日々のあれやこれや
今日の呟き。
ごみに出したはずの容器が、何故か鏡の前に置いてあった。
祖母の仕業であろうか。
以下、これを見て己の所業をよく考えろと、そういうお達しであろうか。
私は先日人数分買ってきたカフェラテがさして好評でなく、皆金の掛からないインスタントコーヒーを飲みだしたのを思い出して、「これも人間の強欲なれば」と反省する気持ちでその容器を見やった。
マウントレーニアのラテは、青い色をして鏡の前にそっと置かれている。
あの造作の深い婆さんなら、やりかねない。
私はマウントレーニアの容器の発揮する呪力を思い知り、買い物するのを今後は控えようと思った。
手元にどうしても1万円は置いておきなさい。
母からそうお達しが出て、私は今のところ1万と500円を持っている。あと小銭。
昨日も安い八百屋で熟して美味しい柿を一盛り100円で買い、ほくほくとして帰った次第だ。
だがなんと、父の友人からもうすぐ柿がどっさりと送られてくるそうで、ありがたいけどガーン、とも言えなくもない。
あ、ありがたいぜよ。
そう言っとく。
返して100円、と手を出したい気持ちだったが、私は柿の消化に勤めた。今朝も剥いて置いてある。
得てして善意とはたまに痛い仕打を返してくることもあるのだ。
私は今朝、掃除してたら遠乗りしてきた車だろう、不法投棄してあるのを見て、持って帰って来た次第で、綺麗にペットボトルなど洗って置いといたら、祖母が「持って帰ってきちゃ駄目よ」と言ってまた持って行ってしまった。癖になるとのこと。
得てして野良猫に似ているのだなあ。にゃーんと鳴く黒猫を思い出しながら、私はそう思った。癖がつく、か。
ここにも生活の知恵が。
祖母は犬をカートに載せて散歩に行ってしまった。げんちゃんなるトイプーがカートに乗りたくてうずうずしているらしいのだが、犬があかーんと乗せないらしい。
なんてふてえ野郎だ。そしてげんちゃんの可愛らしさよ。無邪気なトイプーではないか。
犬にも結構懐いてくれるとのことで、私は気に入っている。なのでおばさんにパンを昔一つあげた。美味しいパン屋のパンだ。
これからも一つよろしく、との意を込めてとまではいかず、何、気まぐれだ。持って帰ったら祖母が怒ると思った。昔から金を使うことが大嫌いな祖母だ。あり得る。
しかし予想に反して「もっと買って来て」と言われ、私はまたパン屋に行き、おつりを間違えて苦笑されながら計算し、笑って見送られたのである。
その日食べたサンドイッチの美味かったこと。絶品の味がした。
金があるときだけだな。そう思いながら齧った。
さて、私の作品を、読む手順というのがあるらしく、まずは一人目がしっかりと読み、目を通した後、恐る恐るという感じで皆が読みだす、という読書法が流行っているらしい。
それはアクセス解析に残っており、私は「偵察隊がおるんよ」と母にコーヒーを飲みながら話し、母は「不思議ねえ」と感慨深く言ってふーふーしながらコーヒーを飲んだ。それも書いちゃえとのこと。
勿論ですとも。
私はそれから、ブログでナイスを付けてくれる人が大体決まってきたことを話し、それがなかなかの人達らしくてなんだか嬉しいと話した。
母は「凄いねえ」とまた言い、「良かったじゃん」と褒めてくれた。
それから私は朝早く起きたついでにトイレ掃除、ティッシュ補充と続けて行い、母が喜んで湯たんぽを持って来てくれた。
ありがとうと言って頂く。
働いた後、頭が「偉そうにしたい」とキンキンしなければ上出来だ。
朝、外を掃いていたら猫がにゃおにゃお甘えて鳴いていた。
はてどこだろうと見回したが、見つけられず。
僭越ながら、ゴミ出しくらいは頑張ってもらいたいものだ。一市民であるなら。
私が片づける通りはないのである。
さて、柿のおかわりをしようと一階に下りたら、祖母に呼ばれこんこんと不法投棄について説法をされた。
前は祖母も持って帰っていたとのこと。しかし市が黒い袋をくれたのが、予算が無いと言ってくれなくなり、魚屋の奥さんと協力してゴミ出しやら放置やらしていたとのこと。長く置いていれば持ち帰るので、置いといて大丈夫なのだということ。
たは、私はまたいらんことをしてしまったらしい。
それからでもありがとうと言われ、私は柿を剥いた。
母が格好良く煙草を吸っている。
その前を行ったり来たりして柿を剥いたが、私はよく柿を落とす。ぬるんとしているのだ。ぬるんと手を滑り落ちて、柿は床に落ちた。
その柿を拾い、洗って皿に盛った。意外とみんなしてるだろう。
それから父の用事のハガキを出し、戻ってくると母が洗濯物を干していた。
「お疲れ!」
私達は声を揃えて言いあった。
それから文章を書いているのだけど、これがよくサイズを縮小される。
こんな些細なことを大袈裟に「嫌がらせだ」と騒ぐ人たちがいて、私は「おいおいそんなことでこれから先生きていけるのか」と若干余計な心配をしている。
漢字変換が上手くいかなかろうが縮小拡大されようが、自分の手際が悪いのであってどうということはないのだ。
階下で祖母が「犬がトイレに着いて来る」と言って怒っている。犬は敏感に外出するのを悟っている模様。
「行けへん、行けへん」と言って犬を宥める祖母。
犬はぴょんぴょん飛び回っているに違いない。後で二階に連れてこよう。
昨日父に「隣の子がリコーダー吹き出してなあー」と言い、「うん、」と父が言うと、私は「そんでそのメロディが大阪で隣やった子と同じでなあー、同い年なんやろ思てん、」と言い、父が「それで?」と言うと「せやから私はオカリナ吹いてん」と言い、父は「ぶっ」と受けていた。
「吹き合いしときなん」と言われ、「うん」と返した。
どうかしてるぜ!
