こんな私。これからの私。

これを読む人が、少しでも自分自身のことが分かりますように。

1.頑固な私

若い時の話をしたい。といっても、若いときっていつになるんだろう。

考えてみてほしい。
例えば、可愛い、とか、格好いいって、誰が判断するの?

幼い頃から、私は人より少し変わってる気がした。
変わってる、ということも、誰がどう判断するか分からないけれど、人が気にならないようなことが気になったり、違う行動をしていた気がする。


そう。
好き、という感情も、その中にあった。
どこからが恋人への好きで、どこからが友人への好きなのか。


妙なところで真面目だったのかもしれない。
中学の時は、手当たり次第告白していた気がする。真剣さがないまま成就するわけもなく、玉砕してきた、、というとなんだか真剣さがあるように感じるので言い方を変えよう。

ーーーー断られてきた。

今思うと当たり前だろう。可愛くもなく、うるさい器量なしの女の子に告白されて、喜ぶ思春期の男子がいようか。

そんな私が、若い、と思う20代前半の時、それこそ手当たり次第に遊んでいたときの話を中心に、同じような経験をしたり、体験をしてきた人たちへ送りたい。

私のそばにはたくさんの友人たちがいた。
真面目な友人、面白い友人、可愛い友人。微妙な距離の友人。
浅く広くタイプの人付き合いの私は、どの友人たちとも上手くやっていたと思う。
そんな友人たちと集まって話すことはやっぱり、恋愛話。

私はたぶん遅い初体験だった。恋愛は人よりたくさんしてきたつもり。と言っても、ほとんどが一方通行だった。でも、幸か不幸か、たくさんの男の人と触れあってきたし、関係も持ってきた。
それはもう少し、先の話。

年を取るにつれて、自己分析してみると、真面目でまぁまぁ要領もよくて器量もそこそこ。男性目線でも女性目線でも悪くはないかなって感じ。
そんな私は初恋も小学生に終えていて、中学生で初彼も出来て、高校生で遅い初キスを終えていた。
それまでの誰もが、名前も顔も思い出せないくらい、つまり妥協をした存在で、わたしにとって何も礎にならない。

今も思う。なんで私は、こんなにも恋愛に対して不器用で、 雑に扱ってしまって、逆に扱われて、恋愛下手なんだろう。

でも、周りには上手い人もいればわたしと同じように不器用な人もいて、人生で一度も付き合ったことがない人もいる。
そんな中、彼氏がいても浮気をするような、要領がいい友人もいた。でもその彼女にとって浮気って感じじゃない。ちょっと遊んでみたって感じ。

そんな彼女たちを、私は少しだけ、軽蔑してた。
何故そんな簡単に出来るの?キスもセックスも好きな人としかだめでしょ?しかも彼氏がいるのに?

意味がわからない。駄目でしょ。

それが彼女たちの恋愛の態度に対して思う印象だった。それくらい、当時の私は、少しだけ真面目だった。いや、真面目なふりをしていたのかも?
そして彼女たちも、自然と私にはそう思われるから話さなくなったと後から聞く。

2.変化していく私

そんな私が変わっていったのは彼女たちの影響もあった。
合コンや飲み会、紹介やクラブなど、出会いの場に駆り出され、わたしも自ら赴き、行くと楽しくて仕方なかった。
たくさんの人との出会いがあった。
誘われたら予定がない限り必ず行くし、暇なときは飲みに行くし、自分が開いた飲み会も数えきれないほど。
どんな集まりでも、飲みの席で笑って、少し可愛い素振りをすればその場の一人はゲットできた気がする。

私は、酔った時が一番素直で、可愛く、したたかだと思う。

お酒を飲むと人の本能がむき出しに出るというけど、その通りだと思う。私は、酔うといつも言えないこと、出来ないことが素直に表せた。お酒のせいにしてるって言われたらそれまでだけど。

