病的女子高生
メンヘラの世界観を女子高生の視点で表現しました。
貴方の知らない世界へようこそ
貴方の世界を知りたい
「どこにもいない唯一無二な存在になりたい」それが私の人生の大きな目標であり生きる価値だった。それは誰かの二番煎じになりたいわけでもなく誰かの代わりになりたいわけでもない。愛されたいと言う感情が根本にはある。
でもメンヘラとゆうステータスを持ってしまった、いや、そのステータスに依存してしまったのだ。
元々は少し重い女子なだけであった。別世界、パラレルユニヴァース(精神異常の世界)の世界線をちらついているだけの少女。人格だって正常だった。でも、何かの糸が切れてしまったのだ。表面張力で生きる私は向こう側の世界に足を踏み込んだ。私の住む向こう側から見た「普通」が常識の世界は狂気でしかない。世界は金とゆう物だけに執着して毎朝、毎朝電車に乗って機械のように労働するのだ。「普通」それこそが私の中では一番の恐怖だ。人は普通より幸せを選ぶ。それと同じ様に私は不幸を選ぶ。最低な倫理で私は出来ている。
私は構ってほしいだけのファッションメンヘラのつもりだった。だけど何時からか、私は本物のメンヘラとなっていた。最初から本物のメンヘラだったのだと自覚をしたのだった。医者から貰う錠剤達に、あざ笑うかの幻聴、毎晩寝れずにうめき声を上げる私。ついに閉鎖病棟にまで入れられてしまった。この出来事は私がファッションではないと言う裏付けの様な物だ。
でもその事実に悲しみもしなければ辛さも味わう事も無い。だって私は唯一無二の存在になりたかったんだもの。それは私の悪夢の世界の扉でも誘惑を押さえきれる事は出来なかった。「これでやっと愛してもらえる。私は皆から見てもらえる。幸せになれる」と言う事しか思うことは出来ない。実際そうだったもの。クラスの皆からの心配と興味の目線、私が得られなかったものが精神の健康と引き換えに手に入れられたのだ。それは薄っぺらいものではあったけど、薄いものでも私の存在が認められたような気がして嬉しかった。それが私のはじまり。
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「やれ」「やれ」「そのまま前に進め」「高いハードルはくぐれ」と好きな曲の一部がぐるぐる脳内を巡ってやがて聴覚に届く。それが私の自殺の合図である。勿論こうして生きてるし、未遂で終わる事しか無いのだが。毎回毎回「今度こそ死ぬのかな」と思ってみたり「未遂で終わるんだろうなあ」と完全に未遂にする気満々だったり。根本は、私は心配されたいだけだったのだ。私はただのかまってちゃんなだけ。私は無能なばかりに、それでしか人々の注目を集めれなかった。しかも、もし本当に死んでしまったら誰からの記憶からも無くなってしまう。本当に死にたくてもそれだけが怖かったのだった。世の中に私と言う存在が居なくなる。戸籍だって、通帳だって、電話番号だって、全て全て消えるのだ。大好きなあの子からの記憶からも消えてしまう。せめて、いや毎日私の事を、私が死んでも思って欲しい。私はさみしがりだから。(可愛い感じのさみしがりではない)でも私は友達が少ない。友達かは不明だけど数えるだけで4人ぐらいしか居ない。その中でも信用してる、愛してるのは2人のみ。
ラインの友達は7人、実際トークするのは3つくらい。ラインも私の中ではオワコンでしかない。と言うかオワコンにならざるを得ない、ツールの目的である友達がそこまで居ないのだから。
話が反れてしまったが、要は私が死んでも記憶に残してくれる人達は少ないと言う事。私が死んでも代わりはいくらでも居る。代わりなんて探そうと思えばいくらでも転がってるのだ。元々誰の記憶の何でもなかったのだったから。
私への態度はさっきの信頼している2人以外は皆、興味本位だ。私がもし死んだとしても「うわっ、こいつマジで死んだの?マジウケwwきも〜wwww」としか言わないだろう。でも私は生きる。死のうと思えばいつでも死ねるけど生きる。
だって愛してる二人がいるんだもの。その人達の為に、手首切ってでもブロン大量にオーバードーズしてかまってちゃんの「死ねない」自殺してでも私は生きる。死に物狂いで生きようと思う。
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1は終わりです。
病的女子高生
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