ひさびさ哲学

お粗末。

二階で私も考えた。

今日大阪に行き、弟を見舞ったのだが、前よりかなり悪くなってきている。

これを読む弟の友人よ、変わらず友でいてくれるか。
心だけでもいい。
彼と共にいてくれ。

そんな風に吹かれる願いをよそに、月日は流れていく。

一切が過ぎていきます。人間失格じゃあるまいし、と言いたいが、彼は人間失格そのものだ。
どこで間違えた。

できるだけ、病室を天国にしてやろうと、漫画を渡してやる。
そしてその場を後にした。

あの頃ペニーレインと、を見ていて、私は人の痛みがわからない人間が大っ嫌いなのだけど、この映画を見ていると「イケてなきゃ駄目だよな」という気持ちにもなり、図らずもこれを笑って見られる自分が如何に恵まれた人間だかわかる。
こういった世界の人たちとは、絶対友達になることは無いだろうが、ロックの詩を書くことは精神薬を飲みながら文章を書くことに似てないか?と考えたりして、図らずも同じ生き方をしていることに気づく。

ま、私の場合甘々だが。そういうと母が怒る。
「人生何回死ねばあんたは気が済むんだ」と。
傍から見ていれば、そんだけ苦労したと言えるらしくて。
初志貫徹できない私は情けないよ。よよよ。

おそ松さんのへそくりウォーズを目一杯やって遊んでから、ちょっと民法の本を読んで、高梨公之先生の書いたこの口語民法と言うポケットサイズの教科書が実は文学的に最初から最後まで繋げて書かれていることに気づき、なんだかおもしろいと思っていたら、父に言わせれば「面白いと思ううちは甘い」とのことで。よよよ。

父と久しぶりに話した。
何が何だか、私は強い人間になりたいのであって、音楽とか興味のある分野に行くのは簡単で許されているしそういった方面の話の方が面白いと思うのだけど、個人的に父と同じ話がしたいんだ、と言うと、「そりゃ、無理な注文でっせ」と言われ、「やっぱ無理かー」と涙を飲んだ次第で。

父母の言うことには、勉強して頭おかしくなるくらいなら、好きなことして遊んでてほしいらしくて。私もそう思う。
でもまあとりあえずは勉強を続けてみるよ、と言い、兄に「そりゃ、資格取って遊んでる人もいるけど、資格取るだけ取って、使えなきゃその時間遊んだほうが良くないか?」と言われたりしたのを思い出し、私はまた杞憂なことしてんのかなと。考えたりして。

それより、早く働けるようになんなきゃねー。

清掃探すか、いっそ。

身を粉にして働くくらいがちょうどいいのかもしれない。その上でなんだか努力して、好きなもの見て遊んだほうがいいのかも。
でも人間関係築けない自分も再確認して、どうしても人間が嫌いで。

で、って、私はなんなんだよ、人間だろ。嫌われてんのは私もだよ、とまた考えたりして。
あの頃ペニーレインとに出てくるイケてる人間に傷つけられた過去は変わんないし、でもイケてる人は見ていて楽しいし。

たっはー、私はイケてねえ。
ロックにも生きらんねえ。

早く社会復帰しなきゃ、と、今はただそれのみ。

回り道するより、その方がよっぽどいーや。

とりあえず、今は職探しと哲学探究と、ペニーレインと。

音楽は止めらんねえ止まんねえ、お口にイケてるコークのお味。

お粗末。

ひさびさ哲学

お粗末。

ひさびさ哲学

ひさびさ私も考えた。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-09

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