いつもだったら出てこない素直な言葉。
いつもだったらできない女の視線。
いつもだったらできない甘えた態度。

お酒のノリで男性とキスもしてきたし、クラブでは絡んだり、居酒屋で人に見せることができない行為の手前までやったこともある。

でもそのあとに待ってるのは、空虚感だった。

後悔はしないけど、気づくと中身がからっぽな感じ。
それに気づくまでだいぶかかったけど、でもその時はその時で、楽しかった。
後悔なんてしてない。ただ、そのときを楽しんでいただけ。

若かった。

3.満たされない私

一番長く付き合った彼氏は大学1年の時の彼。同じ小学校の1学年上のひと。近所のアルバイト先で再会して付き合った。
キスは覚えていないけど、初めての奉仕の行為は割りと生々しく覚えてる。彼の実家だった。

え?これできる?

男性のモノやそういう行為を、その人と一緒に学んだ気がする。初めて「入れられそうになった」瞬間も覚えてる。

え?これ無理!!!!

彼も私も初めて同士。うまく出来ず中途半端なまま、1年間で別れを告げる。それが原因じゃないけど。

初体験は職場の上司。不倫だった。
全く好きではなかったのに、むしろ恐くて大嫌いだったのに、私を仕事の延長線上という名のディナーに誘ってきて、立場は低く優柔不断な私は雰囲気にのまれ、あわあわしたまま車の中でキス。

え?なにが起きた、これ。

次の日、うまく話せなかったし顔を見れなかった。なのに、懲りもせずまたご飯に誘ってきて、ついにホテルに誘われる。

「いやいや既婚者だし。わたし多分、、初めてだし?」

そう思ったけど、押しに弱い私。されるがまま、車内で。あわあわしたまま初体験を終える。全く好きではなかったのに。

私も、寂しかったのかもしれない。よっかかりたい存在が欲しかったのかもしれない。
でも、今この人のことは思い出として不快感しか残っていない。理由の一つとして、この人はわたしの同期にも先輩にも手を出そうとしていたから。

そんなことはつゆ知らず、私は関係を持ったことでその人を好きになり、いや、錯覚し、毎日バカみたいに意識していた。
でも長く続かなくなった。がつがつと来ていたら分からなかったけど、その人の誘いも自然と減って、わたしも女性特有の、やってしまうと好きになる、という錯覚だったことに気づき、距離を取るようになる。

いったい何だったのだろうか。あれは。

この不倫は上記の同期と仲の良い先輩二人しか知らない。

この初体験がきっかけか原因か、先ほどあったように世間でいう尻軽?ビッチ?になってしまった。

と、人のせいにしてみる。 

4.軽い女、私

不倫経験が、悲しくも私を変な方向に向かわせた。
けれど、何事も自分に責任があると感じているので、前向きなんだか後ろ向きなんだか分からないまま、私は日々進んでいく。
この道が正しいのか分からないまま。

そこからはどんどん飲み会が増えていった。流行っていたブログやホームページにその様子をどんどん挙げていき、アップするたびに自分が誇らしかったし、自慢気だったと思う。
ついには友達の友達にも「あの子すごいね。いつも飲み会にいってない?」と言われる始末。
でも気にしない。だって、それだけ私、友人に誘われるし、楽しいし。

クラブで知り合う、飲む。
コンパで知り合う、飲む。

二人で遊ぶと、そのまま家に連れ込まれる。
いや、酔ってるし別にいいかなと思って、あえて付いていく。断らない。
そのあとは奉仕するか、やるか。面倒くさい時もあったけど。体力使うし。
けど今よりは若かったから、オールも平気だった。本当に、いい意味でも悪い意味でもフットワークが軽い女だった。

付き合った人とじゃなくて、付き合ってない人と関係を持ったことのほうが多い私。
正しいか間違ってるのかと言ったら間違っていたのかもしれないけれど、それがどれだけ虚しくて、無駄なことなのか、気づくのには時間がかかった。

だってわたしの周りには、私より遊びまくっていて、もーーーっと人生楽しんでます!みたいな人がたくさんいたし。
そうやって周りと自分を比べていた。きっと、

間違えてる?
するべきことじゃないのかも?

