渇き

進藤 海(K.Shindo)

渇き

 ああ、君が欲しい。
 荒れ果てた砂漠には何もない。水も、風も。


 じりじりと体力が奪われる。
 太陽に勝つ方法なんかありゃしない。


 でも、僕は歩き続ける。みんなから笑われ、無駄なことだと言われても。


 どこかにいる君を見つけ出すために。


 ああ、君が欲しい。
 ありふれた平和な暮らしを失い、自分の命を削ってでも。


 そして、何もかも壊したい。
 常識の壁を、自分のひ弱な心までも。


 ああ、心から愛している。
 だから、早く僕の目の前に現れてくれ。

渇き

渇き

君が欲しい。心の底から。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
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