制服が走る
傾き出した時間を滑り台にして先人達が
意気揚々と下り始める 冬至間近の真夏の夜
明度を上げた鈍色の水蒸気に映り出された遺影
冬休み明けの気だるげなタンポポ 背筋を立て
ひそひそ話の間だけ地球が黙り込むから
皆が知ってしまった 君の顔が赤らんだ理由を
信号待ち 傘の無い町 並んで帰れない家路なら
手を引っ張って駆け足で どっちが先でもいいよ
制服が走る
傾き出した時間を滑り台にして先人達が
意気揚々と下り始める 冬至間近の真夏の夜
明度を上げた鈍色の水蒸気に映り出された遺影
冬休み明けの気だるげなタンポポ 背筋を立て
ひそひそ話の間だけ地球が黙り込むから
皆が知ってしまった 君の顔が赤らんだ理由を
信号待ち 傘の無い町 並んで帰れない家路なら
手を引っ張って駆け足で どっちが先でもいいよ
制服が走る