そう考えていたのに、気づかないふりをしていたかもしれない。人のせいにするわけではないけど、少しだけこの頃は麻痺していた。
そうやって簡単に考えていたから、体に傷をおって辛い思いをしてきたひとも世の中にはいるのに。

なにも、考えてなかった。

5.疑問をもつ私

そのうちに、少しずつ違和感を覚える。
関係を持った人たちが、すぐに連絡が途絶えてしまうということ。
と言っても、対して私もその人を引きずらない。連絡がなければ返事もしない。わざわざこっちからは連絡をしない。そのうちに名前を忘れていく。
連絡がない、質問がないってことは興味がないってことでしょ?と思っていたから。
それなのに、わたしが考えたり何かモーションをかけるのは違うと思う。そこまであなたを必要としていない、と心の中でつっこみを入れる。

プライドなのかしら、これは。

それが悟られたのか、もともとそれだけの女と思っていたのか、男性はほとんど一夜限りの関係で終わる。いわゆるワンナイト。
それでいちいち傷ついていなかった。いちいち恋してられなかった。私も割りきっていたから。

でも、違和感はその人たちだけでとどまらなかった。

付き合った人の中には、体を重ねた彼もいたし、重ねていないけどすごく好きだった彼にもすぐにフラれた。

私には、何か原因がある。
そう思ったのはいつだったかな。けど分からない。
尽くしすぎ?器量の問題?性格?分かるなら誰か教えてほしい。私は、

なにが悪いの?
世間の女性たちにはあって、私にはないもの。

不器量だけどいつも彼がいる、彼女たちにはあるもの。妥協?そんなの私だってある。そこまでハイスペック男子、狙ってない。いつの間にか頭が疑問だらけになっていた。

彼らは、私になにを求めていたの?

6.men×私 First

First>>>なんとなくタイプだった、tくん。

出会いは年越しのクラブ。まだまだクラブが大好きだった私は、クラブで出会った人でも素敵な人はいると夢見てた。軽い付き合いを見てきたし、そうやって自分も扱われたのに、何故か

クラブだって素敵な人、真面目な人はいる!

そう思ってた。

tくんは高身長で線が細い感じ。わたしのタイプ。
年齢は一つ上でノリが良くて、有言実行。たくさんの人と絡んだと思うのに、年が明けてすぐにメールをくれた。
それだけで心がきゅうってなった。今でもそうだけど、私は本当に単純な女だと思う。単純だし、すぐに惚れてしまう。
初めて二人で遊んだ日に付き合うことになった。医者の卵。なんとなく、何かを頑張ってるひとはいいなって思った。
キスもまぁまぁ。優しいことが分かる。
二回目のデートで映画→ご飯→満喫。
今考えると、高校生か!とつっこみ入れたい。満喫って。
三回目のデート。せっかく会いに来てくれたのに、私は、彼の少し疲れた感じの雰囲気が嫌になって、軽く呟いた。

つまらない?

その一言がきっかけでこの彼とは終わった。こんな簡単に恋は終わるのね。
醜くも、別れたあとに何度か連絡した。自分が原因なのに、回避できたものなのに、失うのが嫌だった。
でも、彼もきっと煩わしかったと思う。ブロックされちゃった。辛かった。自分のプライドに傷がついたから。

分かっているようで、わたしはやっぱり恋愛を何も分かっていないのかもしれない。

7.men×私 Second

Second>>>なんとなく、楽しかったkさん

彼との出会いはbar。
なんとなく、軽い飲み屋ってところ。外国人が割りといて、サッカーとかが盛り上がるときはサポーターたちと一緒に飲んで騒いで楽しむところ。
そこで出会った。

