素敵な恋の話をしよう。
story1 好きって訳じゃないと思う。
「暑いよー!りんかーー」
「もーさっきから何回同じ事繰り返し言ってんのさー暑いのはウチだって分かるわ!暑い、暑い言うから暑くなるんだよ夏穂。」
私は、公立高校に通う普通の高校生、渋川夏穂。
さっきから同じ事ばっかり繰り返す私に文句を言ってきてるのは、親友の佐々木凛花。私達は小1の頃からずーっと同じクラスだったの。高校も同じ所を受けるって決めた時からずーっと頑張って勉強してた。そんな、努力のお陰か二人とも無事合格を手にし、入学した。入学して数ヶ月。昨日から楽しい、夏休みに突入!私達は、バイトをしようと探しはじめたんだけど、暑すぎて全然身が入らないのよー。
「なつほーいいとこあるー?」
「りんかー。全然見つかんないよー。」
「マジでどうするんさ。金稼がないと夏休み何もできないじゃんか!」
「そんなこと言われてもねー。。。あっ」
「ん?なつほ?どうしたー」
「ねぇ!ここは?!」
「どこー?」
「隣の駅前のパン屋さん!時給900円でこの辺にしては高いめっちゃオシャレだよー!楽しそうだし!」
「パン屋さんかー時給900円なら悪くないなー。試しに電話してみる?面接受けれるかどうかだけでも聞こうよ!」
プルルルル>プルルルル>プルルルル>
『もしもし、フランソワーズでございます』
素敵な恋の話をしよう。