原始時代

嘘みたいに晴れた日はやっぱり嘘だった
「愛」とは何を捨てて得る道楽でしょうか?

泣いても笑っていてもどっちでもいい
震わす表情筋の働きの違い程度のことで

惚れてはいけない それは煩わしさの輪郭だ

トイレで希望の講釈を垂れ流す間に
世界地図から大陸がひとつ消えてしまっても
事の重大さに誰もが気が付かないだろう

我々はミサイルの射程圏内でじゃれあっていた

「最後は必ず正義が勝つ」と述べられても
己の内に掲げたモノがすべからく正義なのでは?
つまりは「最後は必ず皆が勝つ」んでしょ?
LOSERって諦観者の成れの果てかお仲間


嘘みたいに晴れた日はやっぱり嘘だった
「真実」とは何と引き換えに得る愚考でしょうか?

泣いても笑っていてもどうでもいい
震えた琴線の弦の太さの違い程度のことで

同情してはいけない 余りに大きな荷物になる

原始時代

原始時代

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-29

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