友達と飲んでたらたまたま会話に入ってきた。ずっと笑ってて面白かった。関西の人で、「めっちゃ」「おもろい」これの繰り返しだった気がする。
友達はラインを交換しなかったけど、私は交換した。
背もまぁまぁ高かったし、スーツで少しだけタイプだった。正直、話しかけてくれたし今日はこの人にしよって感じだったけど。
年はこの時確か30くらいで、大人に思えた。

そこからは、毎日ながーーーいラインが続く。毎日がこの人のおかげで楽しい。ラインもすぐに返してくれる。とっても面白い人。
二人で居酒屋にいって、次の日私は仕事があるのに彼に根負けして深夜まで飲んだ。すべておごってくれて、タクシー代も出してくれた。お金とか、出し渋らない人はなんだか頼りがいがあって大人に思えた。
雰囲気がよくなって、シャッターが閉まっている入り口でキスをした。強引な感じだったけど、そこまで相性は悪くなかった。

付き合おうと彼は言ってきたけど、この前の彼のことがあるし、少し考えさせてと伝えた。
でもこのことを友人に言うと、

好きなこと分かってるなら答えを待たせる必要なくない?

そう言われて、その通りだと思った。ちょうどまたまた年末年始で、彼は大阪出身のため、帰省しているところに私も旅行がてら大阪に行き、同期にも大阪出身の子がいたので一緒に帰ってこようと考えていた。
その話をしたらすごく喜んでいて、なんだか可愛いと思えた。

大阪に行き、二件ハシゴして飲んだあと、二件目で彼に返事をした。そうしたら抱き締められて、キスをされた。
そのあとはホテルに。セックスの相性はとてもよかった。焦らされる感じ。でも少し強引。脱衣場みたいなところで息もできないようなキス。
久々のセックスに、なんだか安心感があった。

そこから、彼のラインの返事が少なくなっていった。しまいには別れの言葉。

いやいや、30にもなってラインでそういうこと言っちゃう?わたしは大阪までいって返事したのに。

どうして、男性は面と向かって告白、懺悔ができないのだろう。一概には言えないかもしれないけど、わたしが出会った人はほとんどそう。どうして?の

別れてからは、ぼーっとする毎日。そこで嫌なことを考えてしまう。
あれ、あの人あの時ゴムつけてたっけ?生理まだだけど、、遅れたことないのに、、え、まさか?


無事にきた。よかった。

二度と、簡単にセックスしないと誓った。いや、別にこの彼とはすぐ別れたとはいえ、付き合ってから抱き合ったので簡単にしたわけではないけど、全国、全世界の女性に、自分の体は大事にしてと叫びたいと思った。
勿論、中絶や出産などの壮絶な経験はないけれど、調べたときは本当に怖かった。赤ちゃん、といえるモノ、をペンチみたいなもので、引きずり出す。
どうしてそんなこと、できようか。
命を大切にしようって誓った。大袈裟かもしれないけど。

ある意味彼には感謝したい。適当に扱ってくれてありがとう。

8.men×私 Third

この人だけは、特別。
Third>>>なんとなく、なんかじゃない。一目惚れyくん

出会いは全然特別じゃないけど。
チェーン店で、出会いを目的とするところで出会った。
二人組で来て、どちらも彼女持ち。
じゃあ、なんのために男性はそういうところに来たり、コンパ行ったりするんだろうと思うけど、世の中「そういう男性」が多いのね、きっと。本当に理解に苦しむ。まぁ、女性にもわたしの友人のように、相手がいても楽しむ人もいるけれど。

そのうちの一人の彼に連絡先を聞かれ、交換した。タイプの方の彼にも、彼女がいることは分かってた。けど、隙があった。私は愚かなことにも

いけるかな、と思ってしまった。

彼女がいるくせに連絡先を聞いてきて、わたしを誘ってきて、尚且つ私の心を持っていった最低男。
比べるものじゃないって分かってるけど、それでも出会った中で一番好きになったと思う。今のところは、ね。
少し前までは、彼女がいる人を好きになったことはなかった。不倫はあったけど、別にあれは自分から好きになったわけではないし、消したい過去なので今は、触れずに。
年齢は一つ下で、背は私より10センチは高くて、線が細い馬みたいな顔。(笑)
笑うとくしゃってなるところが好きだった。
何より、声と話す時のトーン。年下には見えないくらい、落ち着いてるところが好きだった。
それなのに、関西出身だからか、面白くて話すと楽しくて、一緒にいる時は沈黙が無かった。