さて、8時半ごろ、朝に上げたやる気満々のヤフーブログが気になりだし、覗いてみたところ、良い人オーラ全開という感じで気色悪かったので、「はん、何いい子ぶってんのさ」と自分でツッコミを入れた記事をまた上げ、何気にナイスが付くのを期待した。
しかしこんな建設的でないブログにナイスはなかなかつかない。
私はまたぼくのおじさんに戻り、最後まで読み終えた。映画版もぜひ見たい。
とっても濃い内容だった。
さて、家族が皆出かけ、私は犬が置き去りにされた居間に行ってみた。
赤ちゃんの匂いがする。また母は泣かれてたな。
そう思いながら水の器を持ち、「おいで!」と手を広げると犬は大人しく収まった。
二階へ上がり、炬燵にてぬくぬくとする。非常に大人しい。
やたら口をふんふんして、ぺろりと舐める。
この子が赤ちゃんだった頃が懐かしい。
よく洗濯物から私のパンツとブラジャーを取っては寝床に持って行ったものだ。
「エロ犬!スケベ犬!」
母がよく切れていた。あの人は私が大好きであるなあと、自覚したものだ。
犬は大人しい。私も暫し読書に耽ろう。
・・・・・
さて、昼になり、母たちが帰って来て、お昼かと思い一度下に下りた。
そしたら祖母に「二階おり、邪魔になる」と言われ、階段途中で二階に上がった。
ベランダを開けて犬を放してやる。
すると、今日はお祭りがあるのか、駐車場をたくさん人が通った。
私はカーテンに隠れながら、ぽかぽかする中嵐山光三郎の美妙を読んでいた。
するとである。
なんだかわいわいと若者が集まり、派手な音を立てて笑ったり騒いだりし、「俺達なんとかギャングだか団だかグループだかには敵わねえけどな~」と言っているので、私は「ああデュラララの影響を受けた田舎のソフトヤンキーか」と思い、ほっといた。
すると静かになったので、そのまま美妙を読み進めた。
そしてこうもぽかぽかしていると気持ちが良くなり、「さあ散歩に行こう」と犬を連れて外に出た。
すると、先ほどのソフトヤンキーが白黒の正装をして立っており、なんだか沢山いた。私を見て皆移動し始めた。
私は「あれ、成人式か?」と思い、彼らと反対方向に向かった。
八百屋の前に来ると、犬が寄り道しだして、草の方ばかり行く。
私は道を逸れてしまい、軌道修正しながら犬を引っ張って公園へ向かった。
するとソフトヤンキーの車と思われる車が行ったり来たりする。
そしてその車から、おばちゃんが降りてきて、「ありがとう、ごめんね~」とのやりとりをしている。
なんだ乗せてあげてたのか。
彼らのこういう所にほっとする。
田舎のゆるいけん制は続いていくのかどうだか知らんが、私は公園横を通り、犬を保護しているらしき家の前を通って三匹の犬に吠えられ、通りを歩いていたら信号待ちで美人と一緒になった。
父に最近男っぽいことを責められるのだが、成程、彼女はやたらひらひらした服を着ている。
私は美人がジュースを買うところまで見物し、こう田舎だと行くとこないですよねえと言いたくなるのを堪えて美人が元来た道を帰っていくのを見守った。
それから道路を横断し、SL館前に行くとお洒落な人たちが立ち止まっており、思わず釣られて中を覗くと、リアルな駅員の人形と目が合いびっくりした。
それから商店街を通り、私は「この水打ちされた道が、たまらん」と思いながら、長屋のリッチなのを見つめ、とあるところで曲がって帰って来た。
帰ってくると寿司が買ってあり、母と祖母とずいき汁と共に食べた。
犬はもう私には飽きたようである。
祖母にくっついて離れない。
ちぇ、つまんなくなったな。
私は一人、読書を始めた。そしてヤフーブログで上げた記事に何人くらい食いついたか確認した。
日々のあれやこれや
北杜夫さんに触発されて。