ススススストレンジャー

どっちがいいだなんて
僕には選べないよ
右手の人差し指と
弓手の人差し指と

僕らは果てのない旅路を
軽く冒険したんだ
獣道の霊と
河原の幸不幸と

なんだか不機嫌でらしくないな

大きな銀河の流れに
掻き消されてしまいそうで
どうか僕らの噺が
いつまでも跡切れませんように

あの雲がどうだなんて
僕にはわからないよ
膨らませるイメージと
耳元のせゝらぎと

僕らは歪な双六の上で
煙を吐いて対話した
此処にある心は
左にある何かは

どうやら全てがどうでもいいな

果てない宇宙の彼方に
堕ちていってしまいそうで
どうか君の言葉が
いつの日か叶いますように

いつか
とか
今度とか
まるで
未来を
追い詰めるように

とか
過去だとか
ひとりで
僕らを
祈り続けている

誰もいない世界で僕ら
バカみたいに傷付いて
君の正しさが
僕の間違いが
重なって

ひとりぼっちの部屋で僕は
本当がまだわからなくて
どうか僕らの夢が
やがて世界が終わる前に

綺麗に覚めますように

ススススストレンジャー

ススススストレンジャー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-07

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