変人マネージャーの攻略法

永遠

変人マネージャーの攻略法

うちのマネージャーは変だ

うちのマネージャーは変だ

凛堂高校・男子陸上部1軍には女子マネージャーが一人いる
名前は朝倉楚乃【あさくら・その】
コイツは少し……いや、すごく変だ

「相楽せんぱーい、ラスト一周でーす。ファイトー」
「お前、それやめろ! 緩むわ!」
「つべこべ言ってないで、走れー」
「先輩に敬語を使え!」

広い校庭に怒鳴り声が響く
凛堂高校男子陸上部はインターハイで3年連続優勝を飾り続け
長距離・短距離・走高跳や棒高跳などの競技にも力を入れている
名門校である。部員人数は100を超え、1軍・2軍・3軍とランク付けされている。

「つべこべ言ってないで、走れくださいこのやろー」
「そうじゃねぇよ!」
「まぁまぁ……」

と、さっきから楚乃に振り回されているのは
3年生で男子陸上部部長の相楽大和【さがら・やまと】

「ったく」
「あ、お疲れ様です。スポドリとタオルはそこにあります」
「で?タイムは」
「853秒です」

と楚乃はストップウォッチと校庭で走ってる部員を交互に見ながら
答えた、胸元に抱えているクリップボードには選手の名前がズラリと並び
それぞれにタイムが書かれている。

「あー、ちょっと遅くなったか」
「そうですね、10週目くらいからペースが少し落ちてました」
「マジか……」
「先輩、また呼吸が浅くなってましたよちゃんと鼻から吸って口で吐いてくださいって
昨日言ったじゃないですか」

楚乃は少しムッとして言った。
それを聞いた大和はガクッとタオルで顔を隠した

「先輩、休憩したらさっさとストレッチと体操してください」
「はいはい」

と大和はタオルとスポドリを置いて
ストレッチと体操を始めた。

「日向先輩、ペース落ちてます」
「はぁっ……はぁっ」
「先輩、今度から腹筋背筋の数少し増やしましょうか」
「え……」
「それよりも、体力upが先ですね。朝は私と一緒に坂道ダッシュしましょう」

と無表情で鬼のような事をおっしゃることが怖すぎる。
それを聞いた、副部長の日向優世【ひなた・ゆうせい】は顔を少し青ざめながら
タオルで汗を拭いた。

「……朝はちょっと」
「先輩、さっさとストレッチと体操」
「はい」

変人マネージャーの攻略法

変人マネージャーの攻略法

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日

CC BY
原著作者の表示の条件で、作品の改変や二次創作などの自由な利用を許可します。

CC BY