ウンメイの悪戯 1

美少女な男の子と少し不器用で天然な女の子との恋愛を書いていきたいと思います!
雅姫と真咲のコンビを長い目で見守ってやって下さい!

それは、抗えない運命だったのかも知れない。
二人が出会う、ずっとずっと前からの、運命・・・・・・



真咲side
「外部からの転校生を紹介する」
そう先生にいわれる前から、あたしたちは既にその事は把握していた。
『すっげぇ、すーっげぇ!可愛い女の子っ、くるんだってぇ!!』

・・・なんて、男子たちが騒いでたから。

朝のHRの時間、うちのクラスにくると分かった途端、女子の態度は豹変した。
まぁ・・・わかるだろう、あの派手目なグループが早くも目をつけたんだ。

あたしは、仲良くなりたいなぁ・・・なんて悠長なこと、思っていたけど。
それもあとで撤回するハメになるなんて・・・・・・
あたしはまだ、気づくはずもないことだ。



「えー・・・まさき、入りなさい。」
まさき?・・・あたしと同じ名前なんだ・・・どんな子なんだろ。

女の子で「まさき」なんてあんまりいないからな。
友達になれたらいいな・・・・・・

そう思っている矢先に入ってきたのは、
「・・・・・・・・・っっ」

その場にいる人が息を呑む程の美少女、だった。
あの女子のグループも、あまりの外見に目を見張り、何もいえなくなってしまったらしい。

・・・・・・当然だ。

大きな目に縁取られた、長くて濃いまつげ。
目鼻立ちの整った顔には美しさを感じるが、愛嬌も感じさせる。

ルックスも完璧な彼女を前にして、教室にいた全員が圧倒されていた。


「先生?自己紹介してもいいんですか?」
「えっ!?・・・あっ、あぁ・・・してくれ?」

松田先生も、・・・見とれていたらしい。
オイ。あんたには愛する奥さんと、子供が二人もいるだろ。
生徒に見とれるんじゃない。

・・・まぁもっとも、「まさき」さんなら仕方ないだろうけど。

「・・・えと、名前は木村雅姫です!えと・・・前の学校では、
バレーやってました!よろしくお願いします!」

「うん、じゃあ空いてる席・・・あぁ、西田の隣な!」

あたし、西田。
わぁ・・・あたし、この超絶可愛いこと友達なれるかも。


「同じ“まさき”だし、仲良くやってくれ。
校内案内も、西田、やってくれるな?・・・頼んだぞ」

「よろしくね、西田さん」
・・・あたし、心地よい声に少し酔いながら、二つ返事でオーケーを出した。
この人、神レベルの美しさだって。

「・・・うん、よろしく。」

ウンメイの悪戯 1

ウンメイの悪戯 1

学校を舞台とした、素直になれない二人の恋物語。 不器用な天然っ子“真咲”と美少女な男の子“雅姫”の、凸凹コンビ。 中学生ならではのスクールラブ♪ 「教室内恋愛」、「憧れやヤキモチ」、「恋のライバル」、「すれ違い」・・・ リアルでいて、あったかい気持ちに共感できる! 大好きがいっぱいに詰まった、物語です。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-07-04

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