのウォーリーです。」
ウォーリー「ウ、ウォーリー・・・。」
徳川家康「こちらこそよろしく。あ、あのう・・・もしよければ・・・と、友達に・・・なって・・・くれませんか?・・・。」
華凶院アムリ「うん、いいよ。あむちゃんといっしょなら。」
徳川家康「あ、ありがとう。これからもよろしくね、アムリさん。」
華凶院アムリ「あははははは・・・。」
日奈森亜夢「・・・・あ、あの・・・楽しんでいる所悪いけど・・・早くここから出なきゃいけないんだけど・・・・。」
家康・アムリ「あっ!、す、すみませんです!!。」
日奈森亜夢「ふう・・・・さあ、早くここから出なきゃ・・・。」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ・・・・・チュンチュンチュンチュンチュンチュン・・・・・。
何処からか銃声がなり、地面に当たった。
日奈森亜夢「!!・・・誰!?。」
そこに現れたのは、DESデス軍の兵士達だった。
DESデス軍兵士1「貴様ら!。動くな!!。貴様達は芸能禁止法違反を犯した。拘束する。」
日奈森亜夢「アンタ達!。こんなことしている場合!!。この状況を見て、分からないの!?。」
DESデス軍兵士2「黙れ、我々の目的は、貴様等テロリストを拘束することだ。大人しくしろ!!。」
華凶院アムリ「そ、そんな・・・・。」
日奈森亜夢「くっ・・・この分からず屋!!。」
アムリ達を庇うあむ。銃口を向けて近づくDESデス軍兵士達。突然、空から何かが舞い降りた。それは・・・・。
ズウウウウウン・・・ズウウウウウン・・・ズウウウウウン・・・チュチュチュチュウウウウウン。
EUのメタゾード「ガフラン」であった。しかも、3機同時に出現した。
日奈森亜夢「や、やばい!!。奴等だわ。逃げて!!。」
DESデス軍兵士1「くっ!、こいつらもテロリストが作り出したものか!!。」
DESデス軍兵士達は攻撃を開始したが、通常火器ではガフランの装甲に傷一つ付かない。ガフランは、ビームライフルを準備し、そこからビームを火炎放射器のように噴射した。
ボオオオオオオオオオオオ・・・・・ボジュウウウウウウウウウ・・・・。
DESデス軍兵士達「うぎゃああああああああああ・・・・・・・」
ガフランのビームに焼き払われるDESデス軍兵士達。まるで汚物を消毒するが如く、周囲を焼き尽くすガフラン達。一方、アムリ達はガフランから逃げ出すことに成功した。
日奈森亜夢「は、早く、こっちよ。」
華凶院アムリ「はあ、はあ、はあ、はあ・・は、はぃぃぃぃぃ・・・・。」
徳川家康「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・ま、まってくださぁぁぁぁぁい・・・・。」
アムリ達はガフランがいないルートを走っていた。遠回りだが、比較的安全なルートを選んでいたため、順調にファイサル宇宙港へ向かっていた。
日奈森亜夢「よし・・・ここを右に回れば、ファイサル宇宙港へ続く大きな道路があるはずよ。みんなもう少しよ。がんばって。」
家康・アムリ「あっ・・は、はい・・・・。」
日奈森亜夢「ここを曲がれば・・・・えっ!?。」
華凶院アムリ「どうしたの、あむちゃん?・・・・え、はわうううう!!。」
右の角を曲がったアムリ達。しかし、そこに目にしたのは・・・・。
チュチュチュチュウウウウウン・・・・ズウウウウン・・ズウウウウウン・・・ヴォォン・・。
現れたのはガフラン2機だった。そこへ、さっきの3機も現れた。もはや袋のねずみであった。
日奈森亜夢「くっ・・・・万事休すか・・・・。」
徳川家康「あ、ああ・・・・・。」
追い詰められたアムリ達に対し、ガフランは捕獲しようとしてきた。
華凶院アムリ「も、もう私達は・・・駄目なの?・・・・・・ん?。」
諦めかけたアムリにエウレカが近づいた。そして、彼女はアムリにこう言った・・・・。
