人生の値段

案外、お金って必要ないのな。

人生とは、戦いなのだ。

目下、目下、もっか。

私はよくこの言葉を使う。
目下、健闘中。

そんな日常。

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今月分も母に手渡した通帳に入れて、私はカードだけ持って銀行を出た。
小金から大金まで、何もかも貯金してしまうようになってから、図書館をよく利用するようになった。
kindleは必需品。電子書籍で買えない漫画は永久保存。というか、漫画は基本売らない。貴重なので。

私は三食以外食べないことにしているが、駅前のミスドには入る。入ってコーヒーと紅茶を日替わりに飲む。飲むだけでドーナツまでは食べない。お茶をするということが大切なのだ。
100円で買える幸せ。ほっと一息つき、雰囲気を楽しむ。

昨日、父の友達が死んだ。
父はシンとして、「今日は一人にしてくれ」と言った。
私はそーっと襖を閉めて、「ああ私にもそういう日が来るんだな」と思った。そうして思った、時間が無い。
時間、時間だ。大切なのは時間。取り戻せないものは時間。

家族の時間を、もっと大切にしなければ。

そうして、束の間の夢を見なければ。そのためには、私の献身がいる。
私には遊ぶ時間がたっぷりとある。考える時間も。だからお金はいらない。その筈だ。

音楽は無料で、ゲームも無料で、本もただで読める環境。

私は自分一人になったときのことを考え、そうしてあるシンガーの笑っている約束という歌を聴いて、そうだ、その通りだと思った。
人間一人になっても、約束しなきゃいけないことがある。送る人に対して、残されるものとして。

私はずっと、変わらないでいるよ。
強くなるよ。笑っているよ。頑張ったり頑張らなかったり、案外楽しい日々を送るよ。

出会いは相も変わらず無いだろう。それでもすれ違う人はいて、何か感じ合う日々があって。

私はその中で、奇跡を起こすと約束するよ。
だから、心配しないで健やかに日々を生きて。

そう心の中で告げて、私は母に通帳を渡したのだ。

カードの貯金はいくら貯まったか知らない。
使われたかどうかも知らない。

それでも夢を与えるには十分な筈だ。

私たちは生きている。死ねばそれまでだと人は言うかもしれない。
でも、町は、空は、天は見ている。

私たちの生きる様を、心模様を、犯した罪もされた仕打ちも何もかも、見ている。

私は死んだら灰になる。そのための金くらいは稼がなきゃいけない。
人生案外いる金ってそれだけだ。特別裕福になる必要もない。
人間の幅が深ければいいのだ。人柄が知られていればいいのだ。

ただ、それに見合う仕事をしなくてはいけない。

私は手本となるべく、生きるべく、これを書き、そして実行に移すことを、覚悟を決めた。

人生の値段

生きてく上で必要な分で十分です。

人生の値段

お金はあんまり必要ない。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-04

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