濁りゆく身体


私の身体は濁ってゆく

感傷の炎に焼かれて
貴方への想いに爛れて

私は形を失ってゆく
私は醜くなってゆく

貴方の笑顔が見たくて
貴方と目を合わせて
ひっそりと微笑むことを
叶えたいと切望するほどに

私の身体は幻想に侵食されてゆく

寂しさに、焦燥に、感傷に、
流され溺れ、震えている

私は人の身体を無くしてしまったのだ

濁りゆく身体

濁りゆく身体

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-29

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