エウレカ・レントン「あなたに・・・・星の運命さだめを受け入れる覚悟はある?。」
華凶院アムリ「えっ?・・・・。」
唖然するアムリにエウレカはリングを差し出した。
エウレカ・レントン「これを使えば、みんなを助けることができるけど・・・一度はめれば・・・・これから起きる星の運命さだめの宿命から逃れられない。それでもいい?。」
華凶院アムリ「・・・・わ、私は・・・・・。」
エウレカの言葉に深く悩むアムリ。そして、アムリが出した答えは・・・・・。
華凶院アムリ「・・・・わ、私は・・・やっぱり・・・自分の運命は自分で掴み取ります!。私には大切な人達がいます。誰かを失うことをやなんです。だから、自分のためではなく、誰かのために守りたいんです。そのためなら・・・どんな苦しい事にも逃げたりしない!!・・・・・。」
アムリの覚悟を見たエウレカは、彼女の右手にリングを着けさせた。その瞬間・・・・。
カァァァァ・・・・ピカァァァァァァァァァァ・・・・・・・。
徳川家康「きゃっ、眩しいです。」
日奈森亜夢「な、何が起きたの!?。」
ウォーリー「ウ、ウォーリー!?。」
アムリの右手に着けた眩しい光を放ちながら、彼女の周りに何かが集まってきた。無数の光の粒子に集まり、粒子を回転しながら包まれていく。そして・・・・。
エウレカ・レントン「・・・さあ、言って・・・・あの言葉を・・・。」
華凶院アムリ「え、え、ええーーーーー!!。言葉って・・・言われても・・・・ん?。」
ふと頭に何かを思い浮かんだアムリ。そして、彼女はこう言った・・・・。
華凶院アムリ「よーーし・・・・すぅぅぅぅぅ・・・・・・APPRIALISEアプリアライズ UNICTUPユニクト・アップ!!。」
カアアアアアアアアアアアア・・・・・・。
光に包まれて光りだすアムリ。ガフランはその光を掴もうとしてきたが、それを阻もうとしたのは、あむだった。ガフランは目標をあむに変えて捕獲しようとした。
日奈森亜夢「くっ!。」
徳川家康「あむさんっ!!。」
ウォーリー「ウ、ウォーリーーーーー!!。」
絶体絶命の危機に陥るあむ。その時・・・・。
ガシッ・・・ギギギギギ・・・。
日奈森亜夢「・・・・え!?・・・な、何?・・・・。」
徳川家康「あ、あれは・・・一体・・・・。」
ウォーリー「・・・ウォーリー。」
ガフランの腕を掴んだのは、光の中から飛び出した巨大なロボットの腕であった。光が薄くなるにつれ、その姿を現した巨大なロボット。その姿はスタイリッシュな体形した人型のロボットであった。他のガフラン達もそのロボットに驚き、少し後下がりした。ロボットの体内にあるアムリは目の前の光景に絶句した。
華凶院アムリ「こ、これって一体・・・何が起きたの?。」
戸惑うアムリに突然、目の前にエウレカが現れた。
エウレカ・レントン「この機体は、貴方自身の想いで動かすの。精神を集中して、感じるの。」
華凶院アムリ「精神を感じるって・・・んんぅぅぅ・・・・ん?。」
意識を集中するアムリは、身体の中で何かを感じた。それは天国のように感じる気持ちよい恍惚状態に陥いていた。
華凶院アムリ「はわうううう・・・・・な、なんて気持ちいいの、これ?・・・。」
ガフランの腕を掴んだロボットは、そのまま、腕を握りつぶし、そのまま、ガフランの頭部を殴り付けられた。凄まじいパワーで、ガフランを一撃で沈黙させた
バキッ・・・ドガアアアアアン・・・ズウウウウン・・・バチバチ・バチバチ・・・・。
華凶院アムリ「・・・・す、すごい・・・・あ!!。
ガフラン4機が前と後ろから同時攻撃を仕掛けてきた。前の2機はビームサーベルで、接近戦で仕掛け、後ろの2機はビームライフルで遠距離射撃をしてきた。
華凶院アムリ「はわうぅぅぅ・・・・・こ、来ないでぇぇぇぇぇぇ!!。」
その時、ロボットの機体が光りだした。それはまるで、太陽のように輝くヒマワリのようだ。発光する機体に攻撃するガフラン達だが、その攻撃が撥かれた。
