悪と対峙。
私たちは、今日も同じことを繰り返している。
とある星の、とある場所。
日時もなんにも記録されていないくらい曖昧な昔々の伝説が今、鮮明に蘇ろうとしている。
「とうとうこの日がやって来たわね」
「勝つのは我らの軍だ、お前1人に何が出来る?」
黒髪ロングのセーラー美少女と嘲り笑うハット帽の男。
2人は対峙していた、『相対する存在』として。
「ほぅ?そんな言葉を言えるのも今のうちと思いなさい。」
肉食獣も殺しそうな鋭い眼光で美少女はそんな言葉を吐き捨てた。
「くくっ、いいだろう。」
余裕ぶったハット帽の男の声を皮切りに、2人はこれまた鋭い刃を持って瞬時に距離を詰めた。
金属と金属がぶつかり合い、共鳴する。
水面に1粒の水滴が落ちるがごとく、緊張が走が走った。
お互いの顔面が数cm間近になった時。何度目か分からないこの対峙する時間が最悪な気持ではなく、どこか幸せな気持ちになるのはお互い心の中での秘密である。
殺しあえ無いのも仕方が無いだろう。
『恰好いいわ、、』
『愛らしい、、』
昔々の伝説は、戦いの伝説か。それとも愛か。
悪と対峙。
ありがとうございましたられば。