あの人の、雰囲気が好きだった。

告白したけれどフラれて、それでもいいやと思い会えるときは誘った。過ちは一歩手前でやめたけど、好きになってしまった時点で過ちを犯した気がしたので、それ以上は考えないようにしてた。
ここには研修で来ていて、すぐに本社がある関西地方に戻ってしまった。辛かったけど、すぐに忘れていった。

二ヶ月くらいしたあと、久しぶりに連絡をしたらすぐにまたやりとりをするようになって、忘れていたあの時の気持ちが戻ってしまった。
また会うようになって、やっぱり彼のことを好きだと確信した。告白したけど彼女を理由に断るくせに、私といるとすごく楽しそうで、なんだかやるせなかった。

この人は、好きじゃなくなることもやめさせてくれない。

でも、全く知り合いじゃないけど、彼女のことを考えると私も少し彼に触れたりすることはルール違反な気がして、はっきりといった。

私は、あなたが好きだから、今までみたいに触れたいし抱きつきたいけど、これからは自分からは何もしない。

でも、その後1時間もしないうちに帰り際、自分の言葉を自分で破る。
時おり見せる彼の隙を垣間見て、思わず抱き締めてしまった。後悔はしてないけど、自分の意思の低さにこの時は猛反省。

そのうちに急展開を迎える。彼女と別れて、彼はフリーになった。
滅茶苦茶に高ぶる気持ちを抑えて、今まで通り接した。でも、お互いに気持ちは通じあっていたと思う。時間の問題だ、と。

そして付き合えることになった時、私はすっごくすっごく嬉しくて思わず彼に抱きついた。そして思いっきりキスをした。
大好きな彼とのキス。今までこんなにも相性のいいキスがあったかな?
彼も同じことを言う。それだけで幸せだった。
でも、なんだか頭にひっかかる。

あれ?ゲームクリア?

私、最低。付き合ったら終わり?なんだろう、この達成感は。彼とは、これからなのに。大好きなのに。

彼も同じことを思っていたのか分からないけど、この一ヶ月後、私たちは別れることになった。ちなみに私は、付き合うことになった時から、彼に会っていない。

付き合うことになってから、連絡も少なくなっていって、以前は数コールで出た電話も出なくなっていく。
明らかに前とは違う態度。彼が違うのか、私が違うのか、分からなくなってしまった。

ついには、ライン、電話で別れの言葉。
こんなにも呆気なく終了。少しは運命感じていたのに。おかしいな。

でも、好きだったよ。後悔してない。今のところ、は。

9.過去の私

好きだった人をまた、懲りもせず追いかけ続ける。
一度好きになってくれたんだもの、またそうしてみせる。
yくんとの運命を信じて、馬鹿みたいに、また彼を想っていた。
ふとしたときに、彼との何気ない会話や笑顔がフラッシュバックして泣きそうになったり、抱き締めたりキスした瞬間を思い出したり、ぼーっとしたりしていた。

思い続ける、と再び決意しても、思い出すたびに辛くなって、寂しくなってしまった私は、早速barや飲み会に参加して、ぽっかりと空いてしまった溝を埋めようと、出会いの場に行くようになった。
空っぽの私にぴったりな、なんにも考えてなさそうな男性にはすぐに出会ったけれど、上手くは行かなかった。
ワキガの男。すぐに手を出そうとする男。バツイチ子持ちの男など、ろくな男がいなかった。

ついには男友達にも、私は手を出されてしまった。そう、今のは間違っていない表現。手を出した、ではない。手を出されるように仕向けた、と言った方が正しい。
私のもやもやに、彼を利用してしまった。