パパアアアン、パパアアアン、ズウウウウウン、ドカアアアアン・・・バシュシュッ・・・バチバチ・・バチバチ・・・・カァッ・・・バゴオオオオン、ドゴオオオオン・・・・。
前方の2機は吹き飛ばされ、後方の2機も自らの攻撃を受け、爆沈された。
華凶院アムリ「やったぁぁぁ・・・・え?・・・はわわわああああ・・・・。」
突然、アムリの後ろから姿を現した新手の敵「バクト」。しかも、10機も現れた。
華凶院アムリ「新型?。って、攻撃してきた。来ないでぇぇぇぇぇぇ!!。」
パアアアアアン・・・・ズゴオオオオオオオオオン・・・・・。
華凶院アムリ「ふぅぅぅぅ・・・・って、まだ来る!!。」
ドカカカッン、ドカカカッン、ドカカカッン、ドカカカッン、ドカカカッン・・・・・。
バクトのビームスパイクを受けるが、何とか撥く事で凌いだが、バクトの連続攻撃に苦戦するアムリ。必死に激しい攻撃を絶えるロボットだが、パイロットの精神も最早限界が・・・。
華凶院アムリ「うう・・・わ、私・・・何も出来ない・・・いつも・・・いつも・・・・いつも・・・こんな時も・・・いつも・・・・・。」
アムリは諦めかけそうになうになった。その時、彼女を呼ぶ声が・・・・。
日奈森亜夢「諦めるんじゃないよ!。こんな所で諦めたら、自分自身を見失うわよ!!。諦めなければ、未来が見えるはず!!。自分自身を信じてれば、必ず夢を掴み取れる!!。アンタしか出来ないことをやりなさい!!。あたしもアンタを信じるから!!。」
華凶院アムリ「・・・・あむちゃん・・・。」
あむの叱責を受けたアムリ。彼女は眼を静かに閉じると・・・・。
華凶院アムリ「・・・あむちゃんの言う通り・・・私にも出来ること・・・私しか出来ないこと・・・私の友達を守りたい・・・だから・・・私は・・・私は・・・私は撥く!!。」
カァッ、パパパパパアアアアアアアン・・・・・ドカカカカカッ・・・・ドオオオオオオオン。
強い光と共に弾き飛ばされるバクト達。10機の内、4機は爆発した。残っているのは6機。バクト達は波状攻撃を仕掛けようとするが、アムリの機体から布状の帯と花弁の形をした物二種類が出現、バクトの周辺を取り囲み、反撥力により圧壊され、破壊されていく。
パパパアアアン・・・バチバチ・・・ドオオオオン・・ドドオオオオン・・ドドドオオオオン・・・・。
徳川家康「やったです。これで、みんな助かりますね。あむさん。」
日奈森亜夢「・・・・!・・・いや・・・まだよ。」
徳川家康「え?・・・はっ!?・・・・まさか、あれ全部・・・・・。」
家康が見たものは、空を覆い尽くす大量のガフランだった。すでに、全周囲は包囲され、徐々に迫ってくる中、アムリは慌てず、ゆっくり空へ飛び上がる。ガフラン達も攻撃準備をしていた。
ヒュウウウウウウ・・・・バシュシュシュシュシュウウウウウウウウウウウン・・・・・・。
華凶院アムリ「私は撥く!・・・私は撥く!!・・・私は撥く!!!・・・・私は撥く!!!!。」
パパパパパパパパパアアアアアアアン・・・・ドカカカカカカカカカカアアアアアアアア・・・。
ガフランのビームライフル、拡散ビーム砲、大型ビームバズーカの一斉攻撃をものとはせず、その攻撃を一斉に反撥、反射されて次々と撃墜させていく。さらに、帯や花弁を使い、ガフランを包み込んで反撥力によって、圧壊されて次々と破壊されていく。
パパパアアアン・・・ドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオン・・・・。
華凶院アムリ「撥く!、撥く!!、撥く!!!・・・・・全部撥くっ!!!!。」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン・・・・・・・。
大量のガフランを一気に撃墜したアムリ。しかし、アムリが撥きとばされた2機のガフランが生き残っており、その場を撤退して宇宙へ飛び去っって行った。その事にアムリ達は知らない。
