赤ちゃんとの馴れ初め
それはそれは愛らしい赤ちゃんでした。
さてさて、寂しい犬女のもとに、赤ちゃんがやってきました。
従姉に赤ちゃんが生まれ、寂しい犬女こと私は昨日、クーラーの効かない部屋で一日中待機し、犬と共に死にかけ、帰った後に「暑かった!二回死ねた!」と絶叫した。
そして迎えた今日。
赤ちゃんは意外と犬を怖がらない。犬も赤ちゃんに興味津々。
大丈夫かなー?これはいけるかなー?
そう思って見ていたが、従姉妹の妹さんが一緒に来て、子守の手助けをしてくれ、この子は犬が赤ん坊の時も見てくれたが、成程、犬がくっついて離れない。
なんだかアジアンテイストの子守歌のCDのジャケットに載りそうな、そんな雰囲気の女の子である。
余計なことは語らず、せず、自然体で接する。それを地で行うところに魅力を感じた。
動物や赤ちゃんに安定の人気がある私は、何故だか今日も赤ちゃんに懐かれ、自分でも「はてな」と思ううちに赤ちゃんは眠り、起きて元気にしている。
目が優しそうだね。
昔そんなことをよく言われたが、顔を見ればもう30手前、老け顔の父方の叔母によく似た顔で、これ以上目を悪くしたら本当に見られない。
嫌っている類の人間の仕草など思い出しながら、ああはなるまいよと気を付ける。
引き際が肝心。
自分が引いて、相手を立たせてあげなくては。
もう30ですからね。引退引退。
それじゃーさいなら、と舞台袖に引っ込んで、この女は年をとる。
女は引際が肝心。
あなた方こそ主役です、と別の人達差し出して、私はこのまま陰に消えよう。
出来れば子供に囲まれたい。
産めよ育てよと唱えた昔の人の言葉こそ本当だと思う。
家が栄えればいいと思う。
なんにせよ、目の前の人たちの幸せを願っていたい。
子供大人にならないよう、それだけ考えていたい。
と、子守の合間に書斎にて。
では。
赤ちゃんとの馴れ初め
今思うこと。