今まで、友達以上恋人未満的な存在のrくん。でも彼にとっても私は、すごく大きな存在だと分かっていた。私の気持ちはそこまでではなかったけど、彼の私への好意を利用して、独り暮らしの彼の家に行き、泊まってしまった。
体は重ねなかったけど、重ねなかったが故なのか、朝起きたときにもっともやもやしてしまった。
自己嫌悪。そのときの私にはぴったりの言葉だった。
そこまで大切な存在ではなかったけれど、自分の行動に心底嫌気がさしたし、もうやめようって思った。
それに、なんだかもう、違う気がした。何も考えていなかった昔の私には戻れない。そんなことをやるにはいつの間にか年をとった。
大好きだったyくんを想ううちに、いつの間にか成長して、いい意味でも悪い意味でも大人になってしまったみたい。
年齢も年齢なんだし、一夜限りとか、自分の経験値にプラスにならないようなことはやめよう、そう思えた。
でも、それなら、yくんとのことをきちんと整理したかった。彼をこれからも想っていくのか、諦めるのか。

yくんに久しぶりに連絡をすると、なんと彼にはすでに新しい彼女がいた。それを聞かされた瞬間、なんだか一気に彼への想いが覚めた。時間も解決してくれたのは確かだけど、その事実で彼へのもやもやがいっぺんに取っ払われた。
もう、いいや、こんな男。もし別れてしまっても、これから友達として付き合っていけたらとあわよくば考えていたけれど、私の真剣なライン、

既読スルーしやがった。

されて嫌なことはしたくない。それが私のモットー。彼へのアピールも含め、別れたあと、一度だって連絡をしつこくしたつもりはない。なのに友達にも戻れないとでも言うように、私の連絡は無視をしてきた。上手くいってたときは、あんなにもすぐに返事をしてくれたのに。
それに、あなた言ったよね?私が一番初めに告白したとき、断ったけれど

友達でいてほしい

まるで私をキープしたかったのは分かっていた。その時は嬉しかった気持ちは本当。
でも、わたしが今回同じことを言ったら、あなたは無視するわけですか。
それなら、もういいです。あなたへの気持ちは、もう棄ててやります。

時間が解決してくれた。好きだったけど、もう、過去だよ、あなたは。今までありがとう。

10.新しい私

彼のことがきっかけではあった。でも、今の26歳という年齢は、私にとって人生の節目になったみたい。色んなことを経験した。今まではその場を生きていたけど、視野が広くなった気がする。
そうして少しだけ考えを変えてみた。
基本的に変わってないし、変わったとしてもそんなに簡単にはパートナーや幸運は現れないと思うけれど、昔のちゃらんぽらんだった私とは違う。今の私は、前を向いている。

そう思うと、今まで無駄ではないことに気づく。今の私が幸せになるには、過去の私を整理しなければいけない、そう思ってここに記してる。

これから、幸せになれるか分からない。結婚できるかわからない。
そもそも幸せって、どこからが幸せ?どういうことが幸せなの?
結婚=幸せなの?違う?違わない?

私には分からないけれど、それは自分次第だと思う。自分がいてこそ、幸せと感じるのだから。
自分のことを好きになれば、きっと好きになってもらえると思う。そしたら相手が好きになってくれて、自分も好きになって、もしも結婚することになったら、それは幸せになるんじゃないか。

こんな私が前を向いている。誰も彼もに前を向いて生きてほしい、と言いたいわけじゃない。でも、きっと前を向いていれば、たくさんの人に出会える。その中でただひとりの誰かに会える。そうすればまた新しい自分に出会えるかもしれない!

そう信じて、私は、これからも前を向いていこうと思う。
きっと、躓いたり転んだり事故したり、たくさん怪我もするかもしれない。後悔もするかもしれない。
でも、今まで経験したことは無駄じゃない。だってこんな風に、ここに記したり話したりすれば、あなたにとっては少しは笑える話でしょ?

