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孤独を好むようになったのはいつだったろう
身を護ることを覚えたのはいつだったろう
自分を信じてきたのはなぜなんだろう
呼吸を止められないのはどうしてなんだろう

そうやって何度も繰り返して
結局いつも馬鹿をみるんだ

大好きな自分が大嫌いなのは当然なんだろう
それをわかっててもやめられないのはなぜなんだろう
厭で厭で厭で厭で厭だって思っていても
君を求めるようになってしまったのはいつからだろう

何処かが痛くて気持ち悪いんだ
押さえる場所もわからないまま

我が儘を重ねすぎて
塞ぐ傷口を間違えて
溢れ出たそれを堰き止められなくて
馬鹿なままでいいやって思ってるんだ

この鼻が君を憶えたのはいつだったろう
最初に君を抱き締めたのはいつだったろう
隣で寝てる姿を見かけるようになったのはいつからだろう
この気持ちに無理を積み上げたのはいつからだろう

そうやって何度も繰り返して
結局最後には好きになるんだ

空っぽの埋め方が唯一なのはツライもんだな
そう強く想ってても続けるのはなぜなんだろう
そこらへんの土をショベルで掘ったりして
その隙間に詰め込んでみるのはどうだろう

距離を縮めることでしか満たされないんだ
心の居場所も掴めぬまま

戯言を重ね続け
全部が嘘っぽくなって
本当がどれかわからなくなって
それでも君を想うことは変わらないんだ

僕の好きな人
僕の嫌いな人
愛すべき人
憎むべき人
欲張りな君に全部奪われて
僕らのずっとが叶うのはいつなんだろう

我が儘でいるよ
厭になったりするよ
それでもきっとがずっとにいつかがホントに
なれるように続けていたいのは
そうなんだろう

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-07

Copyrighted
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