華凶院アムリ「・・・・ふうううう・・・これって一体?・・・・・。」
エウレカ・レントン「この機体はELEMENTエレメントARMSアームズFRAMEフレーム。通称EAFエアフ。Eエレメント・Dドライバー専用の機体。選ばれし者しか扱うことが出来ない伝説のLOGOAロゴア。貴方は「反撥力」を持つEDエレメント・ドライバー。星の運命さだめを探す者。星の未来を決めるのも貴方自身。」
華凶院アムリ「・・・・・・え、ええと・・・・何だか・・・・・分かりません・・・・。」
そんなやり取りするアムリ達の横ではあむ達が見ていた。
日奈森亜夢「・・・・何なの・・・これ・・・。」
徳川家康「い、一体何ですか?・・あれは?・・。」
日奈森亜夢「わからないわ・・・・そんな事・・・・。」
ウォーリー「ウ、ウォーリー・・・・・。」
機体内ではアムリは機体の名を付けようとした。
華凶院アムリ「えーーーと・・・・うーーーん・・・・。」
エウレカ・レントン「どうしたの?。」
華凶院アムリ「この機体に名前を付けようと考えているですが・・・・。」
エウレカ・レントン「名前?・・・・この機体の名称はEAF-001Xだけど・・・。」
華凶院アムリ「そうなんですけど・・・やっぱり・・・名前がないとかわいそうと思って・・・・名前を付けるといいと思ってるんですけど・・・・中々思いつかなくて・・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・あっ・・そういえば太陽に輝いてたけど・・・・何か・・・花のような形をしていたけど・・・・。」
華凶院アムリ「・・・太陽・・・・花?・・・・そうだ!、これだ!!。」
エウレカ・レントン「!!・・・名前は決まったの?。」
華凶院アムリ「あ、はい!・・・この機体の名は・・・・『ヒマワリ』です。」
エウレカ・レントン「・・・『ヒマワリ』?。」
華凶院アムリ「はいっ。小さい頃に私が好きだった花なんです。おばあちゃんと一緒にいつもヒマワリ畑で歩いたんです。その花を見るとまるで太陽のように輝いているみたいで・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・そう・・・・いい名前ね・・・・。」
アムリの言葉に少しだけ微笑むエウレカ。アムリ達はしばしの休息をした。その頃、宇宙では・・・。
惑星ガラパゴス衛星軌道上
EUの巨大母艦3隻は、帰還した2機のガフランからデータを読み取り、アムリのEAFを脅威と感じ、新たなメタゾードと予備戦力を増援として送り込もうとしていた。そこへ・・・・。
ビカカカカアアアアア・・・・・・ビカカカカアアアアア・・・・・ゴオオオオオオオ・・・・。
EUの戦闘艦20隻と軽巡洋艦ムサイ10隻、主力戦艦アマルテア5隻、主力巡洋艦カリスト10隻、主力艦艇アルマイヤー10隻、高速戦闘艦ナスカ8隻、フリゲート艦ローラシア10隻、そして、それら73隻を率いる旗艦である大型戦艦ドゴス・ギアが超空間跳躍ハイパージャンプしてやってきた。アムリ達の危機はまだ去っていなかった。アムリ達はこの危機を脱することが出来るのか。そして、壊滅寸前のガラパゴスの運命は?。それは次の章で見ればわかる。
第1章完 第2章へ続く
星歌舞闘戦姫AKBGFDEVOL 第一章『運命の出会い/ディスティニー・コンタクト』
如何ですか。多くのキャラクターをスターシステム形式で行い、様々な配役をつかせていますが、オリジナルキャラクターも混ざっていますので、ご遠慮してください。また、アムリやエウレカ、あむを主人公とした物語ですが、さらに意外なキャラクターたちが登場することは間違いなしです。次回作は、宇宙を飛び出し、当ての無い旅を続ける主人公達が偶然AKB0048と出会う話です。さらに、彼女達を巡って、各勢力が動き出すことになります。どうぞ、次回も見てください。