これからも、私、「こんな私」でいます。どんな大人になっていくか私も分からないけれど、応援しててください。

こここらは、未来に向けて綴ります。
少しでも参考になれば幸いです。

11.今までにないキャラ

10まで、過去の自分を整理して記し終わり、実際の生活では掃除をしたり下着を棄てたり買ったりして身辺を整理していたら、なんと新しく彼氏が出来た。

元同僚の年下の男の子。そう。表現としては合っている。21なので男の子と呼ぶべきかと。

周囲からからかわれ、固められた感じ。本人はそう言って私を意識し始め、アラサーの私に告白をしてきた。

ここまではっきりと、男らしく言ってきた人はいただろうか?
一緒に働いていて、意識をしたことは全くなかったけれど、そこまで嫌いではない人に、好きと言われて嫌な気分にはなるはずがない。

年齢が一番ネックだったけれど、それを抜けば彼は素敵な人だった。

年齢の割に大人な考え。
怒っているところを見たことがない。
清潔。
とっても素直。

何より、私を好きでいてくれるところ。

少し戸惑ったけれど、私はこれも縁かと思い、すぐに答えた。

付き合う?と。

嬉しそうにする彼は、私から見て本当に可愛く感じた。
わたしのことを好きで好きで、しょうがないところが目に見えてしまっていて、そのうちしぼむんじゃないかと思うくらいだけど。

あとは、簡単に手を出してこないところもよし。何なら少しわたしがもやもやするくらい。
家にいて、触れようとしてこないなんて、驚きだった。

逆にくっついてやったけれど、なんだか全てが新鮮だった。
大好きだった元カレのことを思い出さないくらい、彼の存在が日に日に大きくなっていく。

私も気まぐれだから、どうなるかわからないけれど。
でもやっぱり、好きでいてくれれば女性は嬉しいと思う。この人に何かしてあげたい、そう思う。

この人を、どうか大事にさせてください。

12.気まぐれな私

付き合いはじめてから、ここまで大切に思うなんて想像がつかなかった。

隣を歩いたりどこか出かけるたびに、この人は私の彼氏って感覚が無かった。

恋人ごっこをしてる、みたいで。

会いたいと言われても心はときめかない。
彼のことを好き?と聞かれると一瞬戸惑う。

このまま付き合ってて楽しいのかな?
そう思い始めていた。
だから、わたしはいつも一ヶ月もたない。
ふられることが大半だけど、わたしにも原因があった。

でも、彼は諦めずに、わたしのそばにいてくれた。
それが嫌なとき、面倒なときはあったけど、なにも文句を言わずに、ただ、そばにいてわたしを好きでいてくれる。こんなことができる人、今までいなかった。

一番長く続いた彼とかぶる。でもその人はプライドが高くてぶつかったことが多かった気がする。

彼と最近になって初めて体を重ねた。
若いからか一方的でなんの愛情も感じなかった。
けれど、今までふたつだったものがひとつになったからか、すごく安心したし、彼もそのあとそう言ってた。

それから、私は彼のことが大事に思うようになった。好き、というよりも、大切。今はそう思う。

なにが正しいか分からないけれど、そう思えたことは私にとってすごく進歩だった。

私よりも、彼の力が大きいけれど。彼は本当に尊敬できる、すごい人だと心から思う。

こんな私。これからの私。

これを読んだ人が、少しでも自分と向き合えますように。

こんな私。これからの私。

こんな私でよかったら、経験を元に、感じたこと、これからやっていくこと、話します。

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-05

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 1.頑固な私
  2. 2.変化していく私
  3. 3.満たされない私
  4. 4.軽い女、私
  5. 5.疑問をもつ私
  6. 6.men×私 First
  7. 7.men×私 Second
  8. 8.men×私 Third
  9. 9.過去の私
  10. 10.新しい私
  11. 11.今までにないキャラ
  12. 12.気まぐれな私