明光!Othello 


春、出会いの季節。
場所は明光学園高校。
入学式。長ったらしい校長の話。


そんな4月に彼らは出会った


明光!Othello 

01
ー部活選びは慎重にー



「あー、だるい」

とそう言うのは、日向 樹、16歳。めでたく受験に合格した、高校一年生だ。


「日向くん、何部入るん?」

彼は日向の高校での始めての友達、宮間哲。関西出身。


さて、二人が気になること...そう!それは部活!

何部に入るか、によって高校生活は変わってくるからだ。



「あー、俺もう決めてる」

日向は答えた。宮間は正直予想していなかった返答に驚きを隠せなかった。

「え?何部はいるん?バスケとか?日向くん身長高いしな。僕には無理やなぁ...」


確かに日向はでかい。身長は190近くある。が、日向は答えた。


「いや、オセロ部。」

宮間は一瞬ポカンとして、うーんうーん唸りながら何やら
考え出した。

「オセロってアレやろ?白黒の奴で、敵の色挟んでひっくり返すやつ。あんなん部活でやる必要あるんか?」

宮間は素直な気持ちを日向に伝えた。

「お前、オセロにも公式戦あるの知らないのかよ...。」

「え!?オセロに大会とかあるん!?」

日向によるとオセロには公式戦があり、日本大会や、世界大会までもがあるらしい。

「んで、去年の日本大会で、高校生なのに準優勝した人がこの高校のオセロ部の部長らしいから、俺はここに来たってわけだ。」

「へー、そうなんや。」

「オセロには"偶然"はない。単純なルールだからこそ、極めるのは大変なんだ。」

一通り話終えて日向は息をついた。

宮間が何やらあー、やら、うー、やら言っている。

そしてバッと日向の両手を掴んで言った。

「僕もオセロ部入る!」

明光!Othello 

拙い文ですが...

明光!Othello 

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-30

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