いつかの私達
何度も生きてわかったことは、世界は変わらないってことだけ。
はい、元気にしてる?
こちらは相変わらずだよ。
何度もやり直して生きてみたけど、わかったことはただ一つ、世間は相変わらず阿保ばっかだってことだけ。
人の良いとこ取りばかりしたがる奴らを見ていて、感じたことは、あああの群衆の中にいつかの私も君もいて、寒いこと言ってらあって、馬鹿にしてたってことだけ。
お腹空いちゃったなぁ。
取り敢えずラーメン食べて、一息ついてる私達。ほっ。
それでもお腹は減るし、いつまでも理想は語ってられないし、明日生きてくことを考えれば鬼が笑う。
今この瞬間、楽しめればいいんじゃないかな、取り敢えずは。
取り敢えず取り敢えず、何でも取り敢えず。
取り敢えずお茶して、落ち着いて当たってごらん。
まぁなんか、見えるでしょ、落ち着けば。
理想を語る大人の減ったこの社会で生きるには、案外それだけで良くて。
まぁ取り敢えず、落ち着きなさいよ。
落ち込むことばっかりだ。でも中には良い人もいる。
ちゃんと見てくれてるさ、大丈夫大丈夫。
取り敢えず取り敢えずで、事に当たりな。
さあもう仕事、頑張りますか。
拝啓いつかの私達。
この手紙を投函します。
午後のお茶を飲んだら、また再開。
いつかの私達