ひ と り

不器用な君へ

ハジマリハジマリ

昔から他人と同じコトをするのが嫌だった。
だから、仲の良い友達も恋人もいない。
必要だと思ったことがない。

「杏ちゃん」
「・・・・なに」
「学校、行かないの?」
"学校"私はこの言葉が大嫌いだ。
勉強という言葉で縛り付け、若者を不幸にする。
「・・・・着替えたら行くよ」
とは言うものの時刻は午前8時半過ぎである。

気怠い身体を無理矢理動かし、お気に入りのジャージを脱ぎ制服を着て中身の入っていないリュックを背負う。学校に行く支度が整った。
およそ15分。うん、早い方だ。

「・・いってきます」
玄関を開けると眩しすぎる世界が広がる。
この瞬間は卵から孵った雛のような気分になる。
最高の気分だ。眩しい太陽の光に目を細める。

道端にいる黒猫とジャレて
通りすがりの公園にあるブランコ乗って
鳥の観察をして
こんな調子で学校に向った。
学校に着いたのは午前11時ちょい過ぎ。
そろそろお腹の空く時間である。
~つづく?~

ひ と り

ひ と り

少し変わった君を待っているのは天使?それとも悪魔?それは作者である私にもわからない 田中アヌの初めての作品です

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-14

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