そうだインドに行こう。7

穏やかなドライブ

本日 移動日。
車に乗って、
ただただ移動。
ひたすら移動。
とにかく移動。
とことん移動。
もう いいですね。

まぁ楽しい移動です。
本当に川一本、街一つ越えると
建物や風景がガラっと変わる。
アニルが言うには
『本当につい最近 やっと靴を履くようになった村とかも珍しくない。』
との事。まぁどこの国でも中心部と郊外の栄え方には差があるものでしょう。

やや速めの速度で疾走する車
窓を全開で肌で風を感じながらのドライブ
悪くない。
いや むしろ爽快です。
するとアニルが
『暑いですか?エアコン入れますか?』
「いいよ。風が気持ちいいもん。」
『珍しいですねぇ大概の日本人は埃っぽいからって窓閉めてエアコンつけますよ?』
「そんな奴は旅行なんかしなくていいのにね」
『でも 本当 砂ぼこり入って来ますよ?』
「大丈夫、大丈夫。」
風もインドの味わいと
時折 窓から顔を出したり
インドを堪能してご満悦な自分。


最終的に 鼻の中 真っ黒になり
その上 シートもジャリジャリ・・・
もしかして迷惑だったのだろうか?

ま 真意は置いといて
走る車の窓枠に小さな屋台が見える。
そこそこの歳の男性や小さな女の子
まとまりの無い客層でアニルに何の店かと尋ねると タバコ屋兼駄菓子屋みたいなお店だとの事。

「行きたい!何か食べたい!」
『ダメです。時期が悪い。今度きたら。』
気軽に来れる場所じゃありませんが?
願いは無下に却下され車は走り続ける。

走り続ける事 約4時間
『そろそろ休憩しましょう』
アニルの言葉で一軒の店に立ち寄る。
『コーヒーにします?紅茶にします?』
即答で
「コーヒー。」
『えぇ~せっかくインドに来てるのに紅茶じゃないんですか?』
「知らん。紅茶嫌いだもの。コーヒー。」
・・・
・・・
コーヒー美味し。

で 自分では頼んでないけど
コロッケらしき料理が登場。
中身は やっぱりじゃがいも?
でもカレーの味もする。美味し。
唯一の不満・・・
アニルの前には水の入ったグラスがあるが
自分の前には無い。
あからさまな差別だ。

ダメだと言われたら かえってやりたくなるのが健全たる男子。過去に韓国、フィリピンと僅か2か国でしかないが 必ず生水を飲んできた男だ。
ここインドでもそこは譲れない。
しかし、今はペスト蔓延中のインド、
そんな中 他国の人間に生水など差し出す訳も無く
ホテルで頼むと必ずミネラルウォーター。

チャンスは突然やって来た。
一口も水に手をつけぬままアニルがトイレへと。

完全な姿が見えなくなった瞬間
アニルの前に置いてあるグラスを掴み
一気に飲み干す。
空になったグラスを持ち上げ店員に向かって
軽くグラスを振って見せておかわりを要求する
店員はグラスを受け取り 水を持って来てくれた
成功です。アニルがトイレから戻って来る前に全てが滞りなく完了。

旅に緊張感とドキドキ感は必須でしょう。

トイレから戻ったアニルに店員から何か告げる様子も無く 無事食事休憩の終了を迎える。

そうだインドに行こう。7

そうだインドに行こう。